陸前磐城のオガミサマの習俗
名称: | 陸前磐城のオガミサマの習俗 |
ふりがな: | りくぜんいわきのおがみさましゅうぞく |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | |
選択年月日: | 1981.12.24(昭和56.12.24) |
都道府県(列記): | 宮城県 |
市区町村(列記): | |
代表都道府県: | 宮城県 |
備考: | 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | 陸前・磐城の地方では古くからオガミサマと呼ばれる盲目の巫女たちが、口寄せ・加持祈祷・卜占【ぼくせん】を業としてきたが、その多くが高齢に達し、後継者もなく、その習俗は衰滅にひんしている。このオガミサマの習俗は、東北地方の民間信仰を知るうえで貴重なものとして注目されており、このため、その入巫【にゆうふ】・成巫【せいふ】の過程、巫業【ふぎよう】や唱え言などのオガミサマの習俗について、オシラサマと呼ばれる神のよりしろや、関連する多様な用具などとの関係にも留意しながら記録保存する必要がある。 小滝のチョウクライロ舞 所在地 秋田県由利郡象潟町小滝 保存会 小滝舞楽保存会 時 期 六月十五日 この舞楽は、小滝の金峰【きんほう】神社の例祭の祭式ののち行われるもので境内の特色ある土舞台【つちぶたい】(閻浮提【えんぶだい】、チョウクライロ山ともいう、高さ三尺、方二間の土舞台で四隅に幡【はた】を立てる)を中心に行われるのでその名がある。まず獅子頭、神宝、太鼓、笛、鉦、神輿、舞人の行列がこれを三周し、神輿を山に向け正面に安置する。その後、舞台でこの舞が行われ、終ると神輿は神社に還幸される。舞は烏帽子、狩衣【かりぎぬ】の者二人が扇を持ち舞う九舎(倶舎【くしや】)の舞、紅の鉢巻で長刀を持った若者一人による荒金【あらがね】の舞、女装の六人(ビンザサラ三人、腰鼓【こしつづみ】三人)の少年による小児の舞、舞楽の太平楽【たいへいらく】を稚児舞化した少年四人による太平楽の舞などの舞がある。 かつては、同地の竜山寺蔵王権現の別当小滝院の延年であったが明治時代に入り金峰神社がこれを継承したとされている。当時は僧房の子弟が舞ったが、今日では一般の氏子が当っている。この舞は延年のおもかげを伝える希少なものであるので記録保存が必要である。 |
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