禁断の王国とは? わかりやすく解説

禁断の王国(フォービドゥン・レムルズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)

カンピオーネ!」の記事における「禁断の王国(フォービドゥン・レムルズ)」の解説

神話世界ヒューペルボレアに現れ地球出身者鉤爪諸島打ち立てた複数の都。命名アレクサンドル。『リアル・シムシティ』の結果神話世界文明レベル大きく逸脱した都市国家となっている。 円卓の都 第1の王国。王はテオドリック。二の島に存在する精鋭ぞろいの《円卓騎士団》と、勇猛果敢重装騎兵隊、精強かつ勤勉な歩兵隊擁した最大軍事国家。『屍者の都』から馬で10日ほどの場所に位置するプランタジネット家騎士たちが伝えた、鞍と鐙、製鉄技術実用化しており、武具製作と軍馬育成にも力を入れている。 街並み中世ヨーロッパ似ているが、騎士たちが知恵しぼったことで当時より進歩しており、石造り大規模建造物あちこちにあり、大きな道路のほとんどが舗装されている。煙を吐く煙突鍛冶場あちこちにあり、城壁囲まれ小高い丘には中世ヨーロッパ思わせる城館そびえ立つ征服欲の強い王国のひとつで、他の王国襲撃し略奪行っている。ただし、『群狼の天幕』に比べる機動力高くない屍者の都 第2の王国。王は厩戸皇子大洪水沈んだ先史文明遺跡があった『死人の島』が元になっており、ここを根城に動く死人生み出していた亡者浄化した後で建国され、『犠牲』によって他の島と合体した結果、現在は二の島に位置する都市基盤を最も充実させた王道楽土と言うべき理想郷。芙実花が《死の宝珠》で生み出す自律型人造ゾンビ『屍者』を労働力としており、人間料理などの創造的行為と『屍者』たちのメンテナンス担当する。『屍者』には多様なバリエーションがあり、移住者渡される家庭用身長18メートルある土木建築用などが作られている。 芙実花の欲を叶える形で急速に文明化進行しており、特にインフラ現代レベルまで発展している。“最低限よりもやや余裕のある衣食住”が支給され様々な食品ジャンクフード)に加え、シャンプー・リンス・石けん発明済みで、ほぼ無償病院学校もある。集団農耕牧場運営により食糧確保行われ食品加工する工場作られた。公共の『屍者』たちが小さな路地裏に至るまで掃除行い上下水道導入されているので町は非常に衛生的酔って暴れるような輩はゾンビくん警察隊に保護され聖徳重んじる『法』で男色女色に関する商売もなく、善政ゆえに犯罪すくなく治安きわめてよい。しかし、王がまったく物欲見せず、常に『民と国』のことを考え決断している影響で、心ある民ほど遠慮して自分たちも道徳的であろう心がけ物欲色欲抑え込む傾向にあることが、異常なほどの清潔感と、ある種息苦しさ原因にもなっている。 学校存在から識字率高く王宮では神官学者などの知識人層が重用される。書物好きな厩戸皇子が『活版印刷』の確立進め木材原料とする紙の生産方式インク手動印刷機発明されゾンビくん部隊大量生産印刷業務を請け負うことで、読書習慣が大はやりしたまた、芙実花の趣味集った貴腐女たちによるBL作品製作されている。ただ、皇子無欲な聖人であり、芙実花は趣味偏っているので、娯楽の面では『享楽の都』に劣る。 防衛に関しては『武装屍者』が担っているが、『円卓の都』との抗争で、武装整っておらず、敵の兵士猟犬とするならせいぜい番犬程度の力しかないという弱点露呈その後ドニから指導を受けることになり、そもそも感情持たない無念無想であることを活かして奥義無想剣》を学んでいる。鍛えた《剣の屍者》は同盟関係にある『享楽の都』にも派遣されている。 海王の都 第3王国。王は羅翠蓮鉤爪諸島の南に位置する離島蓬莱八島根城とする巨大海賊団淡路島くらいの大きさ本島のまわりを7島が囲んでいる。《白蓮党》が前身で、羅濠のカリスマ恐怖政治によって統治され配下民衆は羅濠を讃えるよう強制教育されている。 ヒューペルボレアの未踏の地探索する船団母港にして、『享楽の都』に並ぶ交易拠点。ヒューペルボレアで最も造船技術進んだ場所で、『享楽の都』の7、8倍もの船が集う料理屋では羅濠が地球から伝えた本格中華提供される。羅濠の権能黄粱一炊夢》の力で街としても素晴らしく充実しており、市中には大きな街路のみならず水路まで張りめぐらされ人々牛馬だけでなく、船まで街中行き交い低層木造家屋高楼仏塔など、いにしえ中国思わせるアジアン雰囲気建築物ばかりが見られる中心部には大中皇宮比すべき威をそなえた豪壮な宮殿役所として建っている。羅濠本人は都の北方鎮座する里山の7合目あたりに瀟洒な邸宅かまえて暮らしている。 群狼の天幕 第4の王国。王はデヤンスタール・ヴォバン一箇所定住しない、精強騎兵でもある遊牧の民。二の島を中心に恐るべき魔狼群れ世界を滅ぼす天狼フェンリルまで加わり、馬と快足鉤爪諸島各地転々としつつ、気の向くままに襲撃侵略繰り返す。都を定めて定住する習慣とは無縁であり、本気を出せば鉤爪諸島のどこにでも風のように現れては去っていく。ほぼ同じ形式毛皮の上着と帽子を身につけ、“鐙”のない馬を自在に乗りこなす一部の民や騎馬には《貪る群狼》で“のしるし”をあたえて人狼化できるようにしている。 征服欲の強い王国のひとつで、騎兵機動力の高さから危険視される。 竜の都 第5の王国天翔ける竜たちが群れる峨々たる山々奥深くにある城。支配者は歳経て知恵得た竜だとも、竜と関わりのある地球出身者だとも言われているが、いまだ真相不明。三の島の『影追いの森』の南西50キロメートル位置する四方を山に囲まれ盆地築かれ都市。 都の外に出れば険しい山道・峠道えんえんとつづくので、住民全長7メートルほどの翼竜馬代わりに乗りまわす市内縦横に走る道路網で碁盤の目のように仕切られていて、全体低層木造家屋多く衣服布地を体に巻きつけるタイプと、長安北京などのような旧時代のアジア某地に近い雰囲気がある。 享楽の都 第6の王国真の王はだが、表の顔カサンドラ任せて影に徹している。人の世ありとあらゆる娯楽欲望愉悦快楽味わえ歓楽都市。二の島の西海岸位置するステラ提案で、人の欲望利用するというコンセプト立てられた。最初開業したビストロから始まり地球料理広めることで素すぎる日常食事レベル引き上げ、『よそよりも食べ物がとにかく美味い街』という評判移民集まっていった。良くも悪くもエネルギー充ち満ちた繁華街であり歓楽街で、ギャンブルはじめとする多種多様な娯楽盛んに行われスケートボードサーフィンタピオカミルクティーまで発明されている。名産品蜂蜜酒貿易も盛んで、小洒落た街並みには活気があり、レンガ敷きつめた舗装路には家畜馬車が行交う。街は低層建物ばかりで、要人小高いの上に建つ4階超える立派な城館住んでいる。 『屍者の都』『海王の都』とは同盟関係にあり、前者からは《剣の屍者》を融通してもらい、後者からは交易のために船を買いあげている。一方、『円卓の都』とはゆるやかな敵対関係で、機動力の高い『群狼の天幕』を特に警戒している。 探索者のギルド 第7の王国創設者発案者)は草薙護堂で、現在は妻のエリカ・ブランデッリマスターをしている。定まった都はなく、鉤爪諸島各地支部設けており、所属する旅人左足首に黄色い布を巻きつけている。本拠地は最も経済活動盛んな享楽の都』の内部置かれている。 すくなくないヒューペルボレア人が牧畜遊牧生業とし、自前の馬で移動し夜は野営をしているため、旅するときに便利な街道宿屋船便といったものがないことを不便に感じた護堂の肝煎り発足したギルド属す旅人たちは各支部助言助力路銀融通・人の紹介など、有形無形さまざまな援助受けられ支部を介して遠方知人連絡を取るともできる。これらはエリカ所属する赤銅黒十字》の前身である、聖地エルサレムへの巡礼助けたかつてのテンプル騎士団業務をもとにしたもの影追いの森 第8の王国頭領アレクサンドル・ガスコイン人口少ない三の島北部森林地帯丸ごと拠点とし、神や精霊血を引く異能の者たちと共同生活送っている。入りこんだ余所者は必ず道に迷い二度と出てこられない魔の森曲者ぞろいのヒューペルボレア版“シャーウッドの森”で、義賊標榜する無法者盗賊たち異端マエストロ禁じられ叡智探究者などが住む。多く無実の罪権威への叛逆などでもとの住居にいられなくなった流浪身の上無宿人であり、ヒューペルボレアの謎と神秘解き明かすことを目的としている。 反運命教団 第9の王国といえる規模成長しつつある、ヒューペルボレアでいちばん勢いのある宗教組織教祖アイーシャ本拠地は二の島の『屍者の都』から北西方向にあるいちばん高い山の麓に置かれている。 主な教義は『運命の軛から脱出せよ自由に生きろ』で、冷酷な運命》と戦う《クシャーナギ・ゴードー》を《反運命戦士》として讃える元ネタ草薙護堂だが、ハッタリ効かせるためにアイーシャ途中で設定を“盛った”ため、名前も変わっている祭事では呪的に『音』を強化したロックテイストの演奏で、支配からの卒業高らかに訴える。歌や音楽楽器のことはアイーシャ教えたものだが、彼女の《女王呪縛》によってそのこと思い出せなくなっている。アイーシャ次第教祖から音楽関係プロデューサー化していったことで、自ら巡業するより、効率的にスタッフ派遣することが多くなった。

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