模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 00:41 UTC 版)
登場するガンプラ
本作に登場する機体はあくまでもプラモデルであり、諸元中の全高や重量はガンプラバトル時の仮想データである。
主要人物のガンプラ
当節で解説するガンプラは、作中の設定と同じ現実にも市販されているキットをベースに、新規パーツの追加や成型色の変更を行った(ビギニングのみ完全新規)「HGGB (HG GUNPLA BUILDERS) シリーズ」として実際に商品化されている。なお、ケンタが使用する「白式」と「サザビー GPBカラー」のキットは、プレミアムバンダイでの通信販売限定商品となっている。
ビギニングガンダム BEGINNING GUNDAM | |
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型式番号 | GPB-X80 |
全高 | 19.0m |
重量 | 47.8t |
武装 | ビームサーベル×9 ビームライフル ビームバルカン シールド |
搭乗者 | イレイ・ハル |
ビギニング30ガンダム BEGINNING 30 GUNDAM | |
型式番号 | GPB-X80-30F |
全高 | 19.0m |
重量 | 57.1t |
武装 | ビームサーベル×15 ビームライフル ビームバルカン シールド フィールドシールド ifsユニット×20 |
- GPB-X80 ビギニングガンダム
- ハルがお台場で購入したガンプラ[注釈 6]。彼が購入したキット以外どこにも流通や販売はされておらず、その存在には謎が多い。その希少さから、機体を奪おうとバトルを挑んでくる者もいる[10]。
- 各部に角を切り落とした三角形状のパーツが配置されており、バトルでは推進・姿勢制御用のIフィールド発生器として機能する[10]。頭部のブレードアンテナは黄色のクリアパーツで成形されており、バトルではバルカン砲を兼ねたビームアンテナとなる[10]。その他の武装はビームライフル、ビームサーベル、シールドとMSとしては標準的だが、サーベルの装備数は背中の左右とシールド裏に各3基、計9基にも上る。ハルはこのサーベル3基を片手で一度に引き抜いて使用する戦法を多用している[注釈 7]。
- 漫画版ではビームサーベルを削って小型化したことで薬指と小指ででも握れるようにし、集団戦にも対応した八刀流の使用が可能になり、ビギニング無双 壱の型 八岐大蛇と称した。必殺技は大型の相手専用の斬撃ドラゴンクラッシュ。ファンネル対策としてビームの出力を調整したビームクナイと輪ゴムを柄に取り付けたビームウィップを使用。
- 関節の可動範囲や保持力に優れており[3]、初心者のハルが組み立てただけでも充分高い戦闘力を発揮する。反面、塗装や表面処理などの技術的パラメータは低く[3]、シャウアーとのバトルではこの欠点を指摘され完敗を喫する。敗北後はシールを使用した部分をガンダムマーカーで塗り直し、モールドにスミ入れを施し、はめ込みの甘かった部分をしっかりと作り直し、機体の追従性を上げることに成功する。
- 作中世界でものちに一般商品化され、漫画版ではハルより年下の少年が購入するシーンがある。公式外伝シリーズの主人公たちも、この機体をベースにした改造機を作り上げる。
- 機体デザインは重田敦司の原案を元に、阿久津潤一が行った。
- GPB-X80 ビギニングガンダム ストロング・ビーム・ホーン装備
- 漫画版に登場。ビギニングの頭部アンテナを透明プラ板で作ったストロング・ビーム・ホーンに換装した姿。通常は盾の裏に収納している。バックパックに追加したバーニアで加速することで、ビームホーンは機体を包み込むビームシールドにもなる。ビギニング無双 弐の型による必殺技はビームシールド状態で突撃するライトニング・パワー・ビートル。
- GPB-X80 ビギニングガンダム 水中戦仕様
- 漫画版に登場。ビギニングの両腕を「1/144 アビスガンダム」の両腕に換装した姿。水中での活動能力が向上。必殺技はケンタのドダイIIに搭載された小型スピーカーを装備して零距離で音波を浴びせるサウンド・ソニック・パンチ。
- GPB-X80 ビギニングガンダム 重武装仕様
- 漫画版に登場。ビギニングに重武装を施した姿。機動力・火力・防御力のすべてが強化されているが、各パラメータのバランスに難がある。
