京成電鉄
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不動産事業
- 自社路線沿線を中心に住宅分譲を行っている(最近では公津の杜駅を中心とした公津の杜など)。
- 自社所有のビルの賃貸業も行っている(京成上野駅前の丸井(元・上野京成百貨店)など)。
- 時間貸駐車場(京成パーク)・時間貸駐輪場(京成サイクルパーク)・時間貸バイク駐車場(京成バイクパーク)や月極駐車場の運営も行なっている。
労働組合
名称 | 上部組織 |
---|---|
京成電鉄労働組合 | 日本私鉄労働組合総連合会 |
主要グループ会社
主に千葉県を中心に、バスやタクシーなどの交通や観光関係の事業を展開しているグループ会社が多い。2003年10月1日にはバス事業が分社化されて京成バスとして発足した。このほか、流通業を営むコミュニティー京成ではスーパー銭湯「笑がおの湯」を千葉県内で1店舗展開している。
京成電鉄が筆頭株主であるオリエンタルランド(OLC)の株式時価総額が京成電鉄のそれを上回っているため、京成電鉄を買収することでオリエンタルランドの経営権を手にすることができることから、敵対的買収のリスクを抱えることを回避するため、買収防衛策を取り入れた。
なお、2005年7月になって東証2部上場の投資会社(バイアウト・ファンド)「プリヴェチューリッヒ企業再生グループ」(現・プリヴェ企業再生グループ)が筆頭株主となった。
2006年3月10日、OLCと京成電鉄は業務提携及び資本提携の強化を発表。また同関係を強固なものにするため、OLCは6日までに京成電鉄の普通株式を約1千万株(発行済み普通株式の約3.4%)取得したと発表した。これは、株式を持ち合うことにより上記のプリヴェなどによる企業から京成を経由してのOLCへの経営支配力を弱めることが目的とされている。
特記事項
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「京成」を冠する駅名の扱い
- 京成電鉄は、正式名称に自社略称を冠する駅(京成○○)が22駅あり、日本の鉄道会社の中でも多い。
- 京成電鉄では、長らく自社線内向けの案内(車内放送や駅名標・行先表示など)においては原則として「京成○○」(例:京成高砂・京成千葉)という正式駅名から「京成」を省略して案内してきた。
- ただし一部例外があり、京成津田沼駅については以前より「京成津田沼」と駅名標や路線図に書かれていた(方向幕や駅・車両の案内表示器は新京成電鉄保有の車両を除き「津田沼」とだけ表示)。他にも、京成上野駅や京成曳舟駅、京成八幡駅の駅名標では「京成」が省略されていないが、車内放送などでは「京成」が省略されていた。
- 乗り入れ先の他社路線でも、基本的に「京成」を省いて案内するが、扱いが異なる。
- 京浜急行電鉄や都営浅草線では、多くが「京成」を省いて案内しているが、駅の時刻表や路線図の一部では「京成」が冠されている場合がある。逆に、京成線内では「京急○○」から「京急」を省いて案内することもある(例:京急久里浜→久里浜)。
- 北総鉄道では、駅名標や路線図では「京成」を省いているが、駅の案内放送や発車標では「京成」を冠して案内している(例:上野行きの場合「京成上野」と表示・案内される)。
- 2019年以降に更新・導入された路線図[64][65][66]や旅客向け案内では、それまでの「京成」省略を取りやめ、正式名称通り表記・呼称するように順次変更されており、他社局でも追随している。この方針転換後は、他社の社名を冠した駅名の省略も取りやめられた[注釈 20]。さらに、2020年3月29日より導入された車内自動放送でも、京成の省略は行われていない。
- 駅入口の駅名表示では、かつては近くに同名駅がある場合(例:上野・船橋)に「京成」が冠され、無い場合(例:立石)は「京成」が冠されていなかった。2013年以降の新案内サインでは、同名駅が無い場合でも「京成」が冠される場合がある一方で、これまで「京成」が冠されていた駅の駅名標が「京成」を冠さない物に取り替えられる場合[注釈 21] があり、この法則は必ずしも当てはまらなくなっている。
- 関屋・高砂・大和田・立石の各駅は、同名駅が同都県内ではないので混同される恐れはない。
- 上野・八幡(本八幡)・船橋・成田・金町・幕張本郷・千葉の各駅は、同名(または括弧内)のJR、地下鉄、モノレールの駅と近接していて徒歩で乗り換えが可能である。これらの駅では近接駅との連絡運輸が実施されている(本八幡は地下鉄のみ)。
- 幕張本郷は京成を冠さない日暮里・空港第2ビル・成田空港・東松戸などと同じく、JRの駅と完全に同一駅舎である。
