エル特急「ライラック」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 11:21 UTC 版)
「カムイ (列車)」の記事における「エル特急「ライラック」」の解説
エル特急「ライラック」は、室蘭本線・千歳線室蘭駅 - 白石駅間の電化の完成と、千歳空港駅新設に伴う1980年(昭和55年)10月1日のダイヤ改正にて、従来の特急「いしかり」の運転区間を延長する形で、室蘭駅 - 札幌駅 - 旭川駅間で運転を開始した。 当初は9往復が運転されており、うち5往復が室蘭駅 - 旭川駅間直通、室蘭駅 - 札幌駅間および札幌駅 - 旭川駅間の区間列車が各2往復設定された。また、新設された千歳空港駅 - 札幌駅間を自由席特急料金込み800円で乗車できる特別企画乗車券「エアポートシャトルきっぷ」が発売され、この対象列車としてもPRされた。なお、1985年(昭和60年)3月14日からは室蘭駅 - 東室蘭駅間が普通列車となり、各駅に停車するようになった。 1984年(昭和59年)2月1日には急行「かむい」「なよろ」を統合する形で3往復増発され、札幌駅 - 旭川駅間が合計10往復となった。1986年(昭和61年)11月1日のダイヤ改正では、新たに苫小牧発着列車が設定された。1990年(平成2年)9月1日には急行「そらち」「狩勝」を、1998年(平成10年)4月11日には臨時特急「モーニングエクスプレス」をそれぞれ統合した。 1992年(平成4年)7月1日のダイヤ改正では新千歳空港駅開業に伴い、室蘭駅 - 札幌駅間をエル特急「すずらん」として分離し、「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間の14往復に変更された。このうち、10往復が快速「エアポート」として新千歳空港駅 - 札幌駅間に直通する体系となった。2002年(平成14年)3月16日のダイヤ改正では、新千歳空港駅へ乗り入れる列車が「スーパーホワイトアロー」に変更され、「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間のみの運転となった。 2007年(平成19年)10月1日に「スーパーホワイトアロー」とともにエル特急「スーパーカムイ」に統合され、廃止された。 廃止時点では、札幌駅 - 旭川駅間に1日11往復が運転されていた。停車駅は、現行の特急「カムイ」「ライラック」と同一であった。
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