「考える時間」とプレゼンテーション能力の育成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:40 UTC 版)
「つくば市立春日学園義務教育学校」の記事における「「考える時間」とプレゼンテーション能力の育成」の解説
論理的思考力の育成のために、1年生から6年生まで月1回の「考える時間」が特設されている。「考える時間」は、「分類」・「比較」などの思考スキルごとにテーマを設定し、分野横断的に思考力をはぐくむカリキュラムである。ここで導入されるのは8種の思考スキルと12種の思考ツールであり、黒板や付箋を用いて指導されてきたが、非効率で学級の枠を超えた授業展開が困難であったため、ICTを利用した協働学習ツールとタブレット端末を導入するようになった。なおタブレット端末導入には、パナソニック教育財団の助成金を得ており、日本マイクロソフトからはMicrosoft Surface50台の貸与を受けMicrosoft OneNoteの授業での活用も行われた。7年生以上には特別な時間は設けられないが、各授業で「考える時間」の思考実践が生きるように工夫される。こうした授業実践が功を奏し、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の成績は開校以来上昇を続けている。 他の市内の小中学校と同様、つくば市独自の設定科目である「つくばスタイル科」を導入している。つくばスタイル科は、生活科・特別活動などを複合した科目であり、つくば市の9年間の教育の一貫性を保障する基幹科目となっている。この科目ではプレゼンテーションを重視しており、問題解決力や発信力を育成するだけでなく、手分けして作業を行うことで児童・生徒がそれぞれの得意なものを見つけ自己肯定感の高揚にもつなげる狙いがある。春日学園では、5 - 6人で1つのグループを作ってプレゼンテーションを行い、4 - 5月にプレゼンテーションのクラス代表を選抜し、6 - 7月にクラス代表によって学年代表を選抜、最終選考として前期・中期・後期の各ブロックの最優秀賞を9月のブロック集会で選抜し、同月の文化祭で表彰を行う。高学年になると、英語でのプレゼンテーションも行われる(3分間)。更に優秀なものは、つくば市のプレゼンテーションコンテストへ出場する。このプレゼンテーションは、春日学園における日頃の学習成果を発表する集大成の場と位置付けられている。
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