盗用疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 06:32 UTC 版)
三好市の広報紙「市報みよし」2018年(平成30年)11月号に掲載された黒川の市長コラム『ペテン師は許せない』は、ペテン師の言葉の由来の説明や例示、結論にいたるまで、同年10月21日号の日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」のコラム「潮流」に酷似しており、盗用ではないかと指摘された。この件について黒川は「コラムと自分の思いが同じだった。軽率だったと反省している」「赤旗は購読しており、ペテン師について書こうと思ったとき、思い出してそのまま使ってしまった」と盗用を認めて謝罪した。さらに産経新聞は、同紙5月号の市長コラムの文在寅韓国大統領の発言や経歴に関する記述が4月29日付けの「しんぶん赤旗」のコラムの記述とほとんど同一であることや、7月号の熊本地震に関する記述が日経新聞の「春秋」の記述と極めてよく似ていることを指摘している。産経新聞の取材に対して黒川は「過去のコラムについてはよく覚えていない。多くの新聞や本を読んでいるので、頭の中にその言葉が残っていたのかもしれない」と釈明している。 さらに徳島新聞は黒川が三好市長に当選した年である2013年(平成25年)の黒川のフェイスブックやブログにも日経新聞、朝日新聞、日本農業新聞、しんぶん赤旗、評論家天木直人のブログからの盗用と思われる部分があると指摘。この件についての徳島新聞の取材に対して黒川は「書いた覚えがない。私の名前を語って誰かが書いたのだろう」「選挙のまっただ中で、暑くてへろへろ。ブログの更新はもちろん、新聞を読む余裕もなかった」「パスワードを2、3人に教えていた」として他人が書いたものだと弁明している。 同年11月30日、三好市議会で市長の期末手当3割減給の条例改正案と問責決議案が提出された。減給の条例改正案は否決されたものの、問責決議案は可決された。 同年12月19日、市議会は、黒川に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。提出された決議文には「血税で作成される市報のコラムで現政権を批判し、特定政党の思想を市長が掲載することは言語道断」と記された。黒川は「重く受け止め、真摯に対応していく。それ以上でも、それ以下でもない」と述べ去就を明らかにしなかった。
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