『壱』より登場
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力丸(りきまる) 声 - 大川透、坪井智浩(『弐』)、小山力也(『4』) 【『紅』を除く全作】 東忍に代々伝わる名刀「十六夜(いざよい)」を18歳時に受け継いだ現、東忍流頭目。忍びの卓越した業(わざ)と徳義心をもって主君の影となり暗躍する。自らの忍としての生き方に揺るぎない自信と誇りを持ち合わせ、いかなる任務も忠実に完遂する事で、主君に全幅の信頼を置く最高の忍者である。普段は冷静沈着で、思いやりや気遣いを見せる事もあるが、己の倫理観に反するものを見、ひとたび内に秘めた激情が迸ると誰にも止められない。 エンディングでは冥王の騒乱で彩女と菊姫を逃がし(この時は十六夜を置いて大きな岩を後ろへ持ち上げる姿も見られる)、自らは崩れ落ちる岩盤に飲み込まれて以後完全に行方不明となってしまったが、一年後の『参』で奇跡の帰還を果たして任務に復帰する。千乱では東忍の頭領としてプレイヤーの忍に任務の指令を与える立場となる。また、『参』のゲームオーバーの映像では枯れ木に囲まれた強い風と墓標に突き立てられた十六夜になっている。 彩女(あやめ) 声 - 沢海陽子、乾政子(『弐』)、甲斐田裕子(『4』) 【『千乱』を除く全作】 東忍流の女忍者。僅か十四歳にして忍術皆伝を受けた才女で、伝統や格式に捕われず、独自の技から繰り出される二振りの小太刀で闇の中を艶やかに舞う。任務に関しては力丸と比較して、より冷徹で効率的に淡々と遂行する傾向にあるが、愛する者に対する一途な面も持合わせている。普段の性格は奔放、かつ気分屋で、姉妹鈴を別けた菊姫を実の妹のように慕い、護りぬく事を心に決めている。 エンディングでは冥王の騒乱時に力丸より十六夜を受け取り、彼への弔い又は墓標として、その場に十六夜を残したが、一年後の『参』のオープニングでは、冥王の騒乱から復帰した力丸がその墓標に突き立てられた十六夜を手にする所から始まる。また、『参』のゲームオーバーの映像では桜の花弁と満月になっている。 東紫雲斎(あずま しうんさい) 声 - 塚田正昭 【『弐』、名前のみでは『壱』、『忍凱旋』も】 郷田に仕えていた(『天誅 弐』時点での)東忍流頭目。忍び名は紫丸。戦災孤児の龍丸、力丸、彩女を拾い忍びとして育てた。居合の太刀筋はまだ健在だったが、『弐』の序盤で龍丸に十六夜を託し自らは隠居する。しかし、その後記憶を失い忘失した龍丸との戦いで命を落とした。 蝉丸(せみまる) 【『弐』ではストーリーに登場。『壱』、『忍凱旋』、『参』、『紅』、『千乱』では忍具として登場。『参』ではプレイ可能キャラ。】 東忍流忍犬。赤や緑の鮮やかな布地を首に巻いている柴犬。東忍の忠犬として任務の補佐をする。優れた嗅覚による敵の追跡や鋭い牙と敏捷な動きによる噛み付きを得意とする。人懐こく、感情の機微がわかる。 『参』の対戦モードでは隠しキャラとして登場、十六夜を手に二足歩行し、力丸と同じ技を使う。但し、奥義は使用できず、忍殺(敵に気付かれていない状態で攻撃を当て、一撃必殺する)が出来ず、また、犬ゆえの脚の短さから、三段連続斬りからの後ろ回し蹴りがまず届かない。 郷田松之信(ごうだ まつのしん) 声 - 秋元羊介、てらそままさき(『4』) 【『紅』を除く全作】 郷田家当主。領土欲も権勢欲も全く無く、只管に民と領内の安寧を第一に考える名君。東の忍びに支えられ領地を密かに守っている。早くして妻を失った寂しさからか、一人娘の菊姫には甘いようである。