「雨のナカジマ」とは? わかりやすく解説

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「雨のナカジマ」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 18:49 UTC 版)

中嶋悟」の記事における「「雨のナカジマ」」の解説

日本国内の各選手権活躍していたころからレースを得意とし、ファンからは「雨のナカジマ」と呼ばれていた。 ロータスでの最後のレースとなった1989年最終戦オーストラリアGPアデレード市街地コース)では、予選失敗し23グリッドからのスタートとなったものの、大雨見舞われチャンピオン争いを行うセナ1987年ワールドチャンピオンピケなど多く選手クラッシュ最終戦とあって年間順位がほぼ確定していることもあり、セナチャンピオン争っていたものの、ほぼチャンピオン確定していたプロスト危険なずぶ濡れコース無理に走らず棄権する他、セナ前方見えずブラバムマーティン・ブランドル追突しリタイアするなど、最悪コンディションの中、戦闘力の劣るロータス101ジャッド上位マシン次々と抜き去り日本人ドライバーとして初の、そしてチーム・ロータスとしては最後ファステストラップ記録した残り10周を切った時点で、3番手を走るウィリアムズ・ルノーのリカルド・パトレーゼ直後迫り日本人F1ドライバー初の表彰台期待されたが、エンジン電気系統トラブルで抜くことができず、また2時間ルール規定にも阻まれ結局4位に終わっている。レース後、中嶋担当エンジニアティム・デンシャム抱擁した後年TVインタビューで「なぜレース得意なんですか?」との問いに「だと車が滑るけど、その分ハンドル軽くなって操縦しやすくなるから、腕力が無い自分にとってレースチャンスだった」と答えている。また、中嶋マシン挙動対す感覚の高さが、車が滑りやすいレースにおけるドライビング巧みさの理由である」という評価受けている。毒舌有名なイギリスBBC名物解説者であり、それまで中嶋に対して高い評価与えたことのなかった元ワールドチャンピオンジェームス・ハントは、後の1991年シーズン前に「(パフォーマンスの高いホンダエンジンを搭載したマシンドライブしても)中嶋表彰台立てるはずがない」とこき下ろしたものの「だが、全戦が開催されるなら、話は変わってくる」とも語っていた。 その後1991年サンマリノグランプリでも上位が潰れる中、予選10位より一時4番手まで順位上げマクラーレンアイルトン・セナゲルハルト・ベルガー及び3番手を走るステファノ・モデナと共にホンダエンジン搭載車が1位から4位独占というところで駆動系トラブルによりリタイヤしたが、このときもレース前半はウエットコンディションであった

※この「「雨のナカジマ」」の解説は、「中嶋悟」の解説の一部です。
「「雨のナカジマ」」を含む「中嶋悟」の記事については、「中嶋悟」の概要を参照ください。

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