『沙門果経』とは? わかりやすく解説

『沙門果経』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 04:38 UTC 版)

六神通」の記事における「『沙門果経』」の解説

パーリ語経典長部の『沙門果経』においては釈迦マガタ国王仏教沙門出家修行者比丘・比丘尼)の果報問われ、まず戒律順守によって得られる果報次に止行(禅定四禅)によって得られる果報次々と述べた後に、その先観行四念住四念処))によって得られる果報を、以下のように述べている。 (四禅次に)「自身身体が、元素から成り父母から生まれ食物集積過ぎず恒常的でない衰退消耗分解崩壊するものであり、意識もその身体依存している」と悟れる (= 「身念住」(身念処)) (その次に)「思考成り立つ身体(意生身)を生み出す」ことができる (その次に)「様々な神通超能力)を体験する」ことができる (以下、神足通)「一から多に、多から一となれる」 「姿を現したり、隠したりできる」 「塀や、城壁や、山を通り抜けられる」 「大地潜ったり、浮かび上がったりできる」 「鳥のように空を飛び歩ける」 「月や太陽さわったなでたりできる」 「梵天世界にも到達できる」 (その次に)「神のような耳(天耳通)を獲得する」ことができる「神と人間の声を、遠近問わず聞くことができる」 (その次に)「他人の心を(自分心として)洞察する力(他心通)を獲得する」ことができる「情欲満ちた心であるか否かを知ることができる」 「憎しみいだいた心であるか否かを知ることができる」 「迷いのある心であるか否かを知ることができる」 「集中した心であるか否かを知ることができる」 「寛大な心であるか否かを知ることができる」 「平凡な心であるか否かを知ることができる」 「安定した心であるか否かを知ることができる」 「解脱した心であるか否かを知ることができる」 (その次に)「自身過去生存境涯想起する知(宿住通(宿命通))を獲得する」ことができる「1つ2つ10100100010000過去生を想起できる」 「それも、幾多宇宙生成(成刧)、壊滅(壊刧)を通して想起できる」 「それも、具体的・詳細な映像・内容と共に想起できる」 (その次に)「生命あるものの死と生に関する知(死生通(天眼通))を獲得する」ことができる「生命あるものがその行為(業)に応じて優劣美醜幸不幸ものになることを知ることができる」 「生命あるものが(身口意の)業の善悪により、善趣天界悪趣地獄生まれ変わることを知ることができる」 (その次に)「汚れ滅尽に関する知(漏尽通)を獲得する」ことができる「苦しみ汚れ)、苦しみ汚れ)の原因苦しみ汚れ)の消滅苦しみ汚れ)の消滅への道(以上、四聖諦)を、ありのままに知ることができる」 「欲望生存無知苦しみ汚れ)から解放され解脱成され再生遮断修行完遂を、知ることができる」

※この「『沙門果経』」の解説は、「六神通」の解説の一部です。
「『沙門果経』」を含む「六神通」の記事については、「六神通」の概要を参照ください。

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