谷垣禎一
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人物
麻布中学時代は剣道部、麻布高校時代は山岳部に所属。いずれにおいても部活の先輩であった橋本龍太郎に指導を受けた。その縁で、橋本龍太郎が会長を務めていた日本山岳ガイド協会の会長を橋本から引き継いだ。東大入学後もスキー山岳部に入部し、当時の東大スキー山岳部は年間100日以上も山に籠るのがざらであり、活動にのめり込んで単位を落とし続け留年し8年がかりで卒業したり、司法試験で何度も不合格になる等、苦労人的なエピソードも持っている。
他の趣味は落語鑑賞、サイクリング。サイクリングにはロードバイクやマウンテンバイクを愛用し、何度もロードレースに参加し好タイムで完走している。ただ、2009年にはサイクリング中に転倒し、ケガをした[77]。政界でも指折りの自転車愛好者で、自転車活用推進議員連盟と日本サイクリング協会の会長を務め、協会公式サイトの「会長の新年ご挨拶」ページにはヘルメットにレーサージャージ姿の自身の写真を載せたり[78]、総裁就任後は選挙応援や地方遊説にも自転車を活用し[79]自転車活用推進法の制定に尽力した[80]。自転車関連でのメディア露出も多く、例えばムック本『イエローバイシクル [1][2]』では、111.28kmの距離を同誌編集長と共に自転車で走りながら語り合う前代未聞のインタビューを受けたり、単行本『自転車会議』では共著者に名を連ねたりしている。
- 東大法学部には、1年間の浪人生活を経て進学している。同期には弁護士で、衆議院議員や内閣官房長官を務めた仙谷由人がおり、当時の縁から現在でも冗談を交わすこともある仲だという[81]。また、2011年6月に死別した佳子夫人とは、法学部在籍中に通っていた司法試験合格を目指す予備校で出会って以来の仲であった[81]。
- 学生時代から弁護士志望で政界入りの意欲は持っておらず、父・専一からも「こういう仕事は世襲じゃないんだから、お前は継ぐな」と言われていたが、1983年6月27日に父が急逝。当時株主総会の集中日で弁護士として多忙を極めていたところを後援会から「ホテルで缶詰め」にされ、「警察の取り調べのように」出馬を要請された。7月3日に出馬を承諾、8月7日に補欠選挙で当選する慌ただしさだった[82]。
- 愛読書は四書五経など中国の古典や宋代の詩人・蘇軾の漢詩などで、しばしば中国の故事を引用する。また読書を巡るインタビューでは、竹越与三郎の『二千五百年史』、田口卯吉の『日本開化小史』、北畠親房『神皇正統記』、新井白石『読史余論』といった史論への嗜好を語っている[83]。
- 日蓮宗寺院の檀信徒であり[84]、同宗を鑽仰する国会議員のグループ「法華一乗会」に加入しているほか、同宗が千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行っている戦没者追善供養法要にも参列したことがある[85]。またクリスチャンではないものの聖書に造詣が深く、キリスト教系の政財官界人の親睦会「インターナショナル・VIP・クラブ」の講師を務め、「国会議員が集まって聖書を読みながら祈る会」を発足させたメンバー議員の一人。
- ワイン愛好家で名誉ソムリエの称号を持つ[86]。ただし、かつての宏池会の同僚議員であった森田一によれば、ワインは蘊蓄派というよりガブ呑み派の酒豪だという[87]。
- 巨人軍の熱烈なファンである[87]。
- 1996年に『文藝春秋』が企画した「現役政治部記者が選ぶ21世紀のリーダー」では3位に選出された。そこでは「政策通でありながら議運・国対で汗をかける政治家」として評価されている。また読売新聞が2001年にキャリア官僚100人を対象に実施したアンケート(2001年1月に紙面掲載)によれば、「2010年に活躍が予想される政治家」で1位(2位石原伸晃、3位額賀福志郎)、「21世紀中に首相になって欲しい政治家」では石原と共に1位に選ばれている[88]。
- 2000年の加藤の乱に際しては、加藤紘一・山崎拓に同調。しかし森派や橋本派の切り崩しにより造反の動きは鈍り、加藤、山崎の2人だけで不信任案への賛成票を投じに行こうとする加藤にすがりついて「加藤先生、大将なんだから! 一人で突撃なんてダメですよ! 加藤先生が突撃するときは俺たちだってついて行くんだから!大将は自重しなきゃダメですよ!」と涙ながらに慰留するシーンが話題になった。
注釈
出典
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