「警鐘」グループ結成とは? わかりやすく解説

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「警鐘」グループ結成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 03:02 UTC 版)

日本共産党(革命左派)神奈川県委員会」の記事における「「警鐘」グループ結成」の解説

革命左派直接源流は、1966年昭和41年)に社学ML派から分派した河北三男東京社学同→社学ML委員長)らとマル戦派を離れた川島豪らが結成した警鐘」というグループである。グループ名の「警鐘」は彼らの発行していた機関紙名に由来し、「新左翼運動に対して警鐘打ち鳴らす」という意味が込められていた。「警鐘」は1967年昭和42年6月毛沢東思想指導理論として掲げたが、当時最高指導者であった河北三男は、社学委員長時代左翼の間でも批判多かった中国の核実験全面支持する等、以前より中国陶酔していた。1967年11月には労働者大衆団体京浜労働者反戦団」が結成され同時期に学生青年大衆団体反帝平和青年戦線」(YF)も結成された。 「警鐘」は学生運動中心それまで新左翼とは一線を画して労働運動重視し党員条件として労働者であること(学生場合大学をやめて労働者となること)、家族捨てて党員同士での共同生活をすることを求めていた。 「警鐘」は、当時新左翼としては珍しく婦人解放」を掲げていた。しかしその内容は「婦人解放のためには革命必要なので、女性革命運動従事しなければならない程度のもので、実態としては女性メンバー対し組織(≒男性メンバー)への奉仕求めるものだった共同生活多く場合男女で行うこととされたが、これを嫌がる女性メンバーに対しては、組織婦人解放掲げていることを理由に「男性メンバーに対して失礼」という批判加えられた。組織内での男女交際結婚同義だった)は幹部お見合い斡旋し交際(=結婚)も幹部承認の下に行われた子供活動の邪魔であるとして妊娠した場合は当然中絶するものとされ、且つ中絶秘密裏行い中絶直後平常どおりの活動をすることが求められた。川島豪をはじめとした幹部中には女性蔑視発言公然とする者もおり、中には女性メンバーに対して性的暴行加える者もいた。当時女性メンバーは、組織から強要されるこれらのことと組織掲げる「女性解放」との間に矛盾を見いだしていなかった。(これらの抑圧的な男女関係は、後に若いメンバーが加わるにつれ薄れていったが、部分的に残りつづけた。特に交際結婚幹部による承認制は、連合赤軍時代までかなり明確な形で引き継がれた。) 「警鐘」は当初川島母校である東京水産大学主な拠点としていたが、後にML派の横浜国立大学グループがほぼ組織ごと「警鐘」に移行し水産大横国大を二大拠点とするようになる一方でこのことをきっかけに「警鐘」はML派から目の敵にされるようになり、以降警鐘」は革命左派初期に至るまでML派の襲撃を受けることになる。 後に革命左派連合赤軍幹部となるメンバーのうち、永田洋子はかつて社学ML派に所属していた縁でオルグされたことから、水産大坂口弘以前より川島豪慕っていたことから「警鐘」のメンバーとなっている。上赤塚交番襲撃事件死亡した柴野春彦は「警鐘」に組織ごと移行したML横国大グループ中心メンバー一人であった

※この「「警鐘」グループ結成」の解説は、「日本共産党(革命左派)神奈川県委員会」の解説の一部です。
「「警鐘」グループ結成」を含む「日本共産党(革命左派)神奈川県委員会」の記事については、「日本共産党(革命左派)神奈川県委員会」の概要を参照ください。

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