防腐土台
防腐土台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 02:38 UTC 版)
過去には地面に近いため湿気に強い栗や檜、アピトン、イペを主に用いていたが、現在は檜および檜集成材、カラマツ集成材、ベイツガなどが主に用いられており、多くは加圧注入による防腐処理が施されている。 防腐処理は主に銅系や有機系、ホウ素系の木材防腐剤を用いたもので、クレオソート油やクロム銅ヒ素系木材保存剤 (CCA) といった有毒とされる成分を含む防腐剤は現在では使用されていない。なお、過去に建築された住宅などではクレオソート油やCCAが用いられている場合にも、室内空間とは離れており、かつ揮発性や溶脱はほとんどないため、日常において問題となることは稀である。 湿度が高い場所に用いられるため、檜などを用いても古い住宅などでは腐朽やシロアリによる食害を受けていることが多く、床鳴りや住宅の傾きの原因となる。 日常では目にしない地味な部材ではあるが、住宅の支持を受け持つ重要な部材であり、リフォームなどによる交換が非常に困難であるため、建築の際には木材防腐剤処理材が推奨されている。
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