「護衛艦」の呼称に至る経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 05:52 UTC 版)
「護衛艦」の記事における「「護衛艦」の呼称に至る経緯」の解説
1952年8月1日、海上自衛隊の前身となった警備隊が発足した時の船舶は、アメリカ海軍から貸与されたパトロール・フリゲート(PF)と上陸支援艇(LSSL)、そして海上保安庁から移管された掃海船等であった。同年10月に制定された種別により、PFとLSSLは警備船と呼称されるようになり、またそれぞれ「PF」と「LS」という符号と番号を付された。 1954年7月1日の海上自衛隊の発足と同時に、旧海軍と同様に「艦」「艇」という言葉を復活させることになり、警備船のうちPFは警備艦、LSは警備艇と改称された。またこの際に符号・番号は廃止された。しかしその後、受領した貸与艦にDD・DEなどの記号が付されていることから、1956年8月、海上幕僚監部ではこの方式を全ての自衛艦に敷衍することとして、これを記号と称した。警備艦については、貸与駆逐艦と甲型警備艦にDD、貸与護衛駆逐艦と旧丁型駆逐艦および乙型警備艦にDEの記号が付された。ここで付された記号は翌年9月にそのまま公式のものとなり、また同一記号の艦が2隻以上ある場合は各艦に番号が付された。 そして1960年10月1日より、警備艦は護衛艦と呼称されるようになった。ただしその後も、設計や予算上では、依然として警備艦という呼称が使用されている。
※この「「護衛艦」の呼称に至る経緯」の解説は、「護衛艦」の解説の一部です。
「「護衛艦」の呼称に至る経緯」を含む「護衛艦」の記事については、「護衛艦」の概要を参照ください。
- 「護衛艦」の呼称に至る経緯のページへのリンク