日本の音楽市場に進出する動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:41 UTC 版)
「K-POP」の記事における「日本の音楽市場に進出する動機」の解説
K-POPアーティストが、日本語を習得して日本語の歌で次々デビューしている背景には、日本の音楽市場規模が韓国の約5倍と破格に大きいことに加え、韓国ではいわゆるCDアルバムが日本円で約1000円前後と、音楽に対する商用価値が低いことも挙げられている。世界各国の全てのジャンルを含めた音楽売上高(市場規模)をレコード会社収入ベースで見ると、2008年(平成20年)は世界総計で184億米ドルの売上高があり、そのうちアメリカ合衆国と日本の2国合計で、世界シェアの約50%を占めて他を圧倒している。売上高順位1位がアメリカ合衆国の49億7700万米ドル(同27%)、2位が日本の41億0900万米ドル(同22%)であり、以下大きく数字を引き離し、3位がイギリスの18億4500万米ドル(同10%)、4位がドイツの16億2700万米ドル(同9%)、5位がフランスの10億5000万米ドル(同6%)で、3位以下の主要3国合計でも、アメリカ合衆国の単独売上に達せず、2位の日本の単独売上とほぼ同数に留まっている。そんな中で韓国については、わずか1億4000万米ドルで18位だった(世界シェア1%)。また、2008年(平成20年)9月のリーマン・ショック以降、大韓民国ウォンが1997年(平成9年)のアジア通貨危機以来の安値まで暴落し、値を戻しながらもウォン安傾向が続いているため、日本市場を重視した形で攻略する方が、結果的には利益が多くなる可能性が高い状態となっていることも、韓国ショービジネスの日本進出の動機の1つとなっている。2021年時点の音楽市場で、日本は世界2位、韓国は世界7位の水準となっている。
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