- GPB-X80-30F ビギニング30ガンダム(ビギニング サーティー ガンダム)
- 第3話に登場。ヒノデが製作した多色成形ランナーパーツを組み込んだ強化形態であり、ビギニング本来の姿と言うべき形態[11]。成形されたランナーは匿名でAXISに送られ、ハルの手に渡った。最大の特徴は、全身各所に配置された赤と青のクリアパーツ・ifs(イフス)ユニット。「ifs」とは「i-field control sys-tem(Iフィールドコントロールシステム)」の略だが、宇宙世紀の世界観に登場するIフィールドとの関連性については不明確であることから、「仮定」という意味での「if」も込めたダブルネーミングとなっている[11]。このifsユニットによってフィールドの制御機能が高まり、攻防全ての能力が大幅に上昇する。新規武装としてifsユニットが追加された強化型ビームライフル、Iフィールドの盾を形成するフィールドシールド(ビームシールド)を装備。ビームサーベルは腰部に6基が増備され、Iフィールドを媒介とすることでファンネルのような遠隔操作(オールレンジ攻撃)兵器としても使用可能。ランナーには推進時の噴射光を再現したクリアグリーンのエフェクトパーツも付属しており、バトルでは光の翼のように演出される。
- ハル自身の製作技術の向上もあり、ガンプラ選手権ではかつて敗北した相手であるシャウアーのフォーエバーと互角の戦いを繰り広げる。
- 漫画版では、ビギニング無双の必殺技としてifsユニットを組み合わせた攻防一体の爆星光弾-メテオノヴァ-を使用する。
Hi-νガンダム GPBカラー HI-ν GUNDAM GPB COLOR | |
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型式番号 | RX-93-ν2 |
頭頂高 | 20.0m |
重量 | 27.9t(本体重量) |
武装 | フィン・ファンネル×6 頭部バルカン砲 ビーム・ライフル ビーム・サーベル ニュー・ハイパーバズーカ シールド |
搭乗者 | コウジ・マツモト |
- RX-93-ν2 Hi-νガンダム GPBカラー
- 第1話、3話に登場。ビルダーはコウジ・マツモト。「HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー) Hi-νガンダム」に映画版のνガンダムを髣髴とさせる白・黒・黄色のオリジナル塗装を施している。なおコウジ本人はカラーリングを考案しただけで、実際の製作はマネージャーに任せている。そのマネージャーも製作はあまり得意な方ではなく(本人いわく不器用)、左脚付け根のポリキャップのはめ込みが甘いという弱点を抱えている。
- 色以外はほぼ無改造だが、キットには可動するフィン・ファンネルが2基しかないため、コウジはアイドルとしての財力にものを言わせ、同じキットを3個買いして6基全てが可動するようにしている[12][注釈 8]。バトルでは地上でフィン・ファンネルを展開している。ビーム・サーベルは劇中では水色のビームを発振する。
- 第1話ではフィン・ファンネルやニューハイパー・バズーカなどの武装を駆使し、アッシマーやビギニングと激闘を繰り広げるが、自分で組み立てなかったためにポリキャップの不具合に気が付かず、接近戦にもつれ込んだところで左脚が分解し敗北する。第3話のガンプラ選手権では、コウジが自ら組み直した機体でビギニングに再戦を挑むものの、サザビーのファンネルにフィン・ファンネルを足止めされ、ビギニングに再び敗北する。
- 漫画版では最初からコウジが自ら心血を注いで組んだガンプラとして登場し、ビギニング戦ではビームウィップでフィン・ファンネルを破壊された後、ライトニング・パワー・ビートルを受けて敗北する。
- 公式外伝の『ガンプラビルダーズD』の描写からコウジによるGPDカラー版も一般商品化された模様。
- なお、アニメ作品にHi-νガンダムが登場するのはこれが初めてである[13]。
フォーエバーガンダム FOREVER GUNDAM | |
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型式番号 | GPB-X78-30 |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | 56.2t(本体重量) |
武装 | ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル ガンダム・ハンマー ファンネル×4 頭部バルカン ガンダム・シールド |
