インド洋での作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 05:54 UTC 版)
ジャワ島・スマトラ島・インドネシア方面各島の攻略成功後、龍驤は再び馬来部隊として行動した。この頃の小沢中将は馬来部隊独自の艦隊行動を計画しており、山本長官や近藤長官の許可を得て、南雲機動部隊のセイロン方面機動作戦に呼応させることにした(ベンガル湾機動作戦)。4月1日、龍驤を中核とする馬来部隊機動部隊はマレー半島西岸メルギー(en:Myeik, Burma)を出撃。同機動部隊は中央隊(鳥海、由良、龍驤、夕霧、朝霧)、北方隊(熊野、鈴谷、白雲)、南方隊(三隈、最上、天霧)、補給隊(綾波、汐風、日栄丸)、警戒隊(川内、第11駆逐隊)という編制であった。 4月5日、「龍驤」は艦攻10機による索敵攻撃を行い、特務艦1隻、商船計9隻発見と特務艦への60キロ爆弾1発命中および商船1隻炎上を報じた。このうち、特務艦とされたのはイギリス貨物船「ダーダナス」(7726トン)で、同船は60キロ爆弾命中により航行不能になり別の商船に曳航されたが、翌日「熊野」と「鈴谷」によって沈められた。4月6日、「龍驤」航空隊は大型商船1隻および中型商船1隻撃沈、大型商船4隻大破炎上または航行不能、小型商船2隻大破、油槽2個爆破、倉庫2棟爆破を報じ、加えて「由良」、「龍驤」、「夕霧」は蘭商船、英武装商船、蘭武装商船各1隻撃沈も報じた。「龍驤」の艦攻が沈めた艦船の中にはインドのスループ「インダス」が含まれる。 4月10日附で鳥海、第七戦隊、第三水雷戦隊、第四航空戦隊は馬来部隊から外され、内地帰投を命じられた(12日、第一南遣艦隊旗艦は鳥海から香椎へ変更)。各隊各艦は4月13日にシンガポールを出発、22日にそれぞれの母港へ帰投した。
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