イースター島についてとは? わかりやすく解説

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イースター島について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 23:04 UTC 版)

文明崩壊 (書籍)」の記事における「イースター島について」の解説

イースター島」も参照 ダイアモンドは、この著作の中で、一度は高度な社会築きながらも、その後文明崩壊した事例として、北米アナサジ中米マヤポリネシアイースター島ピトケアン島などを取り上げている。そして、イースター島については、文明崩壊原因として、モアイ製造推し進めた結果モアイ運搬大量木材消費してしまった事をあげている。イースター島では、木材消費し尽くした結果、島全体消え食料となる野生動物もいなくなり、やがて少な食料巡って部族抗争起きて人口激減人肉食起きるほど、文明後退した説明している。なお、この説そのものは、ダイアモンド新説というわけではなく、従来から歴史学者の間で通用していた通説である。それが、ダイアモンド著作紹介された事により、「人が科学技術過信し、自然を破壊すると、やがて人類文明悪影響を及ぼす」との教訓めいた話として、人口に膾炙ていった。 しかし、2020年現在、この説には誤りがあるとの研究いくつかある。従来の説は、モアイを運ぶために、木製作り、さらに木の軌条作っての上滑らせるため、多く木材費やしたというものであった。しかし、モアイ立てた状態で、縄で左右に揺らしながら、歩かせるように前に進め方法でも可能である事が、実験確かめられている。この様子は、イースター島に伝わる「モアイ自分歩いた」との伝説にも合致する。また当時遺骨には争った形跡がほとんどど無いことから、抗争無かった可能性出てきている。この説によればイースター島住民激減したのは、西洋人による奴隷狩り主な原因とされる。ただ、この「イースター島住民自身行動文明崩壊引き起こしたわけではなかった」との説には、反証いくつか出ており、やはり従来通説通り文明崩壊起きた主張する学者もいる。 ダイアモンド自身は、2020年来日した時の産経新聞とのインタビューで、自著引用する形で「イースター島起きたことは、過剰な資源収奪もたらす最悪のシナリオです。この島は太平洋で孤立し森林伐採など自然を破壊したときに助け求め社会が他になかった。宇宙では地球孤立してます。だからイースター島世界縮小モデルなのです人間自身依存している資源破壊してはいけないのです」と答え気候変動について、各国協力し合う必要性説いている。

※この「イースター島について」の解説は、「文明崩壊 (書籍)」の解説の一部です。
「イースター島について」を含む「文明崩壊 (書籍)」の記事については、「文明崩壊 (書籍)」の概要を参照ください。

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