搭乗者 | ボリス・シャウアー |
- GPB-X78-30 フォーエバーガンダム
- ビルダーはボリス・シャウアー。「HG ガンダム Ver.G30th(バージョン ジーサーティース)」をベースに[8]、オリジナルデザインの青い追加装甲(フルアーマーユニット)を施している。各装甲にはスラスターが内蔵されており、重量増加による機動性の低下を抑えている。オリジナル武装として、ビーム・キャノン型ファンネルを背部に4基装備。このファンネルは通常の砲塔としても使用されるほか、分離状態では4基の間に防御用のビームバリアを形成する。また、ファンネル射出後の各ジョイント部分には小型のビーム砲が内蔵されている。その他の武装は、ビーム・ライフルやシールドなど、元のキットに付属しているものをほぼそのまま使用する。なお、ビーム・サーベルは本来の装備位置が胴体装甲の固定に使用されているため、前腕の追加装甲に格納されている。高度な工作や丁寧な塗装、ウェザリングなど、ガンプラマイスターであるシャウアーの卓越した技巧がふんだんに盛り込まれており、バトルでは全てのパラメータが最大に近い数値となっている[14]。第2話では素組み状態のビギニングを圧倒し、第3話で大幅な強化を遂げたビギニング30に対してもなお互角の戦いを見せる。
- 漫画版ではマントを纏った状態で登場し、ビギニング30の攻撃を受けるまではそのままの姿で戦う。
- 公式外伝の『ガンプラビルダーズD』ではサキが本機の色違いを用いていることから、本機は一般商品化されたようである。
- 公式外伝のオールジャパン・ガンプラバトル大会では、「HGFC マスターガンダム&風雲再起」のキットに付属するモビルホース風雲再起に騎乗し、重装甲機の難点である機動性を飛躍的に高めている。
- 機体デザインは大河原邦男が担当した。デザインコンセプトは「現代のフルアーマーガンダム」[7]。
百式 (GPBカラー「白式」) HYAKU-SHIKI GPB COLOR "BYAKU-SHIKI" | |
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型式番号 | MSN-00100 |
武装 | ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル クレイ・バズーカ |
搭乗者 | サカザキ・ケンタ |
- MSN-00100 百式 GPBカラー「白式」(びゃくしき)
- 第2話に登場。ビルダーはサカザキ・ケンタ。「HGUC 百式+メガ・バズーカ・ランチャー」のキットに[14]白のオリジナル塗装を施した機体で、「白式」の名もこれに由来する。肩には本来の「百」に代わり「白」のマーキングが施されている。武装は、劇中未使用のメガ・バズーカ・ランチャーを除いて[注釈 9]元のキットと同じだが、銃口の穴開け工作や丁寧な合わせ目消しによってバトルでの性能が向上している[4]。ハルの僚機としてスーパーカスタムザクF2000と対戦し、脚部を破壊されつつも、相手の弱点を突いた支援砲撃で勝利に貢献する。
- 漫画版のタツ戦にも登場するが、アニメ版と異なりハルとタツの一騎討ちでバトルが行われるため、実際のバトルには使用されない。
スーパーカスタムザクF2000 SUPER CUSTOM ZAKU F2000 | |
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型式番号 | GPB-06F |
全高 | 17.8m |
重量 | 200.0t |
武装 | デッドエンドG(ジャイアント)ヒート・ホーク ボルテックマシンガンZ(左腕) スーパーカスタムミサイルポッド×16 スーパーカスタムMMP-78 120mmザク・マシンガン(サブアーム左) スーパーカスタムMMP-80 90mmマシンガン(サブアーム右) |
搭乗者 | タツ・シマノ |
- GPB-06F スーパーカスタムザクF2000
