定州とは? わかりやすく解説

定州

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/21 09:39 UTC 版)

定州(ていしゅう)は、中国にかつて存在した南北朝時代から民国初年にかけて、現在の河北省中部に設置された。

魏晋南北朝時代

397年皇始2年)、北魏により設置された。定州は中山郡常山郡鉅鹿郡博陵郡北平郡の5郡を管轄した[1]

隋代

初には、定州は2郡5県を管轄した。583年開皇3年)、隋が郡制を廃すると、定州の属郡は廃止された。596年(開皇16年)に定州から分割されて深州が置かれたが、605年大業元年)に深州は廃止され、再び定州に統合された。607年(大業3年)に州が廃止されて郡が置かれると、定州は博陵郡と改称され、下部に10県を管轄した[2]613年(大業9年)、博陵郡は高陽郡と改称された[3]。隋代の行政区分に関しては下表を参照。

隋代の行政区画変遷
区分 開皇元年 区分 大業3年
定州 博陵郡
鮮虞郡 博陵郡 鮮虞県 義豊県 北平県
恒陽県 隋昌県 毋極県
深沢県 唐県 新楽県
安平県
安喜県 北平県
曲陽県 毋極県
安平県

唐代

618年武徳元年)、竇建徳を滅ぼすと、高陽郡は定州と改められた。742年天宝元年)、定州は博陵郡と改称された。758年乾元元年)、博陵郡は定州の称にもどされた。定州は河北道に属し、安喜・義豊・北平・望都安険・曲陽・陘邑・唐・新楽の9県を管轄した[4]

宋代

1113年政和3年)、北宋により定州は中山府に昇格した。中山府は河北西路に属し、安喜・新楽・無極・北平・望都・曲陽・唐の7県と軍城寨と北平軍を管轄した[5]

1129年天会7年)、により中山府は定州に降格した。後に定州は中山府の称にもどされた。中山府は河北西路に属し、安喜・新楽・無極・永平慶都・曲陽・唐の7県と竜泉・軍城の2鎮を管轄した[6]

元代

のとき、中山府は真定路に属し、安喜・新楽・無極の3県を管轄した[7]

明代以降

1369年洪武2年)、により中山府は定州と改められた。定州は真定府に属し、新楽・曲陽の2県を管轄した[8]

1724年雍正2年)、により定州は直隷州に昇格した。定州直隷州は直隷省に属し、曲陽・深沢の2県を管轄した[9]

1913年中華民国により定州直隷州は廃止された。

脚注

  1. ^ 魏書』地形志二上
  2. ^ 隋書』地理志中
  3. ^ 『隋書』煬帝紀
  4. ^ 旧唐書』地理志二
  5. ^ 宋史』地理志二
  6. ^ 金史』地理志中
  7. ^ 元史』地理志一
  8. ^ 明史』地理志一
  9. ^ 清史稿』地理志一

定州(チョンジュ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 09:35 UTC 版)

マーセナリーズ」の記事における「定州(チョンジュ)」の解説

マップ南端にある韓国軍支配下にある都市大規模な港湾施設があり、貨物船などが停泊している。韓国軍統治されているとは言え民間車、市民などの往来非常に多い軍事施設前述韓国軍基地以外はなく、商店高層ビルなどが立ち並んでいる。街の北には、チョンジュファームなる田園地帯韓国軍所有チョンジュ飛行場がある。

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