イスラエルの大会参加を巡ってとは? わかりやすく解説

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イスラエルの大会参加を巡って

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 09:00 UTC 版)

グランドスラム・アブダビ」の記事における「イスラエルの大会参加を巡って」の解説

2015年大会出場予定していた元63kg級世界チャンピオンヤーデン・ジェルビや73kg級ヨーロッパチャンピオンサギ・ムキなどを含むイスラエル選手15名が、イスラエル国交のないアブダビ当局からビザ発給拒否される事態となったIJF事態の打開向けて動き出した結果イスラエル選手団にもビザ発給され大会への参加が可能となった。但し、イスラエルの旗の下ではなくIJFの旗の下での参加余儀なくされることになった今回措置イスラエル選手団の安全を確保しなおかつ大会スムーズに進行させるために取られたものであり、イスラエル柔道連盟会長モシェ・ポンテもそれに同意した。ジェルビによればアブダビ開催される国際大会への参加6年前から試みられていたが、今回ようやくそれが実現されることになったという。一方でイスラエルスポーツ・文化大臣であるミリ・レジェブは、今回事態決し許容できるものではないとしてこのようなことを常態化させないために何らかの対策を講じる必要がある語った。なお、イスラエル選手団2015年5月モロッコラバト開催されワールドマスターズ2015では入国こそ認められたものの、空港一時拘束される事態となり、会場では選手が畳に上がるたびに野次ブーイング浴びるなどのトラブル発生していた(ワールドマスターズ2015#トラブルの項を参照のこと)。 2017年大会でもイスラエル選手団IJFの名の下での参加余儀なくされた(2016年大会には出場しなかった)。世界ユダヤ人会議からの要請受けたIJF会長マリウス・ビゼールは、今大会主催するUAE柔道連盟に対して他の国同様にイスラエル平等に扱うように要求したものの、イスラエル国交のない同国連盟安全保障上の理由から受け入れことはなかった。なお、66kg級で優勝したイスラエルタル・フリッカー表彰式ではIJFの旗が掲揚されてIJFの歌が流されたが、フリッカーイスラエルの国歌ハティクヴァを口にした。フリッカーは「スポーツ政治屈してならない」と語った一方イスラエル柔道連盟会長モシェ・ポンテUAE歓待感謝の意示したまた、UAE柔道連盟会長とアブダビスポーツ協議会事務局長は、73kg級の初戦UAEのラシャド・アルマシュジャリがイスラエルトハル・ブトブルとの握手拒否したことを詫びとともに、今大会でイスラエル健闘ぶりを称えた。ビゼールは、イスラエル選手団が今大会においてイスラエル表象できなかったものの、非常によい取り扱い受けたとの認識を示すとともに今後はさらに事態改善されることを期待する述べた2018年7月IJFグランドスラム・アブダビグランプリ・チュニスに対して政治によるスポーツへの不干渉原則鑑みてイスラエル選手他の国同様、平等に扱うように要求したものの明確な回答得られなかったために、今後予定されていた両大会延期発表した。しかし、9月になってアブダビ当局イスラエル含めた全ての国を平等に扱うと通達してきたため、キャンセルになっていたグランドスラム・アブダビ大会当初の予定通り10月開催されることになった2018年大会81決勝で、イスラエルサギ・ムキベルギーマティアス・カス技あり破って優勝したことにより、UAEでは初めとみられるイスラエルの国歌演奏された。続いて100kg級でもピーター・パルチック優勝した試合後にムキは、「もはやイスラエル選手であることを隠す必要はない。とてもうれしい」とコメントしたまた、大会にはイスラエルスポーツ・文化大臣であるミリ・レジェブ会場訪れており、81級の表彰式ではプレゼンターとしてムキ金メダル授与した一方81級の準決勝世界チャンピオンであるイランサイード・モラエイカス対戦するも、開始早々に左足首を挫いたとして棄権負けになった。しかし、IJFからは今回一件決勝ムキとの対戦避けるためのモラエイによる虚偽申告だと判断されることはなかった。

※この「イスラエルの大会参加を巡って」の解説は、「グランドスラム・アブダビ」の解説の一部です。
「イスラエルの大会参加を巡って」を含む「グランドスラム・アブダビ」の記事については、「グランドスラム・アブダビ」の概要を参照ください。

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