カラヤン以後とは? わかりやすく解説

カラヤン以後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 22:55 UTC 版)

ザルツブルク音楽祭」の記事における「カラヤン以後」の解説

1989年7月16日この年音楽祭ではヴェルディの「仮面舞踏会」を指揮する予定だったカラヤン自宅急死した。「仮面舞踏会」の指揮ゲオルク・ショルティ1937年トスカニーニ指揮の「魔笛」でグロッケンシュピール演奏)とグスタフ・クーンに代わった。1991年モーツァルト没後200年記念として、演目彼の主だった歌劇占められた。1992年ジェラール・モルティエ芸術監督となり、演目をより現代的に改革することとなる。改革片方では若手演奏家演出家大胆な起用もあり一応の成功見たものの、もう片方では超保守的なリッカルド・ムーティ1971年初出演)のように「モルティエ総監督でいる限りザルツブルク音楽祭オペラ指揮はしない」と絶縁宣言する音楽家も出す結果となった。この時代新顔としては、ロジャー・ノリントンニコラウス・アーノンクールヴァレリー・ゲルギエフピエール・ブーレーズらがいる。また、1998年には60年ぶりに上演されるワーグナー楽劇として、「パルジファル」が上演された(ゲルギエフ指揮)。 2000年にはスケジュールミスによるアバド降板騒動や、政治問題からのモルティエ辞任騒動沸き起こった2002年芸術監督がペーター・ルジツカへとバトンタッチ。彼はプロデューサーとしては一定の成功収めた一方で演出上やその他下世話的なスキャンダルや噂にも見舞われた。ルジツカはまた、戦前にはナチから「退廃音楽」の烙印押され楽曲スポット当てたり、モーツァルト生誕250年2006年向けたモーツァルト歌劇の新演出上演邁進した。2006年秋からは、これまで演劇部門の監督であった演出家のユルゲン・フリムが芸術監督に、現代音楽専門ピアニストのマルクス・ヒンターホイザーが音楽監督就任した2008年4月に、事実上最初海外公演となる日本への引越し公演実施される予定であり、愛知県芸術劇場フェスティバルホール第50回大阪国フェスティバル公演)、東京文化会館で計4公演が行われる。演目はクラウス・グート演出による「フィガロの結婚」(2006年・2007年上演)。指揮は、モーツァルトイヤー2006年度に「シピオーネの夢」を上演指揮したロビン・ティチアーティ(1983年ロンドン生まれ)が担当する管弦楽イギリス古楽器オーケストラであるエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団合唱ウィーン国立歌劇場合唱団ウィーン楽友協会合唱団アーノルド・シェーンベルク合唱団混成チーム担当する脚注 ^ 演出上の騒ぎとしては、2003年上演された「後宮からの誘拐」の演出で、全裸カップル冒頭から登場し初日は大ブーイングの末上演途中で打ち切られた。一方下世話騒ぎの類としては、カルロス・クライバーアンナ・ネトレプコなど有名音楽家出演情報次第で、公演対す盛り上がり方が異常なほどに上下した(クライバーに関しては、「ばらの騎士」の指揮執るようルジツカが鋭意交渉中」という尾ひれがついた。いずれにせよクライバー死によってこの話題打ち切られた。ネトレプコに関しても、タレントとして活躍している彼女が出演すること自体最大呼び物となり、出演した椿姫」や「フィガロの結婚」のチケット異常なプレミアがつくほどの人気だった)。こういった騒ぎはルジツカ体制特有のものではないが、芸能界スキャンダルっぽい騒ぎが起こるのは、ここ最近の話である。

※この「カラヤン以後」の解説は、「ザルツブルク音楽祭」の解説の一部です。
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