- 第2話、3話に登場。ビルダーはタツ・シマノ。「HGUC ザクII F2型」をベースに[9]、パテやプラ板、流用パーツを用いて大幅な重武装・重装甲化を施した改造機体。全身に多数のミサイルポッドなどの武装、追加装甲が増設されているほか、背部にはマシンガンを所持した2本の副腕が追加されており、長柄の超大型ヒート・ホーク「デッドエンドG(ジャイアント)ヒート・ホーク」[9]を主武装とする。火力と防御力に優れる一方で機動性は大きく低下しており、パテによる改造部分の接着が甘く破損しやすいという弱点を持つ。「F2000」とは「ザクF2の1000倍強い」というタツの設定によるもので、他にも「世界のありとあらゆる武術、戦術、戦闘パターンがインプットされている」「開発チームには魔術師や祈祷師まで参加していた」「強過ぎてアクシズの最下層に封印されている」といった設定を附記している。これらの「脳内設定」はそのまま「思い入れの強さ」の証であり、高いパラメータを誇る[9]。
- 第2話では弱点を露呈して白式とビギニングに敗れるが、第3話のガンプラ選手権ではプラ板を用いた改造によって弱点を克服して参戦し、オーキスから分離したガンダム試作3号機ステイメンを撃破する。
- 漫画版では重武装仕様ビギニングと対戦し、相手の追加パーツのバランスの悪さを突いて攻め立てるが、追加パーツを排除し欠点を克服したビギニングの動きに付いていけず、ビームサーベルによる攻撃を受けて敗北する。
- 機体デザインは海老川兼武が担当した。機体に附記された設定の多くも彼が考えたものである[6]。
ベアッガイ BEARGGUY | |
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型式番号 | GPB-04B |
頭頂高 | 20.0m |
重量 | 100.0t(本体重量) |
武装 | メガ粒子砲(両目) 6連ミサイルランチャー ランドセルユニット(ミサイル×6) ビーム縦笛 頭部は鈍器として使用可能 |
搭乗者 | ノヤマ・リナ |
- GPB-04B ベアッガイ
- ハルやケンタに触発されてリナが購入した「HGUC アッガイ」[14]を改造した機体。第2話で「プロトベアッガイ」[5]として完成した際には熊のぬいぐるみのようなフードやリボンで装飾されており、左手には木彫りの熊からの流用パーツである鮭[5]が持たされていた。第3話では店長やケンタを無理矢理に協力させて大幅な改造を受け[5]、ぬいぐるみの熊を模した耳や目鼻のパーツが造形された頭部を持つ「ニューベアッガイ」へと改造される。本来のモノアイはそのままで、両目の部分にはメガ粒子砲[注釈 10]、背部には通学用ランドセルの形状そのままのミサイルランチャー、縦笛状のビーム砲などで武装され、外見から想像できない高火力機へと変貌している。作品としての完成度も高く、ハル、ケンタの僚機として参加したガンプラ選手権では、ダイアンが駆るケンプファーと互角以上に渡り合う。
- 漫画版ではベース機の得意とする水中戦で初陣を飾る。その後はピンク色に塗り替えられる。
- 漫画版最終回では一般商品化され、リナより年下の少女が購入するシーンがある。公式外伝シリーズのヒロインたちも、この機体をベースにした改造機を作り上げる。
- 機体デザインは阿久津潤一が担当した。元来この機体の元となったのは、ある原型師が個人で製作したもの[15]で、その当時は頭部のみの造形であったが、これを見た担当がそのデザインとアイディアに驚愕感心し、製作者と製作陣の交渉の結果原型・アニメ双方のOKが出て、阿久津による多少のリファインを経、本作登場となったもの[16]である。
サザビー GPBカラー SAZABI GPB COLOR | |
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型式番号 | MSN-04 |
武装 | 拡散メガ粒子砲 ビーム・ショット・ライフル ビーム・サーベル×2 シールド ファンネル×6 |
搭乗者 | サカザキ・ケンタ |
- MSN-04 サザビー GPBカラー
- 第3話に登場。ケンタが自分の思い描く究極の機体として作り上げたガンプラ[17]。「HGUC サザビー」のキットをベースに、明度の異なる2種の白で塗装している。元の成形色が派手な赤であるため、隠ぺい力の低い白をきれいに発色させるのに大変な苦労を要した[17]。バトルでは設定通りのファンネルの展開が可能。ガンプラ選手権では、戦いに不慣れなリナのベアッガイを援護したり、遅れて参戦したビギニング30と連携したりしつつ、1/550ビグ・ザム、ヅダ、コウジのHi-νガンダムGPBカラー、サムのジム・ブルーディスティニーと連戦を繰り広げる。
- 漫画版でもガンプラ選手権で使用される。
- 漫画版最終回では一般商品化され、ケンタより年下の少年が購入するシーンがある。
