その後の発明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 01:11 UTC 版)
「アレクサンダー・グラハム・ベル」の記事における「その後の発明」の解説
ベルといえば電話だが、彼の興味の範囲はもっと幅広い。ベルの伝記を書いたシャーロット・グレイ(英語版)によれば、ベルの業績は「科学全体にまたがって」おり、しばしば貪欲に新たな興味ある領域を捜すためブリタニカ百科事典を読みながら眠りについたという。その発明の才の範囲は、単独で取得した18の特許と連名で取得した12の特許である程度表されている。そのうち14は電話と電信に関するもので、4つはフォトフォン、1つは蓄音機、5つは航空機、4つは水中翼船、2つはセレン光電池に関するものである。ベルの発明は彼の興味の範囲を表しており、呼吸を補助する金属ジャケット、難聴を検出する聴力計、氷山の位置を特定する機器、海水から塩を分離する研究、代替燃料についての研究などがある。 ベルは医療関連でも幅広く働き、聴覚障害者にしゃべり方を教える技法を発明した。ボルタ基金(後述)で創設した研究所では、仲間とともに音声再生方法として磁場を使って録音する手段を検討した。彼らは簡単な実験をしたが、実用的な試作品を開発するには至らなかった。今ではテープレコーダー・ハードディスク (HD)・フロッピーディスク (FD)といった磁気記録媒体に応用されている原理を発見したことに気付かず、彼らはそのアイデアを捨ててしまった。 ベルの自宅には原始的な空気調和が備わっており、氷の大きな塊にファンで風をあてて冷風を送ることができた。また、燃料の枯渇や産業による公害を予測している。農場や工場から無駄にメタン (CH4)ガスが放出されていると指摘している。ノバスコシアの自宅で、バイオトイレや大気中から水を得る装置などを実験している。死の直前に出版された雑誌に掲載されたインタビューで、暖房にソーラーパネルを使う可能性を述べている。
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