力丸と彩女には格別の信頼を寄せている。 『壱』、『忍凱旋』では菊姫がさらわれ、失意から床に伏せたが、エンディングでは菊姫と再会する事ができた。 関谷直忠(せきや なおただ) 声 - 北村弘一、納谷六朗(『4』) 【『紅』、『千乱』を除く全作】 郷田家筆頭家老。郷田家を支え、ダンディで頼もしく気概に溢れるが、一方少しそそっかしくお茶目で愉快な老人。 『壱』、『忍凱旋』での菊姫誘拐の際は責任を感じて隠居を申し入れたが、その後の作品にも登場する。 菊姫(きくひめ) 声 - 大谷育江、小笠原亜里沙(『4』) 【『千乱』を除く全作】 松之信の一人娘。『弐』における松之信の叔父である郷田基秀の内乱により五歳のとき母を失う。彩女を姉のように慕っている。 『壱』、『忍凱旋』で、『姫の大病』では菊姫の目が突然光を失われ、何も見えなくなる場面もあったほか、最終ステージの『闇の城へ』では影が鬼陰との戦いで留守の時に城が狙われ、さらわれてしまったが、無事に救出され、エンディングでは松之信と再会することができた。 『壱』、『忍凱旋』では 思春期を迎える年でありながら甘えの抜けない所があったが、『4』では姫の自覚を強く持つに至る。 鬼陰/鬼影(おにかげ) 声 - 江川央生、藤原啓治(『4』) 【『紅』、『千乱』を除く全作】 齢八百歳といわれる伝説の忍者。鉄を仕込んだ脚絆による足技を得意とする。主たる冥王を現世に蘇らせるための血を求め、陽炎座に潜伏し四天王朱雀を称していた。冥王による此岸の支配のため、配下の鬼面衆を下知し、郷田を手中に入れようとする。 郷田家の盟友で隣国を治める赤間時頼の城を襲う。家臣達はあえなく討ち死にし、赤間時頼は天守閣で自害する。 その後冥王が復活し、一度上記した郷田家の盟友で隣国を治める赤間時頼の城にて力丸らに討たれるも討たれた際に消え、その後、力丸らが自分を討ちに来て留守していた隙に郷田松之信の城へ押し入り、菊姫をさらうが力丸らによって冥王共々倒された。 一年後の『参』に於いて妖術使い天来によって蘇る。再度冥王復活を望み、七支刀を奪おうとする。しかし天来城塞で力丸らによって倒され、奈落に落ちる。しかし力丸の場合のエンディングでは、その後冥王を復活させていた。 『忍大全』の鬼陰編では、力丸ら主人公たちと同等に専用のシナリオが用意されており、実際にプレイヤーキャラクターとして操作することができる。郷田とその隣国一帯に残る鬼伝承は、ただの伝説ではなく彼の暗躍が元になっているという趣で、力丸・彩女の裏シナリオ的な流れとなる。 『天誅4』では名前の表記を“鬼陰”から“鬼影”に改められている。 越後屋(えちごや) 声 - 塚田正昭、森川智之(『忍大全』) 【『壱』、『忍凱旋』、『忍大全』】 本名は越後屋徳兵衛で、郷田家の城下に立派な泉水や数本の桜が備えられた屋敷に住む豪商である。織物を扱って一代で財を築いた人物だが金銭に汚く、影に切られて死ぬ時に「わっ、わしの…わしの金がぁぁぁぁ…」と言って息絶える程金に執着していた後、力丸プレイ時は「己の悪行、地獄で悔いるがいい」、彩女プレイ時は「地獄の沙汰も金しだい…だろ?」と吐き捨てた。また、自らの保身しか考えていない。 商売の傍ら商売で得た財力を使い高利貸しまで営む様になるが、その取り立てはあまりのも横暴であり、覚えのない借金に高い暴利付けて返せない者は金で雇った浪人や無宿者を使い非道を繰り返している。 城の者が彼を裁かんと証拠を探すも、己の手を汚す様な真似を決してしないので証拠を出すはずもなかった。