その他のビルダーのガンプラ
主要人物たちの僚機として登場し、ビルダーの描写がある機体を記載する。プレミアムバンダイでの通信販売限定商品として商品化が行われているものもある。
- MS-05L ザクI・スナイパータイプ GPBカラー
- 第1話でコウジの僚機として登場。ビルダーはIWAMOTOという名前の、コウジの取り巻きの女性の一人。淡い青系の塗装が施されている。戦闘開始直後にビギニングを遠距離から狙撃するが、接近され脚部を破壊される。
- AMX-107 バウ GPBカラー
- 第1話でコウジの僚機として登場。ビルダーはOO-IGAWAという名前で、コウジの取り巻きの眼鏡をかけた女性。ピンク色の塗装が施されている。分離したバウ・アタッカーとバウ・ナッターの連携攻撃でドムを撃破するが、ビギニングの3連ビームサーベルによる攻撃を防ぎ切れず、撃破される。
- MS-09 ドム
- 第1話でハルの僚機として登場。ビルダーはONOという名前の男性。バウをジャイアント・バズで攻撃するが撃破される。
- NRX-044 アッシマー
- 第1話でハルの僚機として登場。ビルダーはURUSHIBATAという名前の、眼鏡をかけた男性。一時行動不能になったビギニングに代わってHi-νガンダムと交戦するが、フィン・ファンネルによる猛攻を浴びて撃破される。
- RX-79BD-1 ジム・ブルーディスティニー(GPBカスタム)
- 第3話でシャウアーの僚機として登場。ビルダーはサム。「HGUC ブルーディスティニー1号機(ジム・ブルーディスティニー)」に、2号機のキットに付属する宇宙用バックパックとビームライフル、シールドを移植している[6]。カラーリングは改造前と同様。ケンタのサザビーから射出されたファンネルを撃墜する。
- MS-18E ケンプファー
- 第3話でシャウアーの僚機として登場。ビルダーはダイアン・リー。リナのベアッガイに接近戦を挑むも、不用意に近づいたためベアッガイの「目が粒子砲」を避け損なう。
ガンプラ選手権出場のガンプラ
第3話の舞台であるガンプラ選手権には、数多くのMSやMA以外のガンプラが登場し、宇宙世紀シリーズ以外の世界観に登場する機体(ガンダムアストレイ レッドフレーム)も登場する。
一般公募によるカラーリングのガンプラ
アニメの放送に先駆け、ガンダム関連の雑誌や模型誌でカラーリングの公募が行われ[18]、採用されたものが第3話に登場する。
- RX-77 ガンキャノン GPBカラー
- 『ガンダムエース』での公募作で、白・青・橙のトリコロールで塗装されている。第3話冒頭ではドダイYSに搭乗してハイゴッグとの戦闘を繰り広げ、接近戦に持ち込まれつつもこれを撃破する。
- MS-06 量産型ザク GPBカラー
- 『ケロケロエース』での公募作で、黄色・黒・橙で塗装されているほか、左腿部に「虎」の文字がマーキングされている。量産型ガンキャノンやガンキャノン(通常カラー)で構成されたチームとの交戦を繰り広げる。
- MSM-07 ズゴック GPBカラー
- 『モデルグラフィックス』での公募作で、赤・ピンク・橙・青・水色・紺といったカラフルな色で塗り分けられている。頭部の6連装24cmロケット弾は180度のターンが可能な誘導ミサイルになっており、両腕を破壊されつつもギャン、ゲルググGPBカラーを撃破する。
- MS-14 ゲルググ GPBカラー
- 『電撃ホビーマガジン』での公募作で、全身に銀色の鏡面塗装が施されており、バトルでは周囲の背景と同化する光学迷彩のような効果を発揮する。片腕を損傷したズゴックGPBカラーと交戦しもう一方の腕を破壊するものの、背後に回り込まれた誘導ミサイルを防ぎきれずに撃破される。
- PMX-003 ジ・O GPBカラー「ブラック ジ・O」
- 『月刊ホビージャパン』での公募作で、ダークブラウンを地色に金の細部塗装が施されている。ガンダムアストレイ レッドフレームと交戦し、両腕でガーベラ・ストレートによる斬撃を受け止めつつ隠し腕を用いてレッドフレームを撃破する。
- 公式外伝『ガンプラビルダーズJ』では、ホビージャパン所属のプロモデラーであるサラーム・サライの作品「ブラック ジ・O」として登場。クリアーコートによる光沢仕上げが施され、バトルでは装甲に耐ビーム特性が付加されている設定になっている。
その他の出場ガンプラ
