荒矢田高校の生徒
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「干物妹!うまるちゃん」の記事における「荒矢田高校の生徒」の解説
金剛ヒカリ以外は普通科一般クラスである。 海老名菜々(えびな なな) 声 - 影山灯 うまるの友人でクラスメイトの一人。秋田県出身で、実家は農家。荒矢田高校に通うために上京して一人暮らしをしており、土間家と同じ『コーポ吉田』の103号室に住んでいる。身内や秋田の友人達からは「菜々」と名前で呼ばれ、うまるやタイヘイ、ぼんばからは「海老名ちゃん」、切絵とシルフィンからは「海老名さん」、クラスメイトからは「海老名」と、苗字で呼ばれている。普段は標準語で話しているものの、美味しいものを食べたり緊張した際など感嘆したときにはよく方言が出てしまう。誕生日は10月19日。身長は155センチ。血液型はO型。 性格は気弱で極度の恥ずかしがり屋だが、周囲への気配りや自然への優しさを持つ、思いやり深い人柄。その分自分のことは抱え込みがちで、兄のこともタイヘイにしか明かさなかったり、テスト前日にうまる達に相談をしていたりした。緊張している時や、照れている時などは頭から湯気が出ている。また、その際には「あわわわわわ」と声を出す。 海老をモチーフにした赤と白のヘアゴムでツーサイドアップ風にまとめた茶褐色の髪と、服の上からでも目立つ母親譲りの大きな胸が特徴で、上京時にもすれ違う人達から注目されていた。胸を除いては華奢な体型だが実は健啖家であり、空腹になるとすぐお腹の虫が鳴ってしまうことが悩みのタネ。その音を抑えるためか、常に胸を両腕で挟んで強調しているような体勢を取っている。食事は基本的に自炊派で、台所に冷蔵庫を2台設置している。 同級生でありながら学力や容姿が自分とは正反対のうまるに対して、憧れつつも若干コンプレックスを感じている。頑張り屋ではあるものの勉強もスポーツも成績の方は芳しくなく、カナヅチである他、普段の行動においても鈍臭さが目立つ。元々勉強は決して苦手ではないが、本番に弱いためテストの成績は極めて悪かったが、うまる達と勉強することで克服した。クラスで孤立していた切絵の本質にいち早く気づくなど、勘の鋭いところもあり、またタイヘイ同様ジャンケンは非常に強い。幼少期より実家の農業の手伝いもしており、草むしりが得意である。裁縫も上手く、タイヘイの誕生日プレゼントではミトンや三角巾などを作っている。 うまるの兄・タイヘイは自身がアパートに入居した時に初めて会って会話した住人であり、彼に対してはほぼ一目惚れのようなかたちで密かな恋心を抱いている。またその際、タイヘイの雰囲気に自身の兄・公一郎の面影を重ねた。思いを寄せている事実はタイヘイ本人と友人を含むクラスメイトには知られておらず、後に切絵だけが知ることとなり、彼女から「全力で応援する」と宣言された。それ以降は切絵の後押しもあり、タイヘイとの進展を試みるが、空回りしている。 うまるとタイヘイ、切絵の3人がテレビゲームでプレイした人生ゲームのシーンでは、脱サラしたタイヘイがレストランを開いて成人後の海老名に似た容貌の女性を妻に迎え、後に三子をもうけているイメージが使用された。 7歳のときに行方知れずとなった兄の公一郎を探しており、上述のようにみんなに心配をかけまいとタイヘイにのみ、それを明かしている。なお、公一郎の店舗が東京から浜松に移転したことを知らないため、東京の店を食べ歩いて探していたが、後に北海道旅行で実家に帰省した際にタイヘイからの頼みで帰ってきた公一郎と再会する。 うまると関わった人物の中では、うまるの裏の顔(干物妹、UMR)を知らない人物でもある。 登場人物の中でも人気は特に高く、特集としても取り上げられたほど。 「キャラクター人気投票」の総合結果は第1位。2015年12月7日から毎月7日にニコニコ静画内及び、『となりのヤングジャンプ』にて彼女を主人公にしたスピンオフ漫画『秋田妹!えびなちゃん』の連載が開始され、単行本も発売された。本作では、彼女の好物がだまっこ(もち)である事も明らかになった。 本場切絵(もとば きりえ) 声 - 白石晴香 うまるの友人でクラスメイトの一人。うまるやタイヘイからは「きりえちゃん」、クラスメイトからは「本場さん」、アレックスからは「ツントゲガール」と呼ばれている。ところどころ毛先のはねた黒髪ポニーテールの女子。制服時は黒タイツを着用している。うお座生まれ。誕生日は3月15日。血液型はA型。身長は139センチ。 当初、うまるに対して敵意のある視線を送っていたと思われていたが、実は以前から彼女に憧れており、人見知りで友達になる機会を窺っていただけだった。性格は非常に内気で不器用であり、子供としか話せないほどの極端な人見知り。のちに、念願叶ってうまると友達になれたものの、彼女の前では緊張のあまり突飛な行動をとったりドジを踏むことが多い。 それとはまた別に、ひょんな経緯から「干物妹状態のうまる」とも知り合っており、頻繁に家に遊びに行くほどの良好な関係を築いている。彼女のことはうまるの妹「こまる」だと勘違いしており、すっかりその可愛さに心を奪われ「師匠」と呼んで敬愛している。うまるの奔放さに乗じて二人でタイヘイを困らせることもしばしばある。結果的にうまるにとっても貴重な、“素の自分”をさらけ出せる同年代の友人となった。当初は全く話せなかったタイヘイに対しても、少しずつ慣れてゆき心を開くようになる。 クラスメイトの海老名に対しては、うまると親しくしているということもあり一時ライバル視していたが、後に打ち解け友人関係となった。彼女のタイヘイへの恋心には唯一気付いており、その恋を全力で応援している。それ以降は海老名と行動することが多くなる。同じくクラスメイトのシルフィンとはうまるを巡ってライバル視することもあるが、運動神経の高さ、うまるに憧れているなど共通点の多さもあり、うまる・海老名からは気が合うと評されている。 実は可愛いものや魚が好きで、将来の夢は絵本作家。Tmetterのアカウント名、及び作家名は「きりんりん」。うまる(こまる)のためにクッキーやお守りを手作りするなど友達思いな一面もある。水泳部に所属しており、都大会で3位に入賞する実力の持ち主。運動神経は非常に良く、場面によっては常人とは思えない身体能力を発揮することがある。また父親からは剣道を教わっている。幼少期のトラウマから、暗い所と雨が極端に苦手である。 タイヘイの同僚のぼんばこと本場猛の妹であり、何かと自分に干渉してくる兄・猛のことは煙たがっているが、心底嫌っているというわけではない模様。入学式の際に母親の代わりに勝手に出席した猛とケンカして騒動を起こしたため、他の生徒たちに恐れられクラスでは浮いた存在となってしまった。また、当時は周囲に馴染めない自分を受け入れられず他人を卑しむことが多かったが、うまるを始めとする友人ができたことでそうした卑屈さはなくなっていった。球技大会を期にクラスメイトたちからの印象は払拭されたものの、口下手なのは相変わらずである。 『秋田妹!えびなちゃん』第4話では海老名と目を合わせるシーンがあり、その際に海老名は秋田にいた頃の友人の圭と面影を重ねている。第1巻番外編では先述の猛との揉め事からすでに周りから恐れられている。 「キャラクター人気投票」の総合結果は第2位。 橘・シルフィンフォード(たちばな・シルフィンフォード) 声 - 古川由利奈 うまるの友人でクラスメイトの一人。通称「シルフィン」。鮮やかな水色の長髪ときらびやかな瞳に猫口を持つ、ハーフのお嬢様。ドイツ出身。誕生日は12月24日。身長は158センチ。血液型はB型。服装はなぜかいつも同じで、学校でも家でもフリル付きのブラウスとスカートと白タイツを着用している。登場時には、独特の決めポーズと「シュバーン」という擬音を放つ。しゃべるときは語尾に「ですわー!」とつける。 容姿端麗で勉強もスポーツもトップクラスの成績であるものの、うまるには一歩及んでいない。マイペースで空気が読めず、100点の答案用紙を高らかに自慢するなど目立ちたがり屋な上に、口調の方もお嬢様然としていて高飛車だが、驚くときは驚くなど、真っ当な感性をもっている。言葉の言い間違いが多いなど天然なところもある。休み時間も一人で机に向かっているため、クラスメイトからは変わり者だと思われている。 「一番になること」への強いこだわりから、うまるのことを一方的にライバル視しており、時には授業中にいきなり対決を申し込むなどの奔放ぶりを発揮する。ただし、その際は姑息な根回しや卑怯な手段は一切使わず、常に真正面からの実力勝負で臨んでいる。結果として毎回のように負けてはいるが、前述の天然さもあってか立ち直りは早く、因縁は引きずらないサッパリとした性格である。 実は、うまるに対して敵愾心は抱いておらず、うまると前々から友達になりたいと思っていたが、「日本では勝負に勝たないと相手を仲間にできない」という誤解をしていたために、常に勝負を挑んでいた。うまるの誕生日には“終戦”と称し花束を用意してお祝いしようとするなど、心配りのある一面も見せている。 のちに、ゲーム大会で「UMR」状態のうまると対戦し、紆余曲折を経て友情を育むようになる(彼女の正体には気づいていない)。球技大会を機にうまる・海老名・切絵とも友人関係となり、当初の高飛車な印象とは違う天真爛漫な一面を見せるようになった。 家電量販店ではタブレットで画力の高い絵を披露したことがある。見かけによらず日本の文化が好きで抹茶が好物。現住居も非常に立派な町家造りの家屋である。 タイヘイの同僚であるアレックスの妹であり、うまるに負けず劣らず兄のことが大好きであるが、とある事情から10年間も会話をしなくなっている。ぼんばとは兄を通じて知り合いになっている。 アレックスの影響で日本のアニメやゲームに興味を持つようになり、特に対戦型格闘ゲーム『スペースストリームファイターIV』のゲーム大会においてはうまるをも凌ぐ腕前を見せた。 テレビアニメ第1期最終話では兄・アレックスとクルーザーで江ノ島のバカンスを満喫していた最中に観光に来ていたうまる達3人と合流。そこでも遠泳やスイカ割りなど、うまるに勝負を挑もうとしていたが、うまるの一言で勝負を取り止めて一緒に遊ぶことに賛同した。 『秋田妹!えびなちゃん』第1巻番外編では初対面かつ話しかけてきた海老名に対して早くも勝負を挑んでいる。 「キャラクター人気投票」の総合結果は第4位。 金剛ヒカリ(こんごう ひかり) 声 - 水瀬いのり 『特進クラス』に所属する生徒で、ミステリアスな雰囲気を持つ少女。一人称は「ヒカリ」。袖口がブカブカなほど小柄で膝下まである白く長い髪をたなびかせ、ダイヤモンド型の髪飾りを身に着けている。「ぐる」という擬音を放ち、シルフィン同様行動の一つ一つに付いていることが多い。また緊張した時やうまるをけん制する際には二重丸の中心に点のような目をする。うまると共に成績最優秀賞の表彰を受ける。物語開始前のタイヘイに春と夏の星座を教えてもらっており、後に叶の実の妹であることが判明する。うまるの家でのグータラな生活を見抜くなど謎も多い。 菓子パンやドーナツが好物で、複数個を瞬時に平らげてしまうほどである。ゲームをやった経験は無いが、パズルゲームはかなり得意。前述の経緯から、タイヘイのことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。当初はうまるにライバル心を抱いており、うまるも彼女に苦手意識を持っていたが、物語が進むにつれて名前で呼び合うようになり打ち解けていった。 「キャラクター人気投票」の総合結果は第10位。 芥川五月(あくたがわ さつき) うまるとヒカリがネットゲームを通じて知り合った女子高生。ネット上での異名は「A・K・T」。口癖は語尾に「~っス」とつける。 出版社員・芥川栄子の妹である。当初ネット上にて姉・栄子については、個人情報を守る上で「既に死んでいる」とごまかしていた。夜通しでチャットをしたりとうまると同様に私生活はだらしない。
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