「決定的出来事」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:40 UTC 版)
佐久間は、川島から「ニュースやワイドショーはもう一切やらないと決めたんです」(前述『佐久間宣行のNOBROCK TV』にて佐久間談。以下佐久間の発言について同じ)と聞かされていた中で当番組のMC引き受けを知り「川島が『朝のワイドショー枠の情報番組』のMCを引き受けた」ことを意外に思い「川島のメンタルは持つのか?」と心配までしていた。しかし当の川島は前述の通り「バラエティ番組」と認識して当番組のMCを引き受けたことで、佐久間も視聴した途端「大お笑い番組」に仕立て上げようとする川島の意思を察知する。また、川島がそもそも大喜利に長けており、それもツッコミでボケを補完して笑いを起こすことを得意とするため「どんなにスベりそうでも拾ってくれる」と芸人からの信頼を得ている、ある意味では「なめられている」ことから、くっきー!や見取り図らが「ガンガン」(同番組にて川島談。以下川島の発言について同じ)大喜利を展開しており、Twitter等で「(情報番組と言いながら)大喜利番組では?」との指摘を見る程、当番組は当初より大喜利路線に傾いていた。そして前述した2021年4月12日放送分において、当番組が大喜利路線へ舵を切ることとなる「決定的な出来事」が発生する。本番直前まで生中継されていたマスターズ・トーナメントで松山英樹が優勝したことに当番組の出演者はほぼ言及せずに当初の予定通りに番組を進行したが、その原因は実際の当番組で以下の状況に陥っていたためである。 当日の本番はマスターズ・トーナメントの生中継に設定されていた延長オプションが行使された直後であり、松山の優勝に言及していれば当番組本編の視聴率も「十分に稼げる」ことを自身も重々に承知していた川島は「噛めや、しがめ、しがめ」という状況下で言及を試みた。ところがその際、当日の出演者は以下の通り、誰もゴルフには詳しくないことが判明する。 川島:全くゴルフの知識がない アスリート経験者:元女子サッカー選手の丸山桂里奈のみ 更に、当番組のレギュラー出演者全体でもアスリート経験者は元サッカー選手同士である本並健治・丸山夫妻(夫妻で月曜レギュラー)のみ。 丸山以外のパネリスト:川島が「ゴルフ? 誰か喋れる人います?」と確認したところ、「いや全然解らないです」「何か凄いんですかね?」等と全員の回答がNG この状況を把握した川島は「下手に松山の優勝に言及しようとすると却って失礼にあたる」と判断し、スタッフも目で「(本編を短縮しても)ここは曲げません。約束通りにいきます」と示唆し、松山の優勝に言及することで見込める視聴率を捨ててでも予定通りの進行を通すことが決定。実際の放送でも、川島はオープニングで一言祝辞を述べた直後に丸山に元アスリートとしてこの件で一言コメントを求めたが、当の丸山はいきなりコメントを求められ困惑。無理をしたことで丸山が珍コメントを発してしまい、半ば川島が「危ない危ない危ない!!」と慌てる形で予定通りの進行に戻した(ただし後述の通り短縮に伴う措置が講じられた)。 結局、元アスリートの丸山を含めてもゴルフに詳しい出演者が1人もいなかった以上、誰も松山の優勝に言及するのは困難だったのである。そしてこれは同時に「アスリート(経験者)だから」とはいえ他のスポーツ(今回はゴルフ)にも詳しいとは限らないことをも丸山が実証する結果となった。このため、本並も出演していたところで容易に言及出来ていたかは不明。 この対応を巡り、案の定視聴者からの批判が番組側に殺到し視聴率も急落したことで「踏ん切りがついた」川島とスタッフは 本番中に一切何が起こっても、たとえオリンピックの開催中でも、メジャーリーグ(MLB)・ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が『すごいこと』をしても、番組内ではほぼ触れずにいく という方針を固め、生活情報さえも「お題」へと変換させ出演者同士で大喜利を展開する姿勢に徹する決断を下す。この決断を下したことで芸人の出演者も「ガツンと」増え、佐久間も「川島が腹を決めた。もうこの(『ラヴィット!』という)船はお笑いと心中するつもりだ」と評した。
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