あやし・い【怪しい】
読み方:あやしい
[形][文]あや・し[シク]《感動詞「あや」の形容詞化》普通ではない事物、正体のはっきりしない事物に対する不可解な気持ちを表す。
1 (「妖しい」とも書く)不思議な力がある。神秘的な感じがする。「—・い魅力」「宝石が—・く光る」
3
㋑男女の間に、隠された関係があるらしいさま。「あの二人は近ごろ—・いね」
4 よくないほうに変わりそうである。不安である。「雲行きが—・くなる」
5 全面的には信用できない。疑う余地がある。「その説はちょっと—・い」「彼の英語は—・いものだ」
「あないみじや。いと—・しきさまを人や見つらむ」〈源・若紫〉
9 《貴族から見て、その状況が理解しにくいものというところから》身分が低い。いやしい。
[派生] あやしがる[動ラ五]あやしげ[形動]あやしさ[名]
[用法] あやしい・うたがわしい——「怪しい」は、何であるか、どうであるかがはっきりせず、不気味であったり、信用できなかったりという、受け取り手の気持ちを表す。「疑わしい」は何らかの根拠があって、確かではない、疑わざるをえないという判断を示す。◇「明日は晴れるかどうか怪しい」は、はっきりしない空模様から、晴れるということに対して信用できない気持ちを表す。この場合、「疑わしい」といえば、現在の天候や天気図から、明日は晴れそうもないと判断したことになる。◇「怪しい人影」「雲行きが怪しい」などの「怪しい」は、「疑わしい」で置き換えることはできない。「疑わしきは罰せず」は「あやしき」で置き換えることができない。
あやしい
怪
怪 |
恠
恠 |
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「あやしい」の例文・使い方・用例・文例
- 彼が誠実かどうかはあやしい
- ジャネットとデイブがあやしいという噂が流れた。
- この組織は幹部ばかり名を連ねているのではたして決定を下せるのかあやしいものだ。
- 彼はよくあやしい会社を発起する
- (無職業でぜいたくをしている)あやしい人物だ
- あやしい男が家の廻りを徘徊している
- あの男は挙動があやしいから注意しろ
- あの家にはあやしい外人が出没する
- ある日のことあやしい船が沖合いに現れた
- (彼がその金を取ったとすると)行動があやしい
- 男女二人が同席しているところを見つかったとするとあやしい
- 人をあやしいと思う
- なるほどあやしいと思われるのもごもっともだが身に覚えはありません
- (菓子を食ったのは)君じゃないか、あやしいぜ
- (相手が裏切などしやしないか)こいつあやしいと思った(勘づいた、けどった)
- それでは僕があやしいとおっしゃるのですか
- 二人はあやしい仲だ
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