オールナイトニッポン_スーパーマリオブラザーズとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > コンピュータゲーム > シリーズ・キャラクター別のゲーム > マリオシリーズ > オールナイトニッポン_スーパーマリオブラザーズの意味・解説 

オールナイトニッポンスーパーマリオブラザーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/09 03:32 UTC 版)

オールナイトニッポン スーパーマリオブラザーズ
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ディスクシステム
開発元 任天堂
発売元 ニッポン放送
シリーズ マリオシリーズ
人数 1人
メディア ディスクカード(片面)
発売日 1986年12月
テンプレートを表示

オールナイトニッポン スーパーマリオブラザーズ』(オールナイトニッポン SUPER MARIO BROS.)は、任天堂が開発し、ニッポン放送により限定配布および販売されたファミリーコンピュータディスクシステム用ゲームソフトである。

概要

1987年の『オールナイトニッポン』放送開始20周年に先駈けて、1986年12月に限定生産された記念ソフト。同年のパーソナリティだった小峯隆生小泉今日子(ファミバカコーナー)、ABブラザーズ(ファミコンニューウェーブ)などが担当する番組内で、ファミコン関連のコーナーが盛り上がったことが製作のきっかけとなり、前年に発売され社会現象を巻き起こしていた『スーパーマリオブラザーズ』と、不動の人気を誇っていた深夜放送『オールナイトニッポン』が融合。ニッポン放送と任天堂という、当時としては異色のコラボレーションにより、製作・完成にいたった。

同番組のリスナーに対し抽選でプレゼントされた。

『スーパーマリオブラザーズ』との相違点

ゲームシステム
ベースとなるのは『スーパーマリオブラザーズ』だが、システムの一部が『スーパーマリオブラザーズ2』に準じた内容となっている。2人交替プレイはなく、1人プレイ専用で、プレイヤーキャラとしてキャラクター性能の異なるマリオルイージが選択可能。コンティニュープレイも用意された(再開はワールドのコース1から)。8-4など、ワールドの一部が『スーパーマリオブラザーズ2』のものと差し替えられていて、難易度が格段に上がっている。また、『スーパーマリオブラザーズ』と同じ構成のコースでも、アイテムの位置や内容が変わっている場所がある。ゲームクリアすると、タイトルロゴの横に★マークがつき、これが8個以上になった状態でAボタンを押しながらゲームをスタートすることで、『スーパーマリオブラザーズ2』同様にワールドA〜Dをプレイできる。
背景
背景は『スーパーマリオブラザーズ2』に準じ、樹木や雲に目や口が描かれ、コースの地面はゴツゴツとした本作独自の表現がなされている。ラジオ番組を意識したマイクが置かれているのも本作だけの特徴。深夜放送をイメージしてか、ワールド1は『スーパーマリオブラザーズ』のワールド3と同じ夜の背景となっている。また、ゴールにたどり着いたときに出る砦の旗には、フジサンケイグループ目玉マークが描かれている。なお、レンガブロックおよび城のグラフィックは『スーパーマリオブラザーズ2』ではなく『スーパーマリオブラザーズ』のものとなっている。
アイテム
コースの各所で出現するスーパースターが、当時のニッポン放送の人気番組『三宅裕司のヤングパラダイス』で話題となった神秘のアイテム「ヒランヤ六芒星)」になっている。さらに各ワールドのコース4の最後にいるクッパの後方にある金の斧が、目玉マークの形のアイテムになっている。
キャラクター
本作の最大の特徴は、各ワールドのコース4に捕らえられたキノピオが、当時の番組1部枠の担当パーソナリティの姿になっている点。
  • ワールド1:月曜日担当の「みゆき」(中島みゆき
  • ワールド2:火曜日担当の「たかあき」(とんねるず石橋貴明
  • ワールド3:同火曜日担当の「のりたけ」(とんねるずの木梨憲武
  • ワールド4:水曜日担当の「KYON2」(小泉今日子)
  • ワールド5:木曜日担当の「たけし」(ビートたけし
  • ワールド6:土曜日担当の「まっちゃん」(ABブラザーズ(当時)の松野大介
  • ワールド7:同土曜日担当の「ひでちゃん」(ABブラザーズの中山秀征
金曜日担当のサンプラザ中野は、クリボーに代わる「オカピー」、パックンフラワーに代わる「パックンオカピー」として登場している。なお、一部に伝わっている「オカピー」のモデルがタモリというのは間違いである(後述エピソード参考、タモリは『オールナイトニッポン』のパーソナリティーを務めているが、本作の開発当初より前の1983年に降板している)。そのほかの敵キャラクターに変更はないが、8-4に捕らえられたピーチ姫は、日本髪に着物姿でマリオの前に現れる。
設定
ストーリーや設定は『スーパーマリオブラザーズ』とほぼ同じだが、舞台はキノコ王国に変わって「ビバ王国」(当時の番組のサブタイトル「ビバヤング」より)、ピーチ姫はそのビバ王国の姫という設定。ほかのパーソナリティがクッパたちに捕らえられてしまう中、サンプラザ中野は番組コーナーの「幻の商売繁盛」への投稿に紛れ込んだクッパの手紙にだまされて、クッパのところへ出かけたところを「オカピー」に変えられてしまったという設定となっている。

