「麻生おろし」の暗闘と衆議院解散とは? わかりやすく解説

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「麻生おろし」の暗闘と衆議院解散

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 02:01 UTC 版)

麻生内閣」の記事における「「麻生おろし」の暗闘と衆議院解散」の解説

2009年平成21年2月中頃から、自民党内でも「麻生おろし」の動き表面化してきた。この状況下で民主党幹部中には私たちがやるべきことは首相を守ることだ。いたぶるけど辞めさせないことが大事だ」としてあくまで辞任追い込みたい他の野党から一歩引いた姿勢を示すものもあった。 追い込まれ麻生内閣は、郵政民営化路線見直方向に舵を切り党内に残る反民営化勢力訴えることで「麻生おろし」に対抗しようとした。2月5日衆院予算委員会での「(郵政民営化に)賛成じゃありませんでした」との発言当時郵政所管する総務大臣だった麻生発言批判が集まると「最初賛成ではなかった。しかし2年間にいろいろ勉強させていただいて、(中略民営化したほうがいいというように最終的に思いました」と2月9日訂正した郵政選挙得た自公衆議院過半数を基として成立ている内閣が、解散もせず、その時点での選挙民意である郵政民営化逆行する捉えられかねない動きをすることに対して2月18日小泉元総理が「呆れた通り越して、笑っちゃう」と発言し一連の動き抑え込んだ。しかし、日本郵政社長西川善文社長人事問題では「総務大臣適切に判断されるものと思います」と西川社長退任図ろうとする鳩山邦夫総務大臣繰り返し擁護郵政造反復党組の野田聖子消費者行政担当大臣も「総務大臣判断すればいい」と発言。しかし、5月18日指名委員会による西川社長続投決まり自分と差し違えても西川退陣を迫る鳩山邦夫6月12日麻生総理事実上更迭し、郵政民営化路線見直しにより麻生おろし対抗しようとした試み最終的に挫折した。そして、麻生内閣迷走自民党内の分裂をますます印象づける結果となったまた、月末には総選挙前の党四役交代人事着手 しようとするも党内からの反発断念するなど決断にぶれが多く出た結果麻生離れ進行した元幹長の中川秀直が「自ら降りていただきたい」と述べるなど、党内からも公然と退陣要求出た麻生7月13日21日衆議院解散し8月30日投開票日程総選挙断行する意向異例の「解散予告」の形で表明した民主党首相問責決議案参院可決されることを想定し7月14日衆院解散検討したが、2009年平成21年)の東京都議選与党大敗し立ち直るのに日にちをあけたいという事情に配慮して与党幹部協議し憲法の規定でもっとも遅くなる8月30日投開票合意した。なお14日問責決議案可決結果野党審議応じず、国会会期末を待たず事実上閉幕した7月13日の「解散予告」の後は、各種調査議席予測等を受け、2008年平成20年秋に解散しておけばよかったという与党議員の不満も出た解散直前まで自民党首相に麻生擁する混乱した影響大きく前官長官町村信孝地元で「自民勝てば麻生政権が続くのか」と問われるなど、情勢悪化歯止めがきかなかった。 その後自民党では署名により両院議員総会開催して総裁選前倒しなどが企図されたが、開催見送られ懇談会となった不満な議員別のマニフェスト作る分裂的な動きなども出たが、小選挙区制では党非公認だと比例区での復活の可能性がなくなることで牽制され、7月21日予定通り衆議院解散された。しかし、党利党略さえない、「麻生おろし」を封じるための解散だったとも評された。

※この「「麻生おろし」の暗闘と衆議院解散」の解説は、「麻生内閣」の解説の一部です。
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