標準軌とは? わかりやすく解説

標準軌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 03:12 UTC 版)

標準軌(ひょうじゅんき、スタンダードゲージ、英語: standard gauge)は、鉄道線路軌間、すなわちレール頭頂部の内側の間隔が1435ミリメートル(4フィート8 1⁄2インチ[注釈 1])であるものを指す。ただし軌間の多少の差異は実用上あまり問題にならないため、レールウェイ・ガゼット・インターナショナルの統計では軌間1432 mmから1445 mmを標準軌としている[1]


注釈

  1. ^ 1フィートの長さは地域により異なった。以下では特に断らない限りイングランドアメリカ合衆国のフィート(1フィート=約0.3048 m)を意味する。
  2. ^ 国により統計年代や路線長の算出などの基準が異なるため、こうしたデータには曖昧さがある(岡 2002, pp. 13–14)。
  3. ^ ただし小池ははっきりした証拠に基づくものではなく、説明の一つとして紹介している。
  4. ^ これらはグレート・ウェスタン鉄道の末端部に位置する。
  5. ^ 第一次世界大戦ロシア革命第二次世界大戦による国境の移動などのため、ロシア・ソ連の広軌圏と中央ヨーロッパの標準軌圏との境界も移動している。また戦争中などの一時的な改軌もあった。
  6. ^ 4フィート8.5インチ軌間との差はわずかであり、直通運転も行われていた(岡 2002, p. 11)。
  7. ^ それ以前には1876年にイギリス人が無許可で建設した狭軌の呉淞鉄道がある。

出典

  1. ^ a b 岡 2002, p. 9
  2. ^ 岡 2002, pp. 12–14
  3. ^ a b c 岡 2002, pp. 5–8
  4. ^ a b 岡 2002, pp. 3–5
  5. ^ 青木 2008, p. 44
  6. ^ “Standard gauge originated with a roman chariot”. トレインズ: 25. (2009年7月号). https://d18je8rbmgt7gi.cloudfront.net/bbs/data/tprr6/img/37_0a6df23371.png. 
  7. ^ 小池 1980, p. 16
  8. ^ 小池 1980, p. 17
  9. ^ a b 岡 2002, pp. 8–10
  10. ^ 小池 1980, p. 18
  11. ^ a b c Metzeltin 1921, p. 122
  12. ^ 青木 2008, pp. 45–7
  13. ^ 小池 1980, p. 19-20
  14. ^ 岡 2002, pp. 49–9
  15. ^ 山田 2002, pp. 22–25
  16. ^ ウォルマー 2012, pp. 50–51
  17. ^ a b c Metzeltin 1921, p. 123
  18. ^ 山田 2002, p. 42 注(2)
  19. ^ a b 岡 2002, pp. 50–52
  20. ^ a b 原口 2010, pp. 143–144
  21. ^ ウォルマー 2012, pp. 72–73
  22. ^ a b 岡 2002, pp. 49–50
  23. ^ 秋山 2010, pp. 252–255
  24. ^ ウォルマー 2012, pp. 136–137
  25. ^ a b 山田 2002, pp. 25–27
  26. ^ a b 岡 2002, pp. 52–54
  27. ^ 山田 2002, pp. 34–35
  28. ^ 山田 2002, p. 36
  29. ^ 山田 2010, pp. 631–632
  30. ^ 山田 2010, pp. 635–636
  31. ^ 山田 2002, pp. 33–34
  32. ^ 山田 2010, pp. 646–650
  33. ^ 山田 2010, pp. 654–657
  34. ^ a b 山田 2002, pp. 45–47
  35. ^ 岡 2002, pp. 54–55
  36. ^ 秋山芳弘「カザフスタン横断標準姫新線の建設」『最新 世界の鉄道』、138頁。 
  37. ^ Railway Gazette International (2010年6月28日). “Afghan rail strategy takes shape”. 2013年3月29日閲覧。
  38. ^ 海外鉄道技術協力協会 2005, pp. 51–53
  39. ^ a b c d 岡 & 山田 2002, pp. 188–193 世界のゲージ一覧
  40. ^ 海外鉄道技術協力協会 2005, pp. 298–299
  41. ^ 海外鉄道技術協力協会 2005, pp. 283–284
  42. ^ 海外鉄道技術協力協会 2005, pp. 296–297
  43. ^ 海外鉄道技術協力協会 2005, pp. 309–310
  44. ^ 海外鉄道技術協力協会 2005, pp. 381–382
  45. ^ a b 岡 & 山田 2002, pp. 186–187 別表 世界の都市鉄道のゲージ一覧
  46. ^ Central Intelligence Agency. “the World Factbook”. 2013年3月6日閲覧。 各国の記事の"Transportation"の項目



標準軌 (1,435mm)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:12 UTC 版)

近畿日本鉄道」の記事における「標準軌 (1,435mm)」の解説

奈良・京都線系(大阪府・奈良県京都府) A 難波線大阪上本町駅 - 大阪難波駅間 A 奈良線布施駅 - 近鉄奈良駅間G 生駒線王寺駅 - 生駒駅間 C けいはんな線長田駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間(このうち生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間は奈良生駒高速鉄道第三種鉄道事業者として施設保有) B 京都線京都駅 - 大和西大寺駅間 B 橿原線大和西大寺駅 - 橿原神宮前駅間H 天理線平端駅 - 天理駅間 I 田原本線新王寺駅 - 西田原本駅大阪・名古屋線系(大阪府・奈良県三重県愛知県) D 大阪線大阪上本町駅 - 伊勢中川駅間J 信貴線河内山本駅 - 信貴山口駅間 E 名古屋線伊勢中川駅 - 近鉄名古屋駅間K 湯の山線近鉄四日市駅 - 湯の山温泉駅間 L 鈴鹿線伊勢若松駅 - 平田町駅M 山田線:伊勢中川駅 - 宇治山田駅間 M 鳥羽線宇治山田駅 - 鳥羽駅間 M 志摩線鳥羽駅 - 賢島駅間正式な呼び方ではないが鳥羽線志摩線まとめて賢島線と呼ばれることがある。さらに山田線含めた3線の総称として伊勢志摩線と呼ばれる場合もある。 奈良・京都線の車両 大阪・名古屋線の車両 けいはんな線車両

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標準軌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 22:01 UTC 版)

タンザニアの鉄道」の記事における「標準軌」の解説

標準軌鉄道計画一部建設されている。 タンザニア標準軌鉄道英語版) イサカ・キガリ標準軌鉄道英語版

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標準軌

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イタリアの鉄道車両一覧」の記事における「標準軌」の解説

19世紀から20世紀半ばまでイタリアは主に蒸気による輸送行っていた。

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標準軌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/24 09:51 UTC 版)

スイスの鉄道運営組織一覧」の記事における「標準軌」の解説

スイス領内に標準軌の鉄道路線運営している事業者の一覧を以下に示す。スイス国内路線保有しているスイス以外の鉄道事業者(例: ドイツ鉄道)を含みスイス国外路線保有しているスイスの鉄道事業者含まない(例: スイス連邦鉄道ドイツ国内子会社であるSBB GmbH)。標準軌と狭軌両方路線有している場合には、両方の表に載せている。

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