やぶのねっていずもうとは? わかりやすく解説

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養父のネッテイ相撲

名称: 養父のネッテイ相撲
ふりがな やぶのねっていずもう
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 水谷神社ねっていずもう保存会
選択年月日 2003.02.20(平成15.02.20)
都道府県(列記): 兵庫県
市区町村(列記): 養父市
代表都道府県 兵庫県
備考
解説文: 養父のネッテイ相撲は、兵庫県養父郡養父町奥米地【おくめいじ】に鎮座する氏神水谷みずたに神社の祭礼奉納される相撲で成人男子二人によって行われる
 ネッテイ相撲は、水谷神社境内行われる境内三段分かれており、最上段に水谷神社本殿田和【たわ】神社三宝荒神さんぼうこうじん】、八大荒神【はちだいこうじん】などの摂社祀られ、その下の中段広場ネッテイ相撲が行われる。最下段には土俵があり、ネッテイ相撲終了後にここで子ども相撲が行われる。祭日には午後から神事が行われた後、まず、本殿脇に祀られている田和神社の前でホイヤラ踊り呼ばれる笹踊り奉納されその後ネッテイ相撲が始まる。中段広場には土俵作られるともなく肩衣に袴の股立をとった袴姿の成人男子二人が、本殿前で神主から太刀受け取って中段進み向き合って立つ。太刀両手捧げ持つ両足飛び三歩前進し肩衣脱いで刀を包み石段の上に置く。上半身裸になると、一礼して後退し小さくかけ声をかけながら四股【しこ】を踏み互いの首を抱え込みかけ声をかけながら右回り飛びはねながら一回りするなどの所作を行う。所作が終わると互いに一礼し石段の上置いた太刀取り両手捧げ持って本殿前に進み神主太刀戻して終了する
 この後最下段土俵で子ども相撲が行われる。
 ネッテイ相撲世話は、水谷神社氏子である奥米地の各家を一〇組に分け、各組が一年交替で宮当番と呼ぶ神社世話役になってしてきた。宮当番神社の幟立て神社掃除祭り供物準備などを行う。この宮当番かつては一組ずつつとめていたが、ここ数年は二組ずつ一緒になってつとめるようになっているそれ以前には水谷講という講があり、その講に加入している人たちだけで宮当番つとめていたといわれている。
 また、水谷神社には宮田【みやでん】が七畝あり、かつては宮当番がこの宮田耕作し祭り費用一部にあてていたが、現在では区から祭り費用補助出されている。本来、ネッテイ相撲を行う二人も宮当番の組の者がつとめていたが、現在では宮当番に関係なく同じ人が続けて行うようになっている
 悪霊鎮め祈願作物稔り感謝して行われる行事で、伝統的な観念をうかがううえで注目される習俗である。



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