以下にはガンプラ選手権に登場する、ビルダー不詳のガンプラを記載する。基本的には設定通りのカラーリングが施されているが、設定にはない装備の追加や改造を施されているガンプラも確認できる。劇中での扱いはさまざまで、ギミックを駆使した立ち回りが描かれるガンプラもある一方で、登場してすぐに撃墜されるだけのガンプラもある。
- MSM-03C ハイゴッグ
- YMS-15 ギャン
- RX-77D ガンキャノン量産型
- RX-77-2 ガンキャノン
- MBF-P02 ガンダムアストレイ レッドフレーム
- AMX-011 ザクIII
- RMS-119 アイザック
- RX-78GP03 ガンダムGP03 デンドロビウム
- RX-78GP03S ガンダムGP03S ステイメン
- ザク・レロ(GPBカスタム) - ZAKU-RELLO。MA-04X ザクレロをベースに、口に拡散メガ粒子砲に代わりザクIIを収納している。また機体上部にメガ粒子砲とIフィールドを増設、メカニックデザインは重田敦司。
- MS-06F 量産型ザク - 上記のザク・レロのコアユニットとして登場。
- MA-08 ビグ・ザム - 1/550スケールなので、ほかの機体よりも小柄。
- EMS-10 ヅダ
- AMS-119 ギラ・ドーガ
- MSN-03 ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス専用機)
- MSN-03 ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)
- RMS-108 マラサイ
- RMS-099 リック・ディアス
- RX-110 ガブスレイ - ノーマルタイプと茶色のガンダムシールドを装備したタイプが登場。
- MSN-00100 百式 - 金色のガンダムシールドを装備している。
- RX-78GP01Fb ガンダムGP01Fb フルバーニアン
- RX-78GP02 ガンダムGP02A サイサリス - ラジエーターシールドを両腕に装備している。
- MSM-07 ズゴック
- MSM-07S シャア専用ズゴック
- MAN-08 ララァ・スン専用モビルアーマー(GPBカラー) - 赤紫色のカラーリング。
漫画版のガンプラ
漫画版で登場したガンプラとその改造機。
- GF13-017NJ II ゴッドガンダム
- ガンプラバトル富士山大会の決勝戦でハルが使用する「HGFC ゴッドガンダム」の改造機。赤いカラーリングに変更されている。バックパックに「MG ゴッグ」 の右手を装備しており、右手に装着することで必殺技「爆熱ゴッグフィンガー」が使用可能となる。製作はハル、改造はケンタ、塗装はリナと3人の力を合わせて製作された。コウジのνガンダム ヘビー・ウエポン・システム装備型を相手に勝利を収める。
- FA-93HWS νガンダム ヘビー・ウエポン・システム装備型
- ガンプラバトル富士山大会の決勝戦でコウジが使用する「HGUC νガンダム ヘビー・ウエポン・システム装備型」の改造機。頭部を「HGUC ΖΖガンダム」に換装しており、ハイメガキャノンを使用することができる。ハルのゴッドガンダムと対戦し、フィン・ファンネルをゴッドスラッシュタイフーンで破壊され、爆熱ゴッグフィンガーを受けて敗北する。
- EMS-10 ヅダ
- ハルのビギニングとのバトルでヒロシが使用する「HGUC ヅダ」の改造機。ザクスナイパーとゲルググキャノンの銃火器で攻撃力を向上し、ゲルググの両足で機動力を向上させている。ヒロシ得意のデータから得た戦法で優位に立つが、ビギニングが岩を削って作ったダミーのビギニングに誘き寄せられ、ダミーを作るために隠していたビームサーベルを使用したことを知り、動揺したところにビームサーベルを受けて敗北する。
- MRX-009 サイコガンダム
- チーム・ハウンドのリーダー・ソノタが使用する「HGUC サイコガンダム」の改造機。カラーリングがトリコロールに変更され、超巨大ビームサーベルを装備する。初心者狩りを行っていき、ビギニングとの対戦ではチームの仲間たちを犠牲にしてでも倒そうとするが、超巨大ビームサーベルをビギニングの八刀流に受け止められた後、ドラゴンクラッシュを受けて敗北する。
- ドダイII 水中戦仕様
- ケンタが使用する「1/144 ドダイII」の改造機。水中戦でのMSの支援を行う。搭載した小型スピーカーで音波攻撃を行う。ビギニング 水中戦仕様やベアッガイとともにジオングと交戦する。
- MSN-02 ジオング