- 小岩・中山(下総中山)・西船(西船橋)・津田沼・佐倉・酒々井・曳舟・幕張・稲毛の各駅は、同名駅(または括弧内の駅)での他社線への乗り換えに時間がかかり、連絡運輸も実施されていない。徒歩5分から10分程度の距離にある西船・中山・曳舟・幕張・稲毛が振替輸送で使われる程度で、その他の駅については連絡はバスに頼らざるを得ないため、乗り換えに適さない。
- 八幡はかつて「新八幡駅」という駅名で、隣駅に「八幡駅」があったが、1942年8月に八幡駅が新八幡駅に統合され、同年11月に新八幡駅が現在の京成八幡駅に改称している。
- 臼井は、京成が相互直通運転を行なっている北総鉄道の白井駅と混同されないよう、同駅は長らく「うすい」と平仮名で表記してきたが、「京成」の省略を取りやめた掲示類では正式名称である「京成臼井」と表記されるようになった。
旅客向け案内
- 成田空港に関する詳細な案内がなされている。
- スカイライナーでは日本語・英語での自動放送が導入され、2006年4月29日より一部の特急列車でも、英語の簡易自動放送が行われている。
- 2010年7月に成田スカイアクセス線開業と同時に駅の案内サインの更新も行われ、4か国語(日・英・中(簡体または繁体)・韓)の案内表示の更新、ユニバーサルデザインのピクトグラムの導入が行われた。英語での案内放送が導入されている駅もある。
- 2020年3月29日より、タブレット端末を使った車内自動放送を全線で開始した[67]。車掌が車両の放送装置と接続したタブレットを操作して放送を流す。この放送は、乗り入れ他社の車両でも流せるようになっている。
列車および車両
- 原則として、運転士と車掌が同一行路でペアを組み乗務する。
- 京成電鉄では行商人のために2013年3月29日まで「行商専用車」を運転していた。かつては行商専用列車が数往復していて、一部に押上駅発着もあったが、末期は上り普通列車1本(第732列車、7:46芝山千代田駅発・9:52京成上野駅着[68])のみで、6両編成の最後尾の1両を専用車に充て、この車両には一般の旅客は乗車できなかった。ただし、稀に行商組合で定められた休日のみ、当該時刻の列車であっても一般客に開放された。運用は6両固定全てが入り、最新の3000形も「行商専用車」の札を横窓に下げ、5両目と6両目の間の貫通扉にも札を下げていた。
- 2005年5月より平日上りの通勤特急の成田寄り1両に女性専用車を設定した。
鉄道施設内の商業撮影
京成電鉄は日本の鉄道事業者で初めて映画やテレビ番組・CMのロケーション撮影を鉄道施設内で行うことを認めた会社である。その後、京王電鉄や関連会社の北総鉄道でも実施され、同社の方が登場機会が多くなった。
元官僚などとの関係
経営危機に陥った1970年代後半に、運輸省(現・国土交通省)出身の佐藤光夫が社長に、日本興業銀行出身の村田倉夫が副社長にそれぞれ外部招聘で就任。それ以来ごく最近まで運輸省のOBや銀行出身者が経営に参画し、事実上の国家管理・銀行管理となっていた(厳密には国家管理・銀行管理ではない)。これは、不動産投資の失敗や石油ショック後の不況、成田空港関連の先行投資負担(及び開港の遅れによる損失)が重なって破綻寸前に追い込まれたためである。上野の京成百貨店が撤退したことや谷津遊園を閉園したのもこの影響である。佐藤・村田のリーダーシップの下で京成はなりふり構わぬ徹底した経営再建を推し進め、その努力は1989年度の累積赤字一掃・復配により結実した。
広報誌
京成電鉄では広報小冊子『京成らいん』を毎月発行しており、京成電鉄各路線全駅の専用スタンドや都営地下鉄及び京急線の主要駅、2019年度からは同じ空港アクセス輸送を担う南海電気鉄道の駅に置かれている。1951年に『京成文化』という題名で創刊、その後1969年1月号に『京成ライン』に改称、2002年4月号から「京成らいん」と改題。当初は有料で販売していた[69] が、現在は無料配布している。2008年2・3月号で通巻第600号を数えている。沿線案内や京成グループ各社のPRだけではなく、京成沿線にゆかりのある有名人・文化人などのインタビューコーナーもある。また、2015年12・2016年1月号では近畿日本鉄道との間で初詣スポットの相互PR記事が掲載された(京成側は近鉄の広報誌『近鉄ニュース』2016年1月号で成田山新勝寺を紹介した)。なお、京成電鉄ホームページからも最新号およびバックナンバー(ただし過去7号まで)をFLASH形式で閲覧することができる。
競馬
