大韓民国ウォン
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日本における変造500ウォン硬貨問題
500ウォン硬貨は日本の500円白銅貨(初代500円硬貨)と比べて、重量が少し重いことを除き、材質・形状が極めて類似していた。なおかつ、1999年当時、500ウォン硬貨は日本円でおよそ50円程度の価値であった。
このため、1999年頃から、ドリルでくぼみをつけて五百円硬貨と重量を合わせる加工が施された変造500ウォン硬貨が、大量に韓国から日本に運び込まれ、日本全国の自動販売機や両替機で不正使用された。摘発された主な事件には、次のようなものがある。
1999年6月に、不法滞在の中国人の男3人と日本人の男1人が、日本各地の自動販売機で変造500ウォン硬貨を使用していた容疑で、富山県で逮捕された。男らが用いていた自動車から、変造500ウォン硬貨約2000枚が発見され、押収された(平成12年警察白書 による)。
当初は、自動販売機の識別機能強化による対応が試みられたが、まさにいたちごっこの状態となり、自動販売機での500円硬貨の受入れを中止する動きが広まった。結局2000年に日本の造幣局は抜本的な対策のため、材質を変更した上で偽造防止対策を施した500円ニッケル黄銅貨(2代目500円硬貨)を発行した。また、自動販売機の多くで500円ニッケル黄銅貨のみ対応の自動販売機に切り替わった。その結果、日本国内の自動販売機荒らしの発生件数は、2000年の6706件から2001年には1061件まで減少した(平成14年警察白書 による)。
脚注
関連項目
- 朝鮮民主主義人民共和国ウォン
- 為替
- 為替レート
- 現行通貨の一覧
- 大韓民国の経済
- 日韓通貨スワップ
- グリーンモール商店街(一部店舗でウォンが使える)
注釈
出典
- ^ National Statistical Office, South Korea (2019年12月31日). “Consumer Price Survey (2015=100)>Annual Movements of the CPI(消費者物価指数(2015=100)>消費者物価指数の年次動向)”. 2020年3月12日閲覧。
- ^ Kurt Schuler (2004年2月29日). “Tables of modern monetary history: Asia”. Currency Boards and Dollarization. 2006年12月7日閲覧。
- ^ 旧ウォン:[リンク切れ]ページのタイトル[リンク切れ] ((朝鮮語)、韓国銀行)
- ^ ファン硬貨:[リンク切れ]ページのタイトル[リンク切れ] ((朝鮮語)、韓国銀行)
- ^ Kurt Schuler (2004年2月29日). “Tables of modern monetary history: Asia”. Currency Boards and Dollarization. 2006年11月16日閲覧。
- ^ [1]
- ^ 韓銀、今年上半期の損傷資金1.1兆ウォン
- ^ 韓国、10万ウォン札の発行中止 肖像や図案が原因? asahi.com 2009年1月22日配信、2009年3月2日配信
- ^ “アーカイブされたコピー”. 2007年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月20日閲覧。
- 1 大韓民国ウォンとは
- 2 大韓民国ウォンの概要
- 3 両替
- 4 為替レート
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