E組教師
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烏間 惟臣(からすま ただおみ) 声 - 杉田智和 / 諏訪部順一 / 鳥海浩輔 演 - 椎名桔平 防衛省臨時特務部所属の男性自衛官。E組に殺せんせーを担任として連れてきた人物であり、殺せんせーの監視、E組と暗殺者の調整やバックアップを行なっている。階級は1等陸佐(映画暗殺教室第1弾より)28歳。 教員免許を持っており、途中からE組の副担任になったが、殺せんせーの存在が機密であるため公的には担任ということになっている。担当科目は体育。科目を建前として、授業では運動のように見せ掛けて暗殺の基礎を教える。常に厳しい表情をしているが、整った容姿をしているため女生徒からは「カッコいい」と評されており、生徒たちとの関係も良好。恋愛に関しては凄まじく鈍感で、イリーナに好意を寄せられていることに周囲が気付いていても分からないほどであり、気付いたあとも仕事を優先している。犬好きだが、その内面に秘められた暴力的な野生の影響で犬の前を通ると死に物狂いで吠えられる。死神が調教したドーベルマンに微笑んだ時も凄まじい威圧感を放っている。 E組における暗殺、教育双方において異常な事態に対するツッコミ役に回ることが多い。殺せんせーのことは「奴」や「おまえ」などの二人称や代名詞で呼んでいたが、彼の最期に一度だけ名前を呼んでいる。 陸上自衛隊第一空挺団→防衛省情報本部統合情報部→臨時特務部という経歴を持つ戦闘のプロであり、殺せんせーには通用しないものの本作に登場する人間の中ではトップクラスの格闘能力を持つ。作中ではしばしば「人類最強の男」と称されることがあり、世界最強の殺し屋と呼ばれた「死神」との勝負においても、武器を使わない素手での格闘戦では遥かに上回って勝利している。殺せんせーの暗殺の任務が最優先ながらも、受験生でもある生徒たちには将来の為にも普通の学生生活を送ってもらいたいと考えており、国からの命令とE組の環境との板挟みになることもある。 修学旅行の時点で殺せんせーの過去を断片的に知っている描写があるが、茅野の一件からその全てを知った際には言葉を失っている。その後、任務への迷いを経て、殺せんせーを助けたいという生徒たちの要望を教師としては聞き入れたものの、生徒たちに任務を全うさせることに否定的なイリーナに対して、防衛省側の立場としては、殺せんせーの生命と地球を救える方法があっても小さなリスクも看過できない以上は国が一度出した依頼は取り消せないという考えを明確にしている。その後、彼女に殺し屋を辞めて防衛省の諜報部で働き、殺した人間以上の数の人を救うよう勧め、自身との同居を持ちかける主旨の発言をした。 最終暗殺計画発動時には、政府に拘束されたE組生徒と対面。表向きは厳しい言葉を掛けつつも、レーザー発射の時刻や「群狼」などの情報、「生徒たちを信頼し、これからどうするかは任せる」というメッセージを暗に伝えた。その後、イリーナと共にE組校舎に向かい、柳沢・二代目死神との最終決戦や殺せんせーとの別れを見届けた。 7年後は防衛省の室長に出世し、イリーナと結婚している。彼女との間に娘が生まれているが、保育園では逆ハーレムを築いている。顔は出てきておらず、父親と同じく黒髪であるが、性格は母親似の模様。 イリーナ・イェラビッチ 声 - 伊藤静 / 堀江由衣 / 浅野真澄 演 - 知英 殺せんせーを暗殺するために教師という名目で派遣された腕利きの暗殺者。世界を股に掛け、8年間で計11件の暗殺を成功させているという。20歳。スリーサイズはB97 W60 H91。 スラブ系の金髪女性で、日本語と英語も含めて10か国の外国語を操る語学力を持ち、妖艶な美貌と数々の技術を武器にターゲットやその周辺人物と親密な関係になり、色仕掛けで油断させて至近距離で殺害するハニートラップを得意とする。色気をふりまくことを生きがいとしているが、何らかの不運やトラブルでアピールに失敗することも少なくなかった。格闘能力はそれほど高くなく、得意の手段が通用しない人物や素性を知られた相手の前では有効な攻撃ができなくなってしまうことが弱点だが、怒ったときに2挺の(小型ではない)マシンガンを連射するなど腕力は強い。しかし、語学力を始めとした暗殺に役立てるための技能や教養は本人の努力の賜物であり、E組赴任後も対殺せんせー用の自主訓練を行っており、一時的に死神に加担した際はE組生徒を見事な技術で追い詰めている。 民族紛争が激化した国の出身。12歳の時に略奪に来た敵の民兵に家族を殺害され、その際に父親の銃でその兵士を殺害し、敵が去るまで死体と共に地下の蔵に一晩隠れていたという壮絶な過去を持つ。