キュビエ【Georges Léopold Cuvier】
キュヴィエ
キュヴィエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/21 23:02 UTC 版)
キュヴィエ(Cuvier)
人名
- ジョルジュ・キュヴィエ - フランスの博物学者
- フレデリック・キュヴィエ - フランスの動物学者
地名
- キュヴィエ島 - ニュージーランドの島
- キュヴィエ通り (パリ) - パリ5区の通り。
- キュヴィエ通り (リヨン) - リヨン6区の通り。
- キュヴィエ (ジュラ県) - ジュラ県のコミューン
- キュヴィエ岬 - オーストラリアの岬
天文
- キュヴィエ (クレーター) - 月面のクレーター
- キュヴィエ (小惑星) - 小惑星 9614
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キュヴィエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 13:38 UTC 版)
ブルーメンバッハの5大分類や、アンドレ・デュメリルが『分析動物学』(Zoologie analytique, 1806年)で主張した6大分類など、最初期の人種分類はその種類が明確に定義されていなかった。しかし次第にこうした分類についての意見は、パリ大学学長のジョルジュ・キュヴィエが自著『動物界(フランス語版)』で提示した「ネグロイド・コーカソイド・モンゴロイド」の3大分類法が主流となり始める(この段階ではのちにオーストラロイドとされた人たちはモンゴロイドに含められていた)。モンゴロイドは領土こそ幾度か広げるものの文明の程度は低く、ネグロイドは野蛮人の集団で、コーカソイドは世界の文明を支えてきた存在とする、白人至上主義を一層に強くしたこの思想はヨーロッパで広く受け入れられた。その背景には、キリスト教の聖書に登場するノアに三人の息子が居たとする記述に合致していたからだとも言われ、実際キリスト教原理主義者の中には今でもノアの息子のセムがモンゴロイド、ハムがネグロイド、ヤペテがコーカソイドの祖先になったと信じている人々が存在する。 一方でキュヴィエは今日においてすらしばしば白人主義者の間で議論になる、アラブ人の分類に関して彼らを白人に含めている。完全に同格に扱った訳ではなく、白人は更に欧州系と中東系に分類が可能で、前者は科学文明を創出した偉大な種族としながら後者はそこから退化した、いわば「不出来な弟」と考えていた。しかし、それでもこの時点ではヨーロッパ人の学者たちはアラブ人と自らが同じ起源を持つ同胞であることを積極的に肯定する向きがあった。しかし、時代を下るにつれてフランスなどが中東地方を植民地化すると、徐々にアラブ人を侮蔑する記述や研究が増えていった。1889年のフランスの新聞「ル・プチ・ジュルナール」に掲載された人種画では、アラブ人があからさまに黒人と同じ風貌で描かれている。
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