アクティブエンタープライゼスとチーターマンの歴史
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「チーターマン」の記事における「アクティブエンタープライゼスとチーターマンの歴史」の解説
1989年、アメリカのVince PerriとRaul Gomilaは フロリダ州の東にある小さな島国バハマに、Active Enterprisesという会社を設立。コンシューマーゲームを作り始めた。 1991年、Active Enterprises は『Action52』というオムニバスゲームを制作し、NES用ソフトとして任天堂に無許可で199ドルという値段で発売した。当時の為替レートでは1ドル=約130円なので、日本円で換算すると約26,000円の計算になる。本ソフトに収録された52のゲーム群の中で、代表とされたゲームが『チーターマン』だった。このソフトには『チーターマン』のコミックスの小冊子がおまけについていた。テレビCMまで制作・放映したにもかかわらず、このゲームは売り上げを伸ばすことができず、会社は倒産寸前になる。 1992年、『チーターマンII』をNESソフトとして開発。しかし、低い完成度のため販売までは至らなかった。 1993年、ジェネシス(メガドライブ)用のソフトとして『Action 52』を製作し、セガに無許可で販売する。ゲーム内容のほとんどが一新され、このソフトはグラフィックやシステムが向上したが、売り上げは伸びなかった。 1994年、Active Enterprises社は3.2インチの液晶を搭載し、外部アダプタを介してファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、CD-ROMドライブと接続できる「Action Game Master」という携帯ゲーム機の構想を発表する。ただし、いずれも対応するゲーム機の発売元に了承を得ていた事実は確認されていない。その後、製品化されていた未発売の『チーターマンII』の在庫を1500本抱えたままActive Enterprises社は倒産した。 1996年、Sean Rocheという人物が旧Active Enterprisesの倉庫跡地に放置されていたチーターマンIIのカートリッジ1500本を発掘。ニュースグループにて、『チーターマンII』を買い取ってくれるバイヤーを求める記事を投稿する。 1997年、Sean Rocheから1本につき1ドルでカートリッジを買い取ったAdamというバイヤーにより、『チーターマンII』が非公式に発売される。このソフトはコレクターたちによって貴重なものとして扱われ、ネットオークションでは70ドルもの価格がつけられた。 2007年、6月13日10:54:48(JST)にゲームのプレイ動画が日本の動画投稿サイト「ニコニコ動画」に投稿されたが、この時は全く話題に登らなかった。しかしその約4ヵ月後に投稿された動画により突如人気を見せ、ニュースサイトでも取り上げられた。動画再生回数は200万以上となり、有志による同人誌なども制作されている。動画は著作権を無視してアップロードされたもののため、権利関係をクリアするためにニコニコ動画を運営するドワンゴは開発者のうちの1人とコンタクトを取ったもののあまりいい反応はされなかったようで、事業本部事業企画部の田中隆介は「米国にある開発会社はすでに消滅してまして、その二人のうち一人とコンタクトが取れたんですが……。もう過去のことは忘れたいみたいでしたね(笑)」と語った。。
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