- CPUが使用する「MG ジオング」の改造機。アッガイの手と小型スピーカーで蛸状の足と音波攻撃を備えた水中戦仕様。MGゆえに外装も硬い。ガンプラバトル・ミッションステージのキャラクターガンプラで挑戦者を次々と返り討ちにしていく。ドダイIIに音波を無力化されたことで出現。ビギニングとベアッガイの攻撃で蛸状のユニットを破壊され、ヒビの隙間からサウンド・ソニック・パンチを受けて破壊される。
- GF13-050NSW ノーベルガンダム
- マツオカが使用する「HGFC ノーベルガンダム」のノーマル仕様。モビルファイターのモビルトレースシステムを再現した試作型Fポッドで動かされたことで、俊敏かつ滑らかな動きをする。マツオカは本機の原典の搭乗者アレンビー・ビアズリーと同デザインのファイティングスーツを着用する。ハルのビギニングとノーウェポンバトルによる肉弾戦を展開し、発売前の未知のガンプラということもあり、優位に立ち、ビギニングがオーバーロード状態から放ったローリングソバットを避けて、とどめを刺そうとするが、カウンターからの2発目のローリングソバットを受けて敗北する。
背景に登場する機体や艦船
この他にも劇中の模型店やイベント会場で販売されている多種多様な商品や、第1話におけるガンプラバトルの舞台となった仮想世界上の静岡バンダイホビーセンターで展示されているリアルタイプ武者頑駄無鎧など、劇中にはさまざまなガンプラが登場している。またガンプラバトルの開始時にはビギニングが発艦する艦船として、第1話にホワイトベース、第2話にアーガマが登場しており、第3話ではラー・カイラム、レウルーラ、リーンホースJr.、ザムス・ガルなど多様な宇宙艦船による艦隊戦が描かれている。登場した艦船がゲームの一部として用意された背景や障害物なのか、あるいはビルダーによって組み立てられ操船されている大型ガンプラなのかは明らかにされていない。
ガンプラ以外にも、第1話に登場する劇中アニメは「GUNDAM PERFECT MISSION」の映像を使用しており、初代ガンダムとそのコアファイター、∀ガンダムなどが登場している。
注釈
- ^ 例えば『ガンダムビルドファイターズ』では実物のガンプラが実際に動き、場合によってはガンプラそのものが破壊もされうるという設定となっているなど、劇中ゲームの設定が本作とは大きく異なるものとなっている。
- ^ この時点ではまだモビルファイター用のFポッドは配備されていないため、従来のGポッドでバトルを行う。
- ^ PART2ラストでは、この馬はバンダイホビーセンターらしき場所に繋留されているのが確認できる。なお、馬は日本の道路交通法では軽車両に分類され、実際に公道で騎乗することができる(歩道では騎乗不可)。
- ^ この演出は監督である松尾自身の実体験を基にしている。
- ^ 劇中ではどちらが真の姿なのかは明確化されていない。豹変した彼の声を聴いたハルとケンタを「キャラ変わった!」と驚かせる。
- ^ 漫画版では経緯が異なり、ガンプラバトルの優勝賞品として入手する。
- ^ 実際に発売されたHG1/144ビギニングガンダムのキットには、通常のサーベルの刀身を再現したクリアーパーツのほか、3基のサーベルを指に挟んで保持した状態の右手首パーツが付属している。解説書ではこれを、ハルはこうした戦いを得意としているものの、本来は1本で使用するものであると解説している。一方で作中においてハルが組み立てているビギニングのランナーには、実際に発売されたキットと同様の手首パーツの存在を確認することができる。作中では、キットにはない左手での3基持ちをするシーンもある。
- ^ 現実に販売されている「HG Hi-νガンダム GPBカラー」は、元のキットと同じく2基のみの可動となっている。
- ^ 現実にプレミアムバンダイで販売されているキットには、メガ・バズーカ・ランチャーは付属していない。
- ^ これはガンダム本編を見たことがないリナが、ガンダムシリーズに登場する「メガ粒子砲」という兵器の名を「目が粒子砲」の意味に解釈したことから生まれた武装であると設定されている[5]。
- ^ BS11でのもの。
出典
- ^ “模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG | GUNDAM.INFO”. GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイト. 2020年8月18日閲覧。
