アジア太平洋王座承認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:34 UTC 版)
「世界ボクシング機構」の記事における「アジア太平洋王座承認」の解説
当初JBCは世界王座のみを認めていたが、JPBAからの要求に応じて2016年よりWBOアジア太平洋王座のタイトルマッチの国内開催を認可することになった(ただし、公認して加盟する訳ではなく黙認というカタチであり、国内開催をJBCに申請する場合JBC公認のタイトルマッチではなくオープン戦の10回戦又は12回戦扱いとなる)。JPBAは王座を獲得すると自動的にWBO世界ランキング15位以内に入るため、地方や小規模のジム所属選手でも世界挑戦の機会を伺うことができることを重視していたが、JBCは既に東洋太平洋王座があることや公認王座の増設を疑問視する声があるなど慎重な姿勢を見せていたためであった。 9月13日にはスーパーライト級で近藤明広が国内初開催となったWBOアジア太平洋王座戦を制し、翌14日には渡邉卓也がWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座を獲得している。 10月9日、好川菜々が李恩惠を破り、世界王座を獲得。好川はアジア太平洋王者だった夫の野上真司と合わせ、世界で初めて夫婦でWBO王座に就いたカップルとなった。同日には松永宏信が韓国でWBOアジア太平洋スーパーウェルター級王座を獲得。 同月28日には川口勝太がフィリピンでWBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王座を獲得。 11月23日にはサンエイワーク住吉スポーツセンターにて行われた興行で向井寛史がWBOアジア太平洋スーパーフライ級正規王座、木村翔がWBOアジア太平洋フライ級王座をそれぞれ獲得している。 12月31日にはOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪が上述の渡邉卓也戦を制しOPBF王座とWBOアジア太平洋王座を統一した。 2017年1月31日には荒川仁人がアンソニー・サバルデとWBOアジア太平洋ライト級王座決定戦を行い、3-0の判定勝ちを収め王座を獲得している。同年2月12日には堀川謙一が板垣幸司との日本人決戦を制しWBOアジア太平洋ライトフライ級王座を獲得している。 2月26日、福原辰弥が上天草市でモイセス・カジェロスを破りWBO世界ミニマム級暫定王座を獲得し、熊本県のボクシングジム所属選手として初の世界王者となった。同年4月11日には正規王者の高山勝成が同月3日に引退したことに伴い正規王座に認定された。 5月8日にはOPBF東洋太平洋ヘビー級王者の藤本京太郎がヘルマン・パーセルを破りWBOアジア太平洋ヘビー級王座を獲得した。 7月28日、WBOアジア太平洋フライ級王者木村翔がWBO世界フライ級王者鄒市明を降し、日本人男子では36年ぶりとなる敵地での奪取劇で世界王者となる。 8月1日付でJBCはWBOアジア太平洋王座を正式承認することになった。東洋太平洋ランキングは日本下位ランカーも名を連ねており運営を疑問視する声もある一方、WBOアジア太平洋ランキング入りは日本同級3位以内が原則であるため一定の質が保障されることが後押しになった。ただし、国内での世界挑戦資格については、上位に当たるWBOに限り認められることになった。 8月10日には小原佳太が、後楽園ホールで行われた王座決定戦でナロンを破り、WBOアジア太平洋ウェルター級王座を獲得した。これがWBOアジア太平洋正式承認後初の王座獲得となった。 8月27日、芦北町で山中竜也が福原辰弥との日本人対決を制しWBO世界ミニマム級王座を獲得した。 10月7日、OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者後藤あゆみが香港でキルティを破りWBOアジア太平洋女子スーパーバンタム級王座を獲得し、日本初のWBOアジア太平洋女子王者となった。 11月10日、WBOアジア太平洋女子ミニフライ級王座決定戦柴田直子 vs 多田悦子の元女子世界王者対決が国内初のWBOアジア太平洋女子タイトルマッチとして行われ、多田が王座を獲得した。
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