はっ‐ぽう〔‐パウ〕【発泡】
発泡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 16:31 UTC 版)
発泡は水溶液から気体が抜けていく際に起きる。実験室では、塩酸を石灰岩にかけると激しく発泡する。大理石のかけらや制酸薬の粒を塩酸の入った試験管に入れ、コルクで蓋をすると二酸化炭素の発泡を確認できる。この反応は次の化学反応式で表される。 CaCO 3 + 2 HCl ⟶ H 2 CO 3 + CaCl 2 {\displaystyle {\ce {CaCO3 + 2HCl -> H2CO3 + CaCl2}}} 炭酸は即座に水と二酸化炭素に分解するので、最終的にこの反応は次のような化学反応式で表される。 CaCO 3 + 2 HCl ⟶ H 2 O + CO 2 + CaCl 2 {\displaystyle {\ce {CaCO3 + 2HCl -> H2O + CO2 + CaCl2}}} 同様に二酸化炭素のガスを発生する化学反応として、炭酸水素ナトリウムと、クエン酸などの不揮発性の酸との反応で、揮発性の重炭酸イオンが二酸化炭素として抜けてゆく反応が存在する。化学反応式は次の通り。 C 6 H 8 O 7 + 3 NaHCO 3 ⟶ 3 H 2 O + 3 CO 2 + Na 3 C 6 H 5 O 7 {\displaystyle {\ce {C6H8O7 + 3NaHCO3 -> 3H2O + 3CO2 + Na3C6H5O7}}} 水溶液から二酸化炭素が気泡となって抜けていくプロセスは、与圧して炭酸を溶け込ませた水を減圧した時に二酸化炭素ガスが発生するもので、次の化学反応式で表される。 H 2 CO 3 ⟶ H 2 O + CO 2 {\displaystyle {\ce {H2CO3 -> H2O + CO2}}} 単純に言えば、ガスを発生する液体ではこの化学反応が起きている。
※この「発泡」の解説は、「炭酸飽和」の解説の一部です。
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「 発泡」の例文・使い方・用例・文例
- 君のために発泡酒を持って行くよ。
- 発泡スチロールの板
- ビールは麦芽の含有量によって課税されるから、発泡酒の方が安いんだよ。
- 発泡性の飲料.
- 発泡をはる
- 泡立つ、泡だらけになる、または発泡する
- 発泡性の白ワインで、シャンパーニュで作られるもの、または、そこで作られたものに似たもの
- ドイツ原産のピンクの発泡性ワイン
- 発泡性飲料(たいていはアルコール入り)
- 西洋ナシのジュースから作られる発酵してしばしば発泡性飲料
- 人工的に炭酸ガスを詰めた発泡性の飲み物
- 自然に発泡性のあるミネラルウォーター
- フランスのビシー鉱泉の、またはそれに似た発泡性ミネラルウオーター
- 発泡性の液体を容器に注ぎ入れたとき表面に盛り上がる泡
- 白い可溶性合成物(NaHCO3)で、発泡性飲料、ベーキングパウダー、および、制酸剤として使われる
- 発泡コンクリートという,断熱性,防音性に優れた建材
- ウレタンから作った発泡合成ゴム
- 発泡スチレン樹脂という合成樹脂
- 海綿状に発泡させたゴム
- 発泡プラスチックという,やわらかくて吸湿性のプラスチック
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