その他の盗用疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:15 UTC 版)
「おおたBITO太田市美術館・図書館」のロゴに盗用疑惑がもちあがり、市民からは「遠くの方で起こっていると思っていたのが、太田の方まで来たのかなと」と驚きの声があがった。東山動物園のシンボルマークがコスタリカの国立博物館のマークに似ているとの声もあがった。コスタリカの国立博物館のマークを一部分を回転させると東山動物園のシンボルマークとピッタリ重なるとされた。これについて佐野側は盗用を否定した。自治体の関係者は佐野と直接契約を交わしたことはないとしており、自治体が業界関係者にデザインを相談し、業界のコネクションで佐野に仕事が回ったとみられる。太田市美術館のロゴについては、ジョシュ・デバインが2011年に発表したものと似ているとされ、デバインは「彼のオリジナルではないようにも見える。」としながらも判断が難しいため法律顧問と相談するとした。8月31日、太田市の清水聖義市長は「ロゴはそのまま使用していく」と定例会見で述べた。10月2日、太田市の清水市長は使用継続を求めない市民の意見が8割を占めたことを受け、ロゴの使用を断念したことを明らかにした。太田市美術館・図書館のロゴの問題について佐野は文書で回答し、「その要件を満たすデザインは、今、名乗りを上げておられるアメリカのデザイナー以外にも、制作されている方は、世の中にたくさんいらっしゃると思います」と主張した。 方針転換してロゴ使用を断念した理由について、太田市長の清水は「世界の絵本を集め、子供に夢を与える施設を造るのに、反対意見を押し切ってまで使う必要はない」と述べた。 佐野が作成した2013年の「カメラグランプリ」のマークが、素材サイトの『イラスト無料ネット』というウェブサイトの「シンプルなカメラ」という素材に酷似している。素材はロゴマークとしての表示を禁止したものであったが、佐野のデザインは、カメラのロゴの高さ、ファインダー部分の高さ、ファインダー部分の角度もウェブサイトの素材とすべて一致していた。 2014年5月に雑誌の企画で佐野が作成した扇子製造販売の老舗「京扇堂」の社名入りデザインが、2012年に横手市で開催されたイベント「デザインであそぼう第3弾 団扇(うちわ)展」のチラシに酷似していると指摘された。これをうけて「京扇堂」はホームページ上のブログから画像を削除した。団扇展のチラシをデザインした35歳のデザイナーは「佐野氏の作品をネットで見て似ていることに驚いた」と語った。 中島英樹は当初、エンブレムについて佐野を擁護していた。しかし、別件で9月7日までに、佐野の2007年頃のディズニー関連の作品を、「当時は、偶然似てしまったのではないかと思っていた。でも、今度の件で(約10年前の中島自身の作品の)盗作と確信した」との見解を示した。8月時点でも佐野エンブレムの「展開例映像」をガブリエル・オロスコ(英語版)のパクリではないかと指摘していた。
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