《手指消毒》の正しい読み方
「手指消毒」の正しい読み方
「手指消毒」は「しゅししょうどく」あるいは「てゆびしょうどく」と読み、どちらかのみが正しいというわけではない。「手指消毒」は、「手指」と「消毒」という異なる熟語がただ合わさっただけの形である。そして、「手指」には「しゅし」と「てゆび」の2種類の読み方がある。したがって、「手指消毒」を、「しゅししょうどく」と「てゆびしょうどく」のどちらで読んでも問題はない。全てを音読みで統一したいのであれば「しゅししょうどく」、「しゅし」という響きが、一瞬でも「種子」や「趣旨」などと捉えられるのを避けるのであれば、「てゆびしょうどく」と読むと良いだろう。「手指消毒」の意味解説
「手指消毒」は、手全体を消毒するという意味である。そして、特に指を念入りに消毒するという意味合いを持っている。「手」という字は元々、手のひらと甲の部分、指のすべてを含んでいる。その「手」に、さらに、「指」を付け足したのが「手指」であり、複数ある手のパーツの中でも指に重点を置いている。消毒をする際には、ただ手のひらや甲を擦り合わせるだけで終わる場合が多く、指の間まで念入りに消毒液を行き渡らせることは少ない。そのため、「手指消毒」という表現で、疎かになりがちな指の間まで、しっかり消毒することを促すわけである。なぜ「手指消毒」と読むのか・理由
複数の漢字が組み合わさっている熟語では、全て音読みで統一されることが多い。それが「手指消毒」の「しゅししょうどく」という読み方である。ただ、「手指消毒」は四字熟語ではないため、必ず音読みで統一する必要があるというわけではない。そして、日本には古くより、「手指」を訓読みの「てゆび」と表現する習慣があった。したがって、「手指消毒」は「てゆびしょうどく」と呼んでも問題はない。「手指消毒」の類語・用例・例文
「手指消毒」という言葉は、消毒をすることを促す場合に使用する場合が多い。そのため、「無菌室に入る前には手指消毒を徹底して行わなければならない」「感染症予防のためには、日常的に手指消毒を行った方が良い」といった使い方となる。また、「手指消毒は問題なく済ませた」という風に、消毒したことを確認する際に使用する場合も多い。「手指消毒」は2つの言葉の組み合わせであるため、「消毒」の部分を、類語である「殺菌」や「滅菌」に置き換えて、「手指殺菌」や「手指滅菌」といった表現にしても特に問題はない。ただ、一般的に広く使用されているのは、「手指消毒」であるため、わざわざ表現を変える必要はないだろう。そして、「手指」はただ「手」と表現しても、特に意味は変わらない。しかし、その場合は「手の消毒」や「手の殺菌」という風に、助詞が必要である。「手消毒」や「手殺菌」といった表現にはならない。「手指消毒」の英語用例・例文
「手指消毒」を英語で表現する場合、「Hand sanitizing」となる。「Sanitizing」が「消毒」を意味する。そして、「Hand」は「手」を意味する言葉であるが、「指」の意味合いも含まれているので、「手指」を表現するためにも使える。実際に使用した場合の例は、「This is hand sanitizing tool(これは手指消毒の道具である)」となる。また、「手指消毒をする」という表現をするのであれば、「Sanitize hand」が適している。実際に使用すると、「Sanitize your hands before entering this room(この部屋に入る前に手指消毒をしなさい)」という形となる。- 《手指消毒》の正しい読み方のページへのリンク