「市民協働型シティホール」の整備
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「長岡市シティホールプラザアオーレ長岡」の記事における「「市民協働型シティホール」の整備」の解説
長岡市は市役所移転を機に都市機能を中心市街地に再集積させ、空洞化が急速に進捗する中心市街地の活性化を目指すことになった。新しい庁舎には市役所の本庁舎に加え、厚生会館の代替施設となる「公会堂(アリーナ)」と、天候に左右されずに屋外イベントを開催できる「屋根付き広場」を整備する施設全体の骨子が固まり、この3つを一体的に整備することによって、市民・議員・職員が垣根を越えて日常的に交流できる「市民との協働の場」と、あらゆる世代の様々な活動に利用できる「ハレの場」を創出することがコンセプトに盛り込まれ、「21世紀の市民協働型シティホール」と銘打って整備事業が進められることになった。 長岡市では市役所移転に関する意見交換会や市政懇談会などを通じ、市内全域の市民からの意見集約を進めた。2007年2月5日、市民や有識者、市内財界関係者ら14名から成る「中心市街地構造改革会議」は、市役所の本庁機能の配置について「厚生会館地区、大手通中央地区市街地再開発事業地区(現在のフェニックス大手)、大手通表町地区市街地再開発事業予定地区(現在のカーネーションプラザ〔旧大和長岡店〕等所在地)へ集約配置すべきである」との意見書を提出した。そして同年2月22日の市議会臨時会に於いて「長岡市役所の位置を定める条例」の改正案が提出され、同条例で定める所在地を当時の「幸町二丁目1番1号」から、厚生会館の所在地である「大手通一丁目4番地10」に変更する旨を賛成多数で可決し、市役所本庁舎の建設地は厚生会館の立地を充当することが正式に決定した。 同年春、市役所内には全庁体制の検討組織が立ち上げられるとともに、「市民が求める新しい市役所の実現」をテーマに「長岡市新しい市役所検討市民委員会」が組織され、市民から寄せられた意見や提言などを基に、市民や有識者を交えて施設内容などに関する検討が進められ、これらを踏まえて2008年(平成20年)3月に「新しい市役所プラン」がまとめられた。同プランにおいては、新しい市役所が目指す方針として「市民により便利な市役所」「市民に開かれた交流拠点」「次世代に誇れる市役所」の3項目が定められた。また本庁機能の多くを大手通り周辺に集中的に配置し、新しい本庁舎を「市民のエリア」として、市民との接点が多い窓口機能や交流機能を置き、大手通中央東地区再開発事業地区に設ける庁舎を「商工のエリア」、ながおか市民センターを「農林・建設のエリア」として、主に市民との接点が少ない各部課を配置し、幸町の旧本庁舎は「教育拠点」として教育委員会等を置く他、老朽化が著しい柳原分庁舎に分散している教育関連の機能を集中移転させることになった。
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