その身に余る横暴ぶりが郷田松之信の耳に入り、内密に影への命が下され闇へと葬り去られる。 影との戦闘時にはピストルで応戦、「喰らえ」「死ねえ」と言いながら影に向かって撃つ。 『忍凱旋』では、影と佐々木半兵衛が戦っている最中に蔵へ逃げ込む。見つかった際「くっ来るな…、だっ誰かっ、たたた…助けてくれぇぇぇ!!」と自分の起こした悪行の事を棚に上げて助けを求めた後、力丸プレイ時は「貴様の用心棒は始末した、覚悟っ!!」、彩女プレイ時は「そろそろ年貢の納め時だね」と言って戦いに入る。また、越後屋亡き後の屋敷から見つかった台帳によって郷田家の勘定奉行である片岡伸衛門が背後にいた事が分かる。越後屋は港の荷揚げ、地均しに伴う利権の全てを与えられている。 『参』、『千乱』では彼の親類者も登場しており、同様の悪事を行っていた。 佐々木半兵衛(ささき はんべえ) 声 - 江川央生 (『壱』)、小林清志(『忍凱旋』) 【『壱』、『忍凱旋』】 越後屋邸にて越後屋の用心棒をする浪人風の男。 居合に天分があり、若い頃、既に流派の奥儀を極めた。 しかし増長するあまり強引な他流試合で多くの道場を潰し、ついには自分の師匠までも斬り殺す。 戦闘開始前に「曲者め。我が剣の切れ味。身をもって知るがいい!!」と言って戦いに入る(『忍凱旋』では、「曲者め。我が剣の切れ味。身をもって知るがいい!!」と言った後、戦闘開始直前に力丸プレイ時は「退けっ!!邪魔立てすれば斬る!!」、彩女プレイ時は「しょうがないね、あんたから始末してやるよ!!」と言われて戦いに入る場面も見られ、敵にやられた後、力丸プレイ時は「越後屋め、どこへ…」、彩女プレイ時は「さぁて、あの助平爺はどこにしけこんだかな」と言う)。 やがて酒色に溺れて諸国を流浪するうちに、越後屋に拾われた。 偶(ぐう) 声 - 高瀬右光 【『壱』、『忍凱旋』】 「虎鶫(とらつぐみ)の森」を抜けた山中に地下牢を構える肥満体の大男。そこで忍びを捕らえては拷問を繰り返していた。「~グゥ」が口癖。 影との戦闘時は金砕棒を振るって攻撃してくる。背中にもその他多くの武器を背負っているが使用しない。任務の配置パターンの選択によっては熊や狼も戦闘に加わる事がある。 怨(おん) 声 - 大木民夫 【『壱』、『忍凱旋』】 邪教「卍教」の教祖。一人称は「わち」。郷田家領内の神社仏閣を次々と襲っていた。人々を意のままに操るという“呪縛石”を腹に飲み込んでおり、それを「わちの子」と称している。 影との戦闘時は琵琶(体験版では行灯、『忍凱旋』では団扇)が武器である事以外、基本は偶と同じ。 バルマー(Balma) 声 - 星野充昭 【『壱』、『忍凱旋』】 残忍な海賊として名高い船長。スキンヘッドに筋肉質のいかつい容貌をしている。作中では彼のみポルトガル語を話し、技名も同様である。「黄金の国」と紹介された郷田家領を襲い、荒らしに来た。 影との戦闘時は右手のサーベルと左手のフックを振るって攻撃してくる。『壱』のみ水場に落ちると即死(他の海賊も同様)するが、『忍凱旋』では落ちなくなった。 冥王(めいおう) 声 - 大木民夫 【『壱』、『忍凱旋』、『参』】 地獄の闇より来たりし冥界の魔王。「七支刀」を武器としている。自身を現世に甦らせる為、闇の城の地下深くから鬼陰を操っていた。 『壱』、『忍凱旋』では影が鬼陰と戦っている間に菊姫をさらい、本拠地へ閉じ込めたが、最終的に追撃してきた影と戦いを繰り広げる事になる。
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