《手指》の正しい読み方
「手指」の正しい読み方
「手指」は音読みで「しゅし」、訓読みでは「てゆび」と読む。「てさし」「てし」と読むこともある。「手指」の意味解説
「手指」は一般的には文字通り「手の指」という意味である。「手」を加えているのは足にも指が生えているためであり、区別する目的で「手指」と表記される。また、手袋の一種を「手指」と書いて「てさし」と称するが、これは指先や手を覆う状態を「刺す」と表現したことに由来している。食事の際に使う箸の俗称である「てし」を「手指」と書くのは箸を自分の指のように扱う様から来ている。なぜ「手指」と読むのか・理由
「手指」を「しゅし」と読むのは漢字の音読み、「てゆび」は訓読みに沿った読み方である。「手指」の言葉が成り立った当時は音読みの「しゅし」が普通の読み方であり、「てゆび」と訓読みするようになったのは平安時代以降とされている。手袋を「手指」と書いて「てさし」と読ませるのは指で特定の方向や物を示す様を「指差し」と言うためであり、言葉を文字通りに解釈すると「手に生えている指で差す」となる。「差す指を袋状の物で覆う」ことから「てさし」の読みで「手指」と表記する。「手指」の類語・用例・例文
「手指」の類語は「指」である。文字通りに解釈すると「手指」は手と指の両方を意味しているが、指だけでも「手指」と称することが一般的であるため、類語としては「指」が該当する。「手指の消毒を徹底する」「指に汚れが付着している」などの例文がある。手袋を意味する「手指」としての類語は「手差し」「手刺」がある。例文としては「サイズがぴったりの手差しを選ぶ」「手刺が破れてしまった」がある。箸の俗称としての「手指」は「お手許」が類語である。「おてもと」と読み、高級料理に用いる箸を「手もとに置く箸」の意味で「手もと箸」と呼んだのが元である。「手指の扱いが上手だ」「お手許の本数が足りない」などの例文がある。「手指」の英語用例・例文
「手指」は英語でそのまま書くと「hands and fingers」になる。直訳すると「手と複数の指」になるが、これは人の手には五本の指が生えているためである。「手指」と書いて指単体を意味することもあるが、この場合は単に「finger」と書く。例文としては「手指を洗う」を英語で書くと「wash fingers」になる。手袋の一種としての「手指」は「glove」と書き、「作業用の手指」を英文にすると「work gloves」になる。複数形の「s」を加えるのは手が二本あるためである。箸の俗称としての「手指」を「chopsticks」と書くのも同様であり、二本一組で使うことから複数形の「s」が必要になる。英語の例文は「手指を使う」なら「use chopsticks」になる。- 《手指》の正しい読み方のページへのリンク