- ^ “模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG 公式サイト”. バンダイホビーサイト. バンダイ. 2011年6月4日閲覧。
- ^ a b c 松尾衡ほか『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG PV1』(WMV)(トレーラー)サンライズ、該当時間: 1分47秒 。2010年12月8日閲覧。
- ^ a b c d プラモデル「百式 GPBカラー「白式」」追加解説書 ※プレミアムバンダイ限定商品, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, バンダイ
- ^ a b c d e プラモデル「ベアッガイ」組立説明書, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, No.004, バンダイ
- ^ a b c 『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG ビジュアルガイド』
- ^ a b c 『グレートメカニックDX.15(2010 WINTER)』第15巻、双葉社、2010年12月、単行本 ISBN 978-4-575-46455-9。
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- ^ a b c d プラモデル「スーパーカスタムザクF2000」組立説明書, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, No.003, バンダイ
- ^ a b c d プラモデル「ビギニングガンダム」組立説明書, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, No.001, バンダイ
- ^ a b プラモデル「ビギニング30ガンダム」組立説明書, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, No.006, バンダイ
- ^ 第1話(パーツA)での描写による。
- ^ “ガンダム国勢調査 第163回”. GUNDAM.info. サンライズ. 2010年10月16日閲覧。
- ^ a b c 第2話(パーツB)での描写による。
- ^ 製作者"u_160改め三船半蔵"のブログ「餅ネコブログv2.0」2007年11月26日「近況報告」が初出。
- ^ 詳細は2013年9月29日15時39分の馬場の呟きから2013年10月1日01時10分の馬場の呟きまでの間の一連の呟きとその間に製作者のブログの紹介へと導かれる形とで確認できる。
- ^ a b プラモデル「サザビーGPBカラー」追加解説書 ※プレミアムバンダイ限定商品, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, バンダイ
- ^ “模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG 公式サイト”. ガンプラ30周年公式サイト. バンダイ. 2010年12月21日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ガンプラ30周年記念アニメーション「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」制作決定!”. GUNDAM.info. サンライズ (2010年5月13日). 2011年1月14日閲覧。
- ^ “「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」全3話一挙上映会、1月8日より東静岡にて開催!”. GUNDAM.info. サンライズ (2010年12月21日). 2011年1月14日閲覧。
- ^ プラモデル「ビギニングJガンダム」組立説明書, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, バンダイ
- ^ a b c プラモデル「ビギニングDガンダム」組立説明書, 1/144 HG GUNPLA BUILDERS, バンダイ
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