その他の代表産駒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/19 05:06 UTC 版)
ファラリス Phalaris、1913年 - 1931年、牡馬、母ブロモス セントジョージハンデキャップ勝ちなど、短距離競走で活躍した馬であった。しかし馬主の第17代ダービー伯爵エドワード・スタンリーからは評価されず、当初種牡馬としても期待をかけられていなかった。 ところがファラリスは種牡馬として大成功し、2回のイギリスリーディングサイアーに輝いた。主な代表産駒のフェアウェイとファロスも同じく種牡馬として大成功し、その父系は世界中に広まっている。詳細はファラリス、およびファラリス系を参照。 ポリメリアン Polymelian、1914年 - ?、牡馬、母パスクィータ アメリカで競走生活を送った馬で、成績はルザーンハイウェイトハンデキャップ勝ちとカーターハンデキャップ3着がある程度と大したものではなかった。 しかし種牡馬としては一転して成功し、生涯で20頭のステークス競走勝ち馬を輩出した。現在にはその父系は残っていないが、名馬の母父などの形で、アメリカの競走馬の血統表中にはその名前がよく見られた。 代表産駒に挙がるカルーソー(1927年生・牡馬)は、競走馬としてリチャードジョンソンステークスなど9勝を挙げたほか、種牡馬としてインパラトライス(ニューイングランドオークス勝ちなど)を出した。インパラトライスは繁殖牝馬としてサムシングロイヤルを出しており、そちらも後に繁殖牝馬として名を上げた。 また、1936年生の牝馬ブラックポリーは競走成績こそ3戦1勝どまりであったが、繁殖牝馬としてプリークネスステークス優勝馬ポリネシアンを生んだ。ポリネシアンは後にネイティヴダンサーを出し、その血統を大きく広めた。 ポリーフリンダーズ Polly Flinders、1918年 - ?、牝馬、母プリティーポリー イギリス三冠牝馬プリティポリーの産駒で、ポリメラスとは同馬を含めて3頭の産駒を出している。 2歳時にナショナルブリーダーズプロデュースプレートに勝つが、3歳になると精彩を欠くようになって引退、故郷のエアーフィールドロッジに戻って繁殖入りした。生涯で9頭の産駒を出し、そのうちの一頭アラベラ(父バカン)はクイーンメアリーステークスなどに優勝、5戦4勝と優秀な成績を収めた。 プリティポリーは牝系としても大きな流れを形成し、後に14号族の主要分枝のひとつ「14-c」として扱われるようになった。ポリーフリンダーズもその牝系拡大に加担しており、その一部だけでもシーシンフォニー(1944年生・牝馬、アイリッシュ1000ギニー)、シュープリームコート(1948年生・牡馬、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)オンリーフォーライフ(1960年生・牡馬、2000ギニーステークス)、カツラギエース(1980年生・牡馬、ジャパンカップ)、ユナイト(1984年生・牝馬、オークスステークス)、インヴァソール(2002年生・牡馬、ブリーダーズカップ・クラシック)などと数多くの名馬が名を連ねている。 ウォークラウド War Cloud、1915年 - 1923年、牡馬、母ドリーミー アメリカ合衆国で競走生活を送った馬で、1918年の分割プリークネスステークスに優勝した。ポリメラス産駒では唯一のアメリカクラシック三冠競走勝ち馬であった(ただし、当時はまだアメリカ三冠が成立していなかった)。 メイデンアール Maiden Erlegh、1909年 - 1917年、牡馬、母プラムタート シティ&サバーバンハンデキャップ勝ち馬。1912年のセントレジャーステークス2着馬。1917年にアメリカ・クレイボーンファームのアーサー・ハンコックに購入されるが、渡米に使った船ごとドイツ軍のUボートによって沈められてしまった。 コーシラ Corcyra、1911年 - ?、牡馬、母ペアマイン ミドルパークステークス勝ちなど。1914年の2000ギニーステークス2着馬。全妹に、ミドルパークステークス優勝馬のベネヴェント(Benevente)がいる。 メイデンアールと同じくアメリカに輸出されるが、こちらは無事に辿り着いた。現地でクレオパトラ(1917年生・牝馬、コーチングクラブアメリカンオークスなど)などの競走馬を出している。 ドミニオン Dominion、1916年 - ?、牡馬、母オシルア プリンスオブウェールズステークス勝ちなど。1919年のセントレジャーステークス2着馬。 アルカイック Archaic、1917年 - 1921年、牡馬、母キーストーン プリンスオブウェールズステークス勝ちなど。1920年のダービーステークス2着馬。 パース Parth、1920年 - ?、牡馬、母ウィリア 1923年のダービーステークス3着馬。後に凱旋門賞を制した。 ポリフォンテス Polyphontes、1921年 - ?、牡馬、母サンジョセフィーヌ 主な勝鞍にアスコットダービー、エクリプスステークス連覇など。1924年のセントレジャーステークス3着馬で、ポリメラス産駒としてクラシックで3着以内に入った最後の馬でもある。 ポムドテール Pomme de terre、1916年 - ?、牡馬、母ホームスティード イギリスでマンチェスターカップ、グレートヨークシャーステークスなどに優勝。さらにフランスでサンクルー大賞とフランス共和国大統領賞にも優勝した。 トロウム Traum、1915年 - ?、牡馬、母タオルミナ ドイツで生産された産駒。ベルリン大賞、ハンブルク大賞などの勝鞍がある。 ポリクレイテス Polycrates、1911年 - ?、牡馬、母マーマイト オーストラリアで競走馬となった産駒の一頭。ニューマーケットハンデキャップなどに優勝した。 ポリストーム Polystome、1912年 - ?、牡馬、母バトルズ イギリスでウォーリントンプレートなどに勝ち、後に南アフリカ共和国でも競走した。南アフリカで種牡馬入りして成功、リーディングサイアーを11回も獲得した。
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