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鈴木庸一 (外交官)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 08:30 UTC 版)

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鈴木 庸一(すずき よういち、1950年9月25日 - )は、日本の外交官外務省経済局長や、駐フランス特命全権大使日本・EU経済連携協定交渉首席交渉官を経て、外務省参与レジオンドヌール勲章コマンドゥール受章[1]

人物

兵庫県生まれ。1975年に一橋大学法学部を卒業し、外務省入省。ブザンソンフランス語研修を受けたのち、1979年フランス国立行政学院卒業。外務省では経済畑を歩む。

経済交渉に長け[2]、1994年には、日本人で初めてITTO(国際熱帯木材機関)の議長に選任された[3]。1996年には 日本とマレーシア間の経済連携協定交渉で日本側の共同議長を務めた[4]。在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部在勤時には、世界貿易機関(WTO)の一般理事会で同機構の農業委員会議長に選出され、農業分野における国際的な貿易自由化交渉の取りまとめにあたった[5]

2008年に外務省経済局長に就任。2013年8月8日からフランス共和国駐箚特命全権大使[6]アングレーム国際漫画祭従軍慰安婦に関する展示が行われたことに関し好ましくないとの説明を行う記者会見を開くなど対応を行った。2015年にはシャルリー・エブド襲撃事件に関する大行進に日本政府を代表して出席した。パリ同時多発テロ事件では現地対策本部長を務めた[7]

2017年、政府代表日本・EU経済連携協定交渉首席交渉官に就任し、同年末に交渉妥結に至った日欧EPAの交渉にあたった。2018年外務省参与[8]。同年2025年万国博覧会の大阪招致構想で万博誘致特使に任命された[9]

略歴

同期入省

論文

  • 「ポスト新自由主義時代の世界経済を構想する(特集 オバマ登場の意味するもの アメリカは変わるのか)」(外交フォーラム. 22(3)(通号248)、2009年3月)
  • 「互いに「いいやつ」と思える関係を(アメリカにおける日本)」(外交フォーラム. 20(9)(通号230)、2007年9月)
  • 「反自由貿易主義化する米国中産階層--所得格差と貿易交渉」(外交フォーラム. 20(5) (通号226)、2007年5月)
  • 「連載「WTOからみる国際社会との付き合い方」結びに変えて WTOの正当性」(外交フォーラム. 19(6)(通号215)、2006年6月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(最終回)国際公共財」(外交フォーラム. 19(5)号214)、2006年5月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(21)WTO農業交渉の本質」(外交フォーラム. 19(4)(通 213)、2006年4月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第20回)WTOとFTAの今日的課題--不特定多数と逃げられない隣人」(外交フォーラム. 19(3)(通号 212)、2006年3)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第19回)WTOとFTAの今日的関係(続)--フラットな世界の貿易」(外交フォーラム. 19(2)(通号 211)、2006年2月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第18回)WTOとFTAの今日的課題--「ブロック化」と「フラット化」」(外交フォーラム. 19(1)(通号 210)、2006年1月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(17)途上国の嫌うルール--TRIPS協定とサービス協定と」(外交フォーラム. 18(12)(通号 209)、2005年12月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第16回)想定外の弊害--TRIPS協定とエイズ」(外交フォーラム. 18(11)(通号 208)、2005年11月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(15)健康と自由貿易」(外交フォーラム. 18(10)通号 207)、2005年10月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第14回)世界の中で違ったゲームをしてきた日本」(外交フォーラム. 18(9)(通号 206)、2005年9月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第13回)犬の喧嘩」(外交フォーラム. 18(8) (通号 205)、2005年8月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(第12回)ナショナル・チャンピオンでなくなった自動車」外交フォーラム. 18(7)(通号 204)、2005年7月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(11)「エビ・カメ」事件とWTOの変化」(外交フォーラム. 18(6)(通号 203)、2005年6月)
  • 「座談会 変革期の国際通商法と日本--WTO、FTA、EPAを中心に(特集=変革期の国際通商法と日本)」(小川恒弘、山下一仁他との共著)(法律時報. 77(6)(通号 957)、2005年6月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(10)商業的効率性とそれ以外の価値とのせめぎ合いの中で」(外交フォーラム. 18(5)(通号 202)、2005年5月)
  • 「WTOからみる国際社会との付き合い方(9)WTOと見えない貿易」(外交フォーラム. 18(3)(通号 200)、2005年3月)

脚注

[脚注の使い方]
先代:
小田部陽一
外務省経済局長
2008年-2010年
次代:
八木毅



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