新ウォン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:39 UTC 版)
大韓民国ウォンの固定相場日付KRW/USD1962年06月10日 125 1964年05月03日 255 1972年08月03日 400 1974年12月07日 480 1980年01月12日 580 1961年5月16日に起こった5・16軍事クーデターで第二共和国は倒され、朴正煕少将が権力を握る国家再建最高会議(軍事政権)が誕生した。この政権は経済再建と経済開発を優先し、翌1962年には第一次五ヵ年計画と通貨改革を実行に移した。1962年6月9日に新たな大韓民国ウォンが登場、1ウォンは10ファンと交換され1ドル=125ウォンに固定された(第3次緊急通貨措置)。補助単位はチョン(英語表記は「jeon」に改められた)であり1ウォンは100チョンとなったが、今日チョンが実際に現金単位として使われることはない(1962年~1980年発行の10チョン紙幣と50チョン紙幣は現在も法的には有効であるが、1ウォン・5ウォン硬貨でさえ事実上流通していない現在では、これらの紙幣が現実に使われることは事実上皆無となっている)。この通貨改革によりようやくインフレーションは緩やかになった。 1970年代前半は、石油ショックの影響もあり、1972年と1974年にウォンが切り下げられた。1980年1月12日には1ドル=580ウォンとなったが、同年2月27日には変動相場制への移行が始まった。アジア通貨危機の最中の1997年12月24日、国際通貨基金(IMF)との合意により、完全変動相場制へと移ったが、その後ウォンの米ドルに対する価値は、僅かな間に半分に落ち込んでいる。
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