さっぽろ丸とは? わかりやすく解説

さっぽろ丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/09 07:18 UTC 版)

さっぽろ丸
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本
ギリシャ
キプロス
所有者 日本沿海フェリー/ブルーハイウェイライン(1974-1998)
Strintzis Lines(1998-2000)
Blue Star Ferries(2000-2004)
Agoudimos Lines(2004-2013)
NEL LINES(2013)
運用者 日本沿海フェリー/ブルーハイウェイライン(1987-2001)
Strintzis Lines(1998-2004)
Newton Maritime(2004-2007)
Navarone Shipping(2007-2009)
建造所 林兼造船下関工場[1]
母港 東京
航行区域 沿海[1]
IMO番号 7377567
MMSI番号 212756000(IONIAN SKY)
改名 さんふらわあ さっぽろ(1991-1998)
Ionian Victory(1998-2000)
Blue Sky(2000-2004)
Ionian Sky (2004-)
経歴
起工 1973年12月13日[1]
進水 1974年4月9日[1]
竣工 1974年7月25日[2]
就航 1974年8月2日[2]
運航終了 1998年
要目
総トン数 11,097トン[1]
載貨重量 4,213kt[1]
排水量 13,093kt(満載時)[1]
全長 164.0 m[3]
垂線間長 150.0 m[1]
型幅 24.0 m[3]
深さ 9.2m[3]
満載喫水 6.2m[3]
機関方式 ディーゼル
主機関 三菱MAN V7V52/55 2基
最大出力 28,000馬力[1]
定格出力 22,000馬力[1]
最大速力 25.7ノット[1]
航海速力 22.2ノット[1]
航続距離 2,850海里[1]
旅客定員 640名[3]
車両搭載数 8.5mトラック142台 乗用車55台 [3]
テンプレートを表示

さっぽろ丸は、日本沿海フェリーが運航していたフェリー

概要

林兼造船下関工場で建造され、東京 - 苫小牧航路に1974年8月2日に就航した。本船の就航により、しれとこ丸えりも丸と合わせて同航路は毎日運航となり、フジフェリーから用船されていたいせ丸は返却、しま丸は8月中に限って臨時便として運航された後、返却された[4]。竣工前の1973年には川崎近海汽船の貨物フェリー4隻を用いた東京-苫小牧航路進出計画に対抗する形で1976年までの竣工予定で旅客定員を400名に縮小した本船の準同型船3隻の建造計画を含む増便案が検討されたものの[5]、1974年6月に旅客フェリーの増便計画を取り下げ1975年に共有船1隻を含む貨物フェリー3隻を用いて川崎近海汽船と共同事業を行う形に変更された[6]

1985年には負荷を軽減する過給器の換装やイベントホール利用に対応した客室改造を行った上で3月16日に大洗 - 苫小牧航路の第一船として転配されたが[7]1987年6月のおおあらい丸の就航により再び東京 - 苫小牧航路に転配された[8]1990年、ブルーハイウェイラインへの社名変更に伴う「さんふらわあ」へのブランド統一で、1991年さんふらわあ さっぽろに船名を変更した。

1997年大阪 - 志布志航路に転配されたが、1998年さんふらわあ つくばの就航によりさんふらわあ おおあらいが大阪 - 志布志航路に転配され、本船は引退した。

その後、ギリシャのStrintzis Lineに売却され、Ionian Victoryとなり、就航した。 2000年ブルースターフェリーに売却され、Blue Skyとなった。 2004年にAgoudimos Linesに売却され、Ionian Skyとなった。 2013年ネル・ラインズ英語版に売却されたが、9月に機関故障により係船された。

設計

船体は上部からA - Fデッキとなっており、Eデッキが上甲板で、A - Cデッキが旅客区画、D - Fデッキが車両搭載区画となっていた。車両搭載区画は、D・Eデッキが大型車、Fデッキが乗用車区画で、ランプウェイは船首(バウバイザー付)、船尾両舷に装備されていた[2]

船内

Ionian Sky
プロムナードデッキ
  • 特等客室[3](洋室12室・和室2室)
Aデッキ
  • 1等室(20室)[3]
  • 2等寝台(22室)[3]
  • ラウンジ[9]
  • 浴室[9]
  • ホール[9]
  • プール[9]
Bデッキ
  • 2等客室(7室)
  • エントランスホール[9]
  • 案内所[9]
  • 売店[9]
  • レストラン[9]
  • グリル[9]
  • ラウンジ
  • ゲームコーナー
  • カードルーム[9]
  • 浴室[9]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 新造船写真集 さっぽろ丸 - 船の科学1974年9月号
  2. ^ a b c 世界の艦船(1974年9月号,p52)
  3. ^ a b c d e f g h i 船内案内 さんふらわあ さっぽろ”. ブルーハイウェイライン. 1998年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月19日閲覧。(Internet Archive)
  4. ^ 世界の艦船(1976年9月号,p146)
  5. ^ 創業二十五年史(ブルーハイウェイライン 1995年)25-26頁
  6. ^ 創業二十五年史(ブルーハイウェイライン 1995年)42-44頁
  7. ^ 第5章安定 第1節大洗・苫小牧航路の開設 - 創業二十五年史(ブルーハイウェイライン 1995年)
  8. ^ 第5章安定 第3節村中社長時代の開幕 - 創業二十五年史(ブルーハイウェイライン 1995年)
  9. ^ a b c d e f g h i j k さっぽろ丸 - 池田良穂「世界の大型フェリー」(1978年)74頁

外部リンク



さっぽろ丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:29 UTC 版)

東日本フェリー」の記事における「さっぽろ丸」の解説

372.03総トン全長41.38 m、幅8.20 m、深さ3.75 m、出力450馬力航海速力11.0ノット旅客定員14名。播磨造船建造内航貨物船函館 - 青森航路就航1957年建造1968年就航1973年売船。

※この「さっぽろ丸」の解説は、「東日本フェリー」の解説の一部です。
「さっぽろ丸」を含む「東日本フェリー」の記事については、「東日本フェリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「さっぽろ丸」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「さっぽろ丸」の関連用語

さっぽろ丸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



さっぽろ丸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのさっぽろ丸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東日本フェリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS