組織学
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組織学(そしきがく、英: histology、ギリシア語で「組織」を意味するἱστός histosと、「科学」を意味する-λογία -logiaの複合語)は、植物・動物の細胞・組織を観察する顕微解剖学。解剖学から発展し、生物学や医学の重要な方法論の一つである。細胞学が細胞の内部を主な対象とするのに対し、組織学では細胞間に見られる構造・機能的な関連性に注目する。
注釈
- ^ 英: ultramicrotome
- ^ 英: Vertical sectioning
- ^ 英: Horizontal (also known as transverse or longitudinal) sectioning
- ^ 英: Tangential to horizontal sectioning
- ^ 英: Complete circumferential peripheral and deep margin assessment
- ^ 英: Elastic fibers
- ^ 英: Collagen fibers
- ^ a b 英: Reticular fibers
- ^ 英: Mast cells granules
- ^ 英: Basophil
- ^ 塩基性の顆粒が紫色に染まる。このように、細胞が染料と異なる色に染まることを「異染性」(英: metachromasia)という(対義語は正染性)[8]。
- ^ "trichrome" とは「3色」の意味。
- ^ 英: Cartilage
- ^ 英: Bone matrix
- ^ ドイツ語読みでは「ヴァイゲルト」となる。
- ^ 英: Neutrophil granules
- ^ 英: Eosinophil granules&mdash
- ^ 英: Basophil granules
- ^ 英: Platelet granules
- ^ 英: Basement membrane
- ^ レーウェンフックやロバート・フックなども同時期に顕微鏡を開発している[14]。
- ^ 灌流液を流すことによる、動脈内の赤血球流出など[18]。
出典
- ^ 榎木英介 (2015年7月13日). “忘れられた医師不足~病理医不足”. 病院経営事例集. 2016年5月4日閲覧。
- ^ 黒岩祐治. “がんの手術をするためになくてはならない病理医が不足している”. NURSE SENKA 2009年12月号. 神奈川県知事 黒岩祐治 オフィシャルウェブサイト. 2016年5月4日閲覧。
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- ^ 羽曽部正豪. “Web Hitology, 動物組織学, デジタル顕微鏡観察”. 東京海洋大学海洋科学部. 2016年5月7日閲覧。 “血管:[中略]血管の内部には赤血球があるので、それで血管と判断する。ただし、動脈系の血管は固定時にその血液が押し出された状態で固定されるので、時として血球が見えないこともある。静脈系は血液が滞るので赤血球が多量にあるかも。とは言え、左記の様態は状況に依存する。毛細血管でも赤血球が見えるので判断できるはず。”
- ^ i-heart-histo.. Histological art .
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組織学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 21:22 UTC 版)
著者年主な機能プレヴィヒ&ステガー 1989 濾胞漏斗の初期角質増殖。細菌の超感染と卵胞破裂。結合組織の肉芽腫性炎症反応。アポクリンとエクリンの汗腺は二次的に関与する。 ユー&クック 1990 上皮が並んだ嚢胞と洞路、一部は毛幹を伴う。アポクリン汗腺の炎症は、腺エクリン汗腺や毛包をも炎症を起こしている場合のみ。 ボーアとウェルテブレーデン 1996 濾胞漏斗の原発性炎症。アポクリン汗腺は二次的に関与している。
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組織学
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スライド上では、血液の有無でヘンレのループと区別することができる。
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組織学
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適切に染色されたスライドの中では、傍糸球体細胞は粒状の細胞質によって特徴づけられる。また、組織学的には特化した平滑筋細胞と考えられる。
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組織学
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ボーエン病は表皮にとどまった有棘細胞癌である。組織学的に不規則な有棘細胞が表皮全層にみられる。表皮を超えての不規則の細胞の進行はない。表皮突起の幅の拡大、細胞配列の乱れ、核の大小不同があり、特に多核巨細胞(clumping cell)や異角化細胞が混在する。
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組織学
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強膜のコラーゲンは、角膜と切れ目なく続いている。 外層から最も深い部分の4つの強膜は: 強膜上板(en) 強膜を覆う薄い層 虹彩支質(en) 虹彩支質は、メラニン細胞が散在する疎性結合組織、後面は網膜の虹彩部、虹彩先端で折り返し、2層の細胞層を形成する。前方の細胞は平滑筋様になり、瞳孔散大筋として働き、虹彩先端では瞳孔括約筋になる。 脈絡上板(en) 脈絡膜の最も外側にある約30μmの薄い層のこと。強膜と脈絡上板との間が剥離する状態が脈絡膜剥離である。 角膜内皮(en) 六角形をした角膜内皮細胞が敷石状に規則的に配列された構造。ヒトの角膜内皮細胞は一度障害されると再生せず、障害された部分は周りの内皮細胞が面積を拡大して補う。角膜内皮細胞は角膜の透明度を維持するためになくてはならない存在であり、内皮細胞の密度がある限度を超えて少なくなると角膜にむくみが発生し角膜の透明性が維持できなくなる。このような状態を水疱性角膜症と呼ぶ。 強膜のコラーゲン繊維は、角膜コラーゲンように一番薄く均一な配列とは異なり、多くのグリコサミノグリカン(炭水化物の窒素による糖、ヘキソサミンの反復単位)を生産し、原繊維を細胞に巡らせる。角膜は5つの層を持ち、表面より上皮、ボーマン膜、固有質(実質)、デスメ膜、内皮の5層で構成される。 強膜は、角膜のような基底の内皮を含み、薄層上に高色素細胞がある。時々、強膜に表れる灰-青色の小さなしみは、無害で強膜黒色細胞腫と呼ばれている。
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組織学
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肝細胞には、多量のミトコンドリアを反映する好酸性細胞質と、粗面小胞体とリボソームより構成される好塩基性斑点が見られる。褐色リポフスチン顆粒も加齢とともに見られる。 また試料調製の際に除かれた細胞質グリコーゲンと脂質により細胞質に不規則な染色されない部分が観察される。肝細胞の平均寿命は5ヶ月で再生可能である。 肝細胞の細胞核は分散したクロマチンと明確な核小体を持ち球形である。四倍性、多倍性が通常50%以上の肝細胞において起こっているため、核の大きさにはばらつきが見られる。二核細胞もまた良く見られる。肝細胞は平板状に整列しており、レチクリン(コラーゲン タイプ III)ネットワークで支えられた脈管構造(類洞(英: sinusoid)で区切られている。肝細胞板は哺乳類においては一細胞層であり、ニワトリにおいては二細胞層である。類洞は不連続で有窓の血管内皮細胞からなる。この血管内皮細胞は基底膜を持たず、リンパ液をリンパ系へと送りだすディッセ腔により肝細胞から離されている。内皮細胞間には、細網内皮系の一部である食作用をもつ単球由来のクッパー細胞が散見される。ビタミンAを貯蔵し、細胞外マトリックスとコラーゲンを生成する伊東細胞も内皮細胞間に存在するが、光学顕微鏡で発見することは難しい。 さらに肝細胞は肝小葉と言われる集合体を形成し分葉構造を呈する。 肝細胞は、生体異物の生体や代謝への影響を評価する上で重要な生理学的指標である。また肝細胞は培養液の中で増殖せず、冷凍、解凍を含む低温保存の過程で非常に敏感に損傷を受けやすい。
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組織学
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緻密斑細胞は遠位尿細管の他の上皮細胞と比較して、細胞同士は近接しており背は高く、核は密集している。光学顕微鏡で見ると、この部位が濃く暗く染色されていることから、macula densa(macula=斑点、densa=密集)と名付けられた。
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組織学
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骨格形成には糖鎖の代謝が重要な役割を担っていることを理化学研究所が解明し、2007年に新遺伝子 SLC35D1 を特定した。これにより、ヒトの致死性の骨系統疾患である蝸牛様骨盤異形成症の解明に繋がると期待されている。
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「組織学」の例文・使い方・用例・文例
- リンパ節の組織学的研究
- 私は病理組織学的な診断に疑いを持っている。
- 医者は彼に病理組織学的検査を受けてはどうかと言った。
- 組織学
- 組織学または組織学的技術の使用を含むこと
- 組織学的に確認可能な構造
- 組織学の、または、組織学に関する
- 脳または脊椎において組織学的に認識可能な神経細胞体のかたまり
- イタリア人の組織学者で、神経系の構造の研究とゴルジ体の発見で知られる(1844年−1926年)
- スペインの組織学者で、神経系の構造上で彼の研究のために有名である(1852年−1934年)
- ドイツの生理学者、組織学者で、細胞学を1838年に定式化した(1804年−1881年)
- ドイツの生理学者、組織学者で、作品が1838年と1839年に細胞が植物と動物性組織の基本構造である特定した(1810年−1882年)
- 抗原とそれらの抗体を分類する免疫組織学に使用される酵素
- 組織学で標本を取り付けるのに使用されるグリセリンとゼラチンの化合物
- 組織学という生物形態学の学問
- 金属組織学という学問
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