故郷を脱出した際にロヴロに拾われ、彼から暗殺術、ロヴロの妻・オリガから房中術と女性としてのたしなみを教わった。「担任教師を殺害する」任務に関して無邪気な様子の生徒たちに時折複雑な表情を見せ、「殺すことの意味を真に理解しているか」と烏間に問うたこともある。 最初は生徒たちを「殺せんせーを殺すためだけの駒」として冷たく接し、自分の仕事だけを考え、授業もろくに教える気がないというぞんざいな態度をとっていた。しかし見かねた烏間に諭されてからは素直に態度を改め、生徒たちと親しく接していくようになる。このことから生徒との仲や人気を気にしている節があるが一部の生徒を下の名前で呼ぶなど心の距離は縮まっていき、関係は実年齢が近いこともあってか姉や友人に近い。矢田のように色仕掛けによる交渉術テクニックを教わっている女子生徒もいる。 担当科目は英語だが、受験のための英語は殺せんせーに任せているため、実用的な英会話を教えている。授業内容を始め、コミュニケーション手段は自身が得意とするところのお色気中心である。生徒たちからは苗字を省略する形でビッチ先生と呼ばれており、当初は嫌がっていたのだが、徐々に気にする素振りは見せなくなっている。また、軽口を叩かれてはキレて銃を構える癖をとるなど、子供染みた危なっかしいー面を見せることも多い。その一方、金持ちばかりに近付いて殺してきたせいで庶民的な感覚からは極めてかけ離れており、修学旅行で派手な格好をするなど、たびたび周囲から浮いた行動を取ることがある。 同僚である烏間に仕事を通して好意を抱くようになるなど、E組に来てからは年相応の一面を見せるようになり自身でも驚きつつ楽しんでいたが、反面で自身の生い立ちや生業から戸惑いや葛藤も抱いていたため、「プロ」の責任を優先する烏間や彼との仲をけしかける生徒たちとすれ違いが生じた際は、その隙を狙った「死神」に唆され、E組での自分を否定し彼に協力してしまう。「死神」の計画下で生徒たちを追い詰めもしたが、騒動の中で生徒の発言で考えを改めた烏間と和解。騒動後、本人は生徒を裏切り、殺す可能性があったことを理由にクラスを去ることを考えたが、生徒たちに改めて迎え入れられクラスに復帰する。それ以降は生徒たちに合わせるために服装と髪型を落ち着いたものに変えている。 殺せんせーの過去の告白を受けて、暗殺の任務にためらっている生徒たちに、これまでの暗殺者としての自分の過去を省みつつ、自分の本心と向き合った上で暗殺を続けるかどうか決めるよう助言する。 E組卒業後は烏間の助言で殺し屋を廃業し、彼が室長を務める防衛省の諜報部に転職。同時に烏間と結婚し一人娘を授かっている。 雪村 あぐり(ゆきむら あぐり) 声 - 川澄綾子 演 - 桐谷美玲 E組が始まる2学年の3月だけ担任を務めた女性教諭。茅野(あかり)の実姉で、妹とは正反対に巨乳で黒いショートヘアーが特徴。専攻科目は化学。優しい性格で生徒たちからもかなり慕われていた。彼らが3年に進級した際には学校から姿を消し、表向きは一身上の都合により退職という扱いだったが、実際には手伝っていた研究所の事故により死亡している。死亡時の年齢は25歳。あかりの仕事関係から気に入ったというブランドの奇怪な柄のシャツを多数所持しており、E組生徒からは酷評され、初対面時の殺せんせー(死神)をも困惑させていた。 元は柳沢の一族が経営するバイオ企業の下請け会社の娘。普段は朝6時から夜7時まで椚ヶ丘中3-Eの教師をする傍ら、夜8時から深夜2時まで研究施設で研究員として働いており、柳沢の要請で研究所に実験台として送り込まれた当時はまだ人間だった殺せんせーの夜間監視役に任命される。柳沢とは見合い相手に当たるが、「従順でそこそこ優秀で死んでも誰も文句を言わないモルモット」という理由で殺せんせーの監視役に選ばれた存在であり、彼からは日常的にDV同然の仕打ちを受けていた。人体実験により異形の姿へと変貌していく殺せんせーを恐れることもなく対等な立場で接し続けたため、当初殺せんせーは彼女を利用して脱走を企てていたが、徐々に心を通わせ、殺せんせーも彼女と接するうちに人との心の接し方を学ぶ。月の爆発を受けて自らの力で暴走を始めた殺せんせーを止めようとするが、柳沢が殺せんせー抹殺用に設置した触手地雷によって重傷を負ってしまう。そして死の間際に殺せんせーに「自分の代わりにE組の教師となり、彼らを導いてほしい」と言い残し、息を引き取った。最終話に殺せんせーと一緒に現れた時に、インナーには地縛霊ならぬ「自爆霊」と書かれていた。 名前と存在が正式に言及される以前から殺せんせーの回想に時折登場していたが、原作で名が明かされていない頃に相当するアニメ第1期第1話での役名は女性(回想)になっている。
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