『ハートレス・レッド』の登場人物
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九連内 朱巳(くれない あけみ) / レイン・オン・フライディ / 傷物の赤(ヴァーミリオン・ハート) 登場作品:『ハートレス・レッド』『ビートのディシプリン』『ヴァルプルギスの後悔』『不可抗力のラビット・ラン』『螺旋のエンペロイダー』 幼い頃より両親から”気味の悪い子”と疎まれていた少女。両親が借金を苦に夜逃げした際、自身は一人家に留まり、取り立てに来た借金取りを話術のみでたじろがせる。その子供とは思えない程の鮮やかな心理操作技術からMPLS能力者との疑いが持たれ、以降はミセス・ロビンソンの娘として統和機構の監視下に置かれることとなる。本人は自らの話術をただの技術としつつも、身の安全を確保し、且つ統和機構の中でそれなりの地位を保つために<レイン・オン・フライディ>というコードネームをさも能力名であるかのように利用している。 性格は不遜で冷静。また、激昂している様子を凪にも気付かれない程の演技力を持つ。大変な“嘘つき”を自称しており、それは彼女の能力、生きる姿勢、他者への接し方にも強く表れている。統和機構中枢からは自らの後継者候補の一人と認識されているが、実際は密かに統和機構の意思に反する工作を行ったり、同じく統和機構の意思とは異なった動きを見せる飛鳥井仁らと手を結ぶ事となる。また彼女の工作により、霧間凪の存在は統和機構には秘されてきた。 霧間凪の後継となるヴァルプルギスの『器』。最終的には凪さえも凌ぐであろう存在になれる可能性を持っていた。 九連内 千鶴(くれない ちづる) / ミセス・ロビンソン 登場作品:『ハートレス・レッド』 手から“触れるモノを蒸発させる液体”を発する<ワイバーン>の能力を持つ間接戦闘型合成人間、戸籍上朱巳の母親を名乗る。 任務上の偽装のはずが、いつしか朱巳という少女自身の在り方とその未来を意識するようになってしまう。朱巳の母親であることを望み、実は朱巳自身もそのことを望んでいた。 内村 杜斗(うちむら もりと) / フェイルセイフ 登場作品:『ハートレス・レッド』 九連内朱巳のクラスメイト。普段はおどおどしているが、その正体は水乃星透子から<ストレンジ・デイズ>の能力の一部を授けられたMPLS。自己保身の塊で、臆病でこそあるが本質では人を道具としか見ていない。 <ストレンジ・デイズ>を応用した能力<フェイルセイフ>を持つ。これは抜き出した「死のエネルギー」を自らの中にストックし、死んでもストックしたそれを使って蘇生することができるというもの。ストックできる回数は最大で蘇生13回分。そのため「何度も死に続ける状況」に置かれると本当に死んでしまう。また「死のエネルギー」そのものを切断できるフォルテッシモとは相性が悪いらしい。蘇生時にはある程度傷も回復するが、器官を再生させるほどの力はなく、腕を切断されればそのままとなり、首を刎ねられれば首だけで生きている状態になってしまう。また、「死のエネルギー」を抜かれて抜け殻になった生物を操ることもでき、それを用いて自らを脅かす者を抹殺してきた。 水乃星透子を裏切り、自己保身のために<ストレンジ・デイズ>を使用していたが、実際には水乃星透子の思惑の中で踊っていたに過ぎなかった(<ストレンジ・デイズ>を保身のみで使用した場合どうなるかの実験台とされていた)。 統和機構に潜入するため、九連内朱巳を利用しようとするが返り討ちに遭い、その後出会った穂波顕子に能力を奪い返されてしまう。この時点で既に肉体は滅んでいたがそれには気付かず、最後はブギーポップに自らの死を告げられて、"無為"を体現した"世界の敵"として死ぬ事となる。 本物の内村杜斗は家族もろともすでに殺されており、偽名としてこの名を名乗っているにすぎない。本名不詳。
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