エピソード

  • 発売当初は紹介する媒体も少なく、『オールナイトニッポン』を熱心に聞いていたゲームファン以外にその存在は知られることはほとんどなかった。現在では幻のソフトとしてコレクターの間では有名になっている。
  • 当初は記念品としてプレゼント限定の3000本のみの予定であったが、あまりにも反響が大きかった為に2回ほどニッポン放送で直販売という形で数量限定3500円で販売された。
  • 入手困難なうえ、媒体のディスクカードは複製が容易なため、コピー品が多く出回っている。正規品か否かをゲームを見て判断するのは難しい。ディスクケースのラベルとマニュアル、ディスクカードに貼られたラベルシールのみが正規品の証となっていたが、近年はそれらのラベル類も複製したコピー品が出回っているため、オークション等で購入する際には注意が必要である。
  • 当時の『オールナイトニッポン』と『スーパーマリオブラザーズ』のつながりは深く、本作が発売される少し前の1986年4月5日には『小峯隆生のオールナイトニッポン』から、『マリオの大冒険』なるゲーム攻略ビデオがポニーキャニオンより発売されている。これは1985年から水曜1部担当のパーソナリティだった小峯隆生と同番組のスタッフが、ワールド8-4のピーチ姫見たさにリスナー協力のもと製作された、ラジオ界初の市販ビデオだった。同ビデオ内で歌手プリンセス・ピーチが歌う『GoGoマリオ!!』は、『スーパーマリオブラザーズ』の地上BGM・水中BGMに歌詞をつけたもの[1]で、同番組のノベルティとしてミュージックテープが配布されたのち、ポニーキャニオンから正式発売された(本人歌唱ではないが、2003年に任天堂が開催したコンサート「マリオ&ゼルダ ビッグバンドライブ」で"聖子"という歌手による歌唱で披露された。後に発売された、コンサートの楽曲を収録したCDにも収録されている)。小峯はこの『オールナイトニッポン スーパーマリオブラザーズ』の発売の前に番組を降板。ゲームには後任の小泉今日子が登場することとなった。
  • 当時、小泉のオールナイトニッポン内のゲーム紹介コーナーの「ファミバカコーナー」では、本作の発表後に番組内で小泉の出る4-4のクリアを目指して挑戦プレイされた。しかし当コーナーが番組の終盤付近に放送だったことと、生放送という一発勝負だったことから、番組終了のギリギリまで粘ったものの4-4のクリアはならず、ゲーム内の小泉は出すことができずに放送は終了した。挑戦したプレイヤーは、当時このコーナーを担当していた、現株式会社ゲームフリーク代表取締役社長にして、「ポケットモンスター」原作者の田尻智である。
  • サンプラザ中野をモデルにした「オカピー」と「パックンオカピー」の名称は、中野の当時の口癖の「おかP(おかしいの意)」と、『サンプラザ中野のオールナイトニッポン』からリリースされた曲『ちゃんちゃらおかP音頭』に由来する。中野は当時の放送で、自分だけが敵キャラクター扱いなのを、笑いながらも不服としていた。
  • ニッポン放送中島みゆきのオールナイトニッポン』(1986年12月15日(月)25:00〜27:00放送)にて「ファミコン・ディスクゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の販売方法」を告知。【配布価格】3,000円(ディスク:2,600円 / 送料:400円)【入手方法】往復ハガキに住所・氏名・電話番号(1986年12月20日消印有効)中島みゆき曰く「このお送り頂いた中から、2,000名様、抽選させていただくと...ちなみに、これで ニッポン放送、採算度外視なんだってね。これでやると。ホントかね?ホントかね?...元値30円ぐらいで出来るんじゃないの?(笑)」[2]
  • ニッポン放送とんねるずのオールナイトニッポン』(1986年12月16日(火)25:00〜27:00放送)にて以下告知

木梨:「オールナイトニッポンのなんとですね、これ、えー、パーソナリティーが登場するスーパーマリオのですね、このディスクが出来たと。これ聞いてました?これ」 石橋:「聞いてません」 木梨:「ね。出来たんだね。まぁ、これオールナイトニッポン、出来たからしょうがなくって」 石橋:「これパブリシティどこがやんの?」 木梨:「これは・・・」 石橋:「ニッポン放送?」 木梨:「わかんない。このディスクが欲しいヤツはですね、往復はがきに住所氏名年齢電話番号と、「オールナイトニッポン スーパーマリオ希望」と書いてニッポン放送ミュージックセンター、スーパーマリオ係まで、12月20日消印までが有効ですからね。当選者は返信ハガキが届き次第、現金書留で2600円と送り賃400円を送って頂きたい。まぁ、これ12月20日よりですね、ニッポン放送のミュージックセンターで窓口でも売っているということなんで。ほぉーこれ、色んな皆さんやっぱこんなパーソナリティー全員が入ってるこのスーパーマリオブラザーズ。」

脚注

関連項目

外部リンク



「オールナイトニッポン スーパーマリオブラザーズ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オールナイトニッポン_スーパーマリオブラザーズ」の関連用語

オールナイトニッポン_スーパーマリオブラザーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オールナイトニッポン_スーパーマリオブラザーズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオールナイトニッポンスーパーマリオブラザーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS