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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

じゅんれい 0 【巡礼】

(名)スル

その宗教固有の聖地霊場巡拝すること。また、その人一般にこれを果たすことは宗教上の義務あるいは年来誓願であり、その功徳によって日頃祈願実現するとされる仏教では釈迦に縁のある地、イスラム教ではメッカキリスト教ではエルサレムなどが目的地とされる日本では西国三十三所四国八十八所の巡礼などがあり、巡礼者は、笈摺(おいずる)菅笠脚絆甲掛(こうがけ)草鞋などを身につけ、御詠歌唱え行くさきざきの神社仏閣宝印を受ける。



歴史民俗用語辞典

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巡礼

読み方:ジュンレイ(junrei)

信仰目的として、仏教上の遺跡巡拝すること。



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巡礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/11 06:39 UTC 版)

四国八十八箇所の巡礼(青龍寺

巡礼(じゅんれい)は、聖地を巡るという宗教的行為のことを指す。

本来、「巡禮(巡礼)」という言葉は、日本において神社寺院を訪ね巡り、礼拝することである。日本語において、この言葉が各宗教の聖地を訪ねること全般を指すようになったのは、明治以降のことである。

目次

概要

一般に、キリスト教イスラム教に見られる一つの聖地だけに巡礼する直線型と、インド東洋で見られる複数の聖地を巡る回国型に分類される。

巡礼と同じような意味の言葉に巡拝(じゅんぱい)がある。「巡礼」は宗教色が強く、「巡拝」はどちらかと言えば観光や娯楽の意味合いが強いとされるが、明確な区別はない。

仏教の巡礼

日本における仏教の巡礼

平安時代源氏物語に見られるような、貴族階級による願掛けを中心とした神社参詣がその初期形態ではないかとされ、その後仏教末法思想の流行により、後白河法皇熊野詣でなど浄土信仰を背景とした極楽往生を願う巡礼へと変化し、中世に入ると、戦乱や貧困の中で一般階級による巡礼も行なわれるようになった。近世に入ると平和な世の中を反映して、人々は現世利益を求めるようになり、旅行の要素も加わって大衆化した。伊勢神宮などの大寺社では御師(おんし)と呼ばれるツーリストが誕生し、宿坊と共にそれぞれの担当地域の巡礼者を案内していた。

歴史

日本以外における仏教の巡礼

近年では、日本の巡礼を手本として、日本以外にも台湾三十三観音霊場韓の国三十三観音聖地などの霊場が開設されている。

キリスト教の巡礼

キリスト教は、当初から殉教者を出したが、その墓所に詣でて敬意を表する信者がいた。これをマルティリウムといい、礼拝の場である教会と並び、キリスト教コミュニティの重要な中心となった。

4世紀にキリスト教が公認されると、キリスト教発祥の地であるパレスチナ、ことにキリストの生地であるベツレヘム、受難の地であるエルサレムへ、その遺構に参拝する信者が旅行するようになった。また各地の殉教者記念堂も巡礼の対象となった。

キリスト教における巡礼は聖地への礼拝だけでなく、巡礼旅の過程も重要視されている。すなわち聖地への旅の過程において、人々は神との繋がりを再認識し信仰を強化するのである。

地中海沿岸からヨーロッパ各地に諸聖人の遺骨(聖遺物または不朽体)または十字架ノアの箱舟の跡などの遺物を祭ったとされる教会、聖堂などが多数あり、そのような地への巡礼が行われた。巡礼は多くの旅行者を集めた(『カンタベリー物語』など)。もっとも有名なものには、エレナが発見したとされる十字架の遺物、アルメニア王アブガルス3世に贈られ、エデッサからコンスタンティノポリスにもたらされたマンドリオン(手で描かれたのではない聖像)、コンスタンティノポリスの聖母マリアの衣、洗礼者ヨハネの首などがある。これらの宝物は中世後期に失われた。また、巡礼者を惹きつけるために他の教会から聖遺物を盗んできたり、偽造するということもあったとされる。また西方では、中世中期からミラノのキリストの聖骸布聖杯聖杯伝説騎士道物語を生み出す元になった)などの伝承が生まれた。

古代後期から、殉教者の遺骨によって奇跡がおき、参拝した巡礼者に病気が治癒したり歩けなかった足が動くようになったなどの事例が報告されるようになった。こうした奇跡が起こったということから巡礼者が集まるようになったというものも多い。スペインフランスの国境、ピレネー山中のルルドや、ローマエルサレムと並ぶ西方キリスト教(カトリック)の三大巡礼地の1つ北スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ(ここへの巡礼の物語を時間と空間を越える神の存在への問いかけの物語にしたフランス映画で「銀河」がある)など。例えば、ライ麦につく麦角菌に起因する麦角病(四肢が壊疽したり、精神錯乱を招く)は巡礼に赴くことで癒えるとされた。巡礼中の断食により、汚染したライ麦を食べなくなったためであったという。このように「奇跡」とされるものには、科学的に説明がつく例もある。

こうした巡礼の旅で病に倒れた人、宿を求める人を宿泊させた巡礼教会、その小さなものを「Hospice(終末期の患者が残りの時を過ごす近代的なホスピスの語源)」と呼んだが、そこでのもてなしから「Hospitality(歓待)」の語がうまれ、病人の看護などの仕事をする部門が教会の中に作られるようになって今日の英語でいう「Hospital(病院)」が派生した。ゆえに「Hospital」は、「病院」だけではなく、「老人ホーム」「孤児院」の意味も持つ。




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