イラン・リヤルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イラン・リヤルの意味・解説 

イラン・リヤル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/10 22:28 UTC 版)

イラン・リヤル
ریال ایران(ペルシア語)
ISO 4217
コード
IRR
中央銀行 イラン・イスラム共和国中央銀行
 ウェブサイト www.cbi.ir
使用
国・地域
イラン
インフレ率 40.4%[1]
 情報源 イラン中央銀行 - 2013年10月
上位単位
 10 トマン
(非公式)
通貨記号
硬貨
 広く流通 250、500、1,000リヤル
 流通は稀 50、100、2,000、5,000リヤル
紙幣 1,000、2,000、5,000、10,000、20,000、50,000、100,000、500,000、1,000,000、2,000,000リヤル

イラン・リヤルペルシア語: ریال ایران英語: Iranian rial)とは、イラン法定通貨である。ISO 4217の通貨コードはIRR。補助単位はディナールで、1リヤル=100ディナールであるが、インフレーション進行により、現在は流通していない。

歴史

リヤルは1798年に1250ディナールの価値がある貨幣として導入されたのが最初であった。その後イランでは様々な通貨単位が使われていたが、1932年に通貨単位の十進法導入を機に現在の貨幣体系になった。

為替相場は1932年当時はイギリス・ポンドにリンクしていたが、1945年以降はアメリカ・ドルにリンクしていた。しかし1979年に勃発したイスラーム革命により親米派の王朝が倒れ、反米的な革命政権が誕生したことから、アメリカ資本が逃避したため、インフレーションが発生し恒常的に年率20%台である。そのため、紙幣の高額化が進行しており、他の中東産油国では湾岸戦争イラク戦争で疲弊したイラクの通貨のイラク・ディナールよりも高額面が発行されている。

2018年、欧米各国はイランの核開発に対し経済制裁を行うこととし、国際銀行間通信協会からイランの銀行を排除。国際間の決済サービスが利用できなくなったことにより、イラン・リヤルの価値は制裁前の約6分の1に暴落した[2]

2025年、イランはイスラエルとの戦争や核問題に関連する対イラン制裁の復活手続きの開始など対外的に厳しい局面に立たされた。これに反応して通貨の対ドルレートの下落も顕著となり、同年8月には公定レート1ドルが57万リヤルのところ、市中では100万リヤル以上で取引されるようになった[3]。 さらに同年末には142万リヤルに下落。政府への抗議デモ(2025年-2026年イラン抗議デモ)が拡大する要因の一つとなった[4]

紙幣

帝政時代に発行されていた紙幣には、全ての紙幣に皇帝パフラヴィー2世の肖像画が描かれていたが、イラン革命が勃発すると彼の肖像画を文様で覆い隠した紙幣が暫定措置として発行された。

その後、革命政権はモスクや革命をたたえる群衆などを描いた紙幣を順次発行したが、現在では全ての紙幣に初代最高指導者であるホメイニー師の肖像画が描かれている。

慢性的なインフレーションにより、最高額紙幣の10万リアルでも2.4ドル程度(2023年8月現在)という低レートとなっている。そこで決済の便宜を図るため、さらに高額の「イラン・チェック」と呼ばれる小切手が発行されている。こちらは厳密には紙幣ではないものの、紙幣と同様に市場で流通している。

脚注

  1. ^ نرخ تورم در مهرماه جاری4/40 درصد است(ペルシア語). イラン中央銀行(2013年11月26日). 2014年5月20日閲覧。
  2. ^ ロシア7銀行をSWIFTから排除 EU決定、最大手は対象外”. 日本経済新聞 (2022年3月2日). 2022年3月2日閲覧。
  3. ^ イラン通貨が記録的下落 「戦争」「制裁復活」…国民の不安映す”. 朝日新聞DIGITAL (2025年9月4日). 2025年9月4日閲覧。
  4. ^ 重大な局面を迎えるイラン…全土に拡大する政府への抗議デモ、体制は持ちこたえられるのか?”. JBpress (2026年1月8日). 2026年1月10日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イラン・リヤル」の関連用語

イラン・リヤルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イラン・リヤルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイラン・リヤル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS