アピトンとは? わかりやすく解説

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アピトン【(マレー)apitong】

読み方:あぴとん

フィリピンボルネオ産のフタバガキ科常緑高木の材。材質堅く家具床板板壁などに使用


アピトン


70種以上があり、インドスリランカビルマタイなどを経てインドシナフィリピンスマトラボルネオバリ分布します。東南アジアから輸出される木材のうち、メランチ類に次いで大量に取引きされています。産地によって、呼び名違っていますので、その一覧表示します
かっては、表面出ないような構造部分強さ必要な用途用いられることが多かったのですが、最近では、合板材料としても多量に使われています。

木材
心材は濃灰褐色赤褐色などですが、長期間大気さらされる濃色なります。この類の木材は、短い接線状に配列する軸方向細胞間道樹脂道)があることが特徴となっており、このことによってメランチ類から区別出来ます放射組織中にシリカ小さい塊を含んでます。また、材面には“やに”が滲み出ていることが多く決し美しとはいえません。この“やに”があることとシリカがあることが、この木材加工難しいものにしています。気乾比重は0.64~0.91(マラヤクルイン)、0.75~0.86 (カンボジア産チューテール)、0.60~0.66(フィリピン産アピトン)などです。耐久性はとくに高くはないが、保存薬剤注入し易いために、処理をして枕木用いられています。

用途
材面が美しくないため、装飾的な要素必要でない用途用いられることが、多く構造物防腐処理をして埠頭枕木など、床板羽目板トラック車体などがあります

産地による呼び名(地方名)の違い


アピトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 09:32 UTC 版)

アピトンフィリピン名: apitong)は、東南アジア一帯に分布するフタバガキ科フタバガキ属(Dipterocarpus)の広葉樹の総称である[1]。別名としてマレー語インドネシア語ではクルインKeruing[1]インドスリランカでは gurjun[1]ビルマ語では ကညင် /kəɲɪ̀ɰ̃/ カニンタイ語では ยาง /jāːŋ/ ヤーンクメール語では ឈើទាល チューティアルベトナム語では dầu と呼ぶが、ことさら重硬な種は別の呼称を持っている場合がある[1]。本項目ではフタバガキ属の樹木から得られる材の性質に焦点を当てることとする。


  1. ^ a b c d e f g 熱帯植物研究会 編 編「クルイン, アピトン Dipterocarpus 属」 『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、96頁。ISBN 4-924395-03-X 
  2. ^ a b c 緒方, 健フタバガキ(双葉柿)」 『世界大百科事典』(第2版)平凡社、2000年https://kotobank.jp/word/apitong-1220742  (CD-ROM)
  3. ^ 平井信二「アピトン」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p11-12 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行
  4. ^ アピトン”. アピトン市場. 2020年4月29日閲覧。


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