中央競馬では、三大都市圏の5場において観客輸送を担う鉄道事業者が特別競走に賞を出しているが、京成も中山競馬場の観客輸送をJR東日本とともに担っているため、京成杯と京成杯オータムハンデキャップ(共にGIII競走)に社杯を提供している。中山競馬場の最寄り駅は東中山駅である。特に皐月賞・有馬記念といったGI競走の時は特急が臨時停車することもある。
一方、地方競馬の船橋競馬場では1997年に南関東重賞(G3)「京成盃グランドマイラーズ」を創設、社杯提供を受け冠名が取られた。2006年のみ「京成盃スカイライナースプリント」という競走名で施行されたが、翌2007年より競走名を「京成盃グランドマイラーズ」に戻され、現在は南関東SII競走として施行されている。船橋競馬場の最寄り駅は船橋競馬場駅である。船橋競馬においても休日開催などで多客となった時には特急が臨時停車することもある。
スマートフォン向けアプリ
2019年3月26日より、スマートフォン向けアプリ「京成アプリ」の配信を開始した[70][注釈 22]。同時に首都圏の鉄道会社の公式スマートフォンアプリの列車走行位置・時刻表機能の連携に参加している[71]。さらに、同年5月20日13時からは新京成電鉄が運用している「新京成アプリ」との列車走行位置機能の連携を開始した[72]。
注釈
- ^ 「京成電鉄成田空港線の上限運賃認可と実施運賃について」によると[広報 2]、北総線のみの各駅から成田湯川・空港第2ビル・成田空港の各駅までは、印旛日本医大駅を境にそれぞれの運賃を別計算した上で、当路線と同額になるように乗継割引を設定することが明記され、北総線のみの各駅が京成電鉄(成田空港線)と共用化されていない。
- ^ 新京成線全体では24駅あるが、京成と重複する新鎌ヶ谷駅と京成津田沼駅を除外した22駅が新たに編入される。
- ^ 京都市では1931年(昭和6年)3月31日に新京阪鉄道(現・阪急京都本線)が、神戸市では1933年(昭和8年)6月17日に阪神本線が地下乗り入れを果たしている。
- ^ 大手私鉄本体が食品業・薬品事業を行った唯一の例である(子会社も含める場合、阪急電鉄はかつてグループ会社の阪急共栄物産(2003年に阪急百貨店に吸収され消滅)及びエムジーファーマ(2003年にロート製薬に売却)が薬品を製造・販売していた)。
- ^ 当時の略称は「京浜」だが「京急」で統一。
- ^ 成田空港建設中から、開港、そして鉄道乗り入れ後も度々中核派などによって、線路や関係施設のみならず、会社関係者宅までもが標的にされ、爆弾が仕掛けられることがあった。21世紀に入ってからはほとんど見られなくなっている。
- ^ 近畿日本鉄道は2015年に全路線に導入路線を拡大している。
- ^ 東京都内を走る関東の大手民鉄が東京都外に本社を構える例としては京成のほか、埼玉県所沢市の西武鉄道と神奈川県横浜市西区の京浜急行電鉄がある。
- ^ 開業当初から1200Vであった。
- ^ これにより、旧上総国(市原市)にも京成の路線が存在することになった。また、帝都高速度交通営団を除く関東大手私鉄の路線総延長キロ数が東京急行電鉄を抜き第4位となった。
- ^ この開業により、路線総延長キロ数が関東大手私鉄では小田急電鉄を抜き第3位(2004年に大手私鉄に認定された東京地下鉄を含むと第4位)となった。
- ^ 新京成電鉄は当初導入していなかったが、2014年2月23日から導入された。
- ^ 北総鉄道でも同日から使用開始。従来の誘導無線式アナログ列車無線との併用。
- ^ 北総鉄道でも同日に空間波式デジタルに移行完了。
- ^ 阪急電鉄と西武鉄道では定期列車だけで10種別体制であり、京阪電気鉄道では大手私鉄で最も列車種別数が多い11種別が設定されている。
- ^ 1947年に火災で焼失したモニ7を銚子電気鉄道に譲渡した例があるが、台車は他車の部品を流用、車体は新製している。このほか、廃車発生品の冷房装置が長野電鉄に売却され、3500系電車の冷房改造に際して流用された例もある。
- ^ 電装機器を東洋電機製造製で統一している点は、京阪電気鉄道の例と同様である。
- ^ 旅客営業規則(京成電鉄線適用)[広報 15]第66条第2項の規定により、鉄道駅バリアフリー料金は千原線の運賃部分に限り適用され、他線の運賃部分には同時に適用されない。これは普通旅客運賃のみの措置であり、通勤定期の場合にはそれぞれに鉄道駅バリアフリー料金が加算される。
- ^ 千葉中央駅は含まない。
- ^ 路線図では2019年以前から省略を取りやめていた。
- ^ 京成幕張本郷駅ホームの駅名標など。
- ^ なお、本アプリでは北総線区間および芝山鉄道線区間についても対応している。
出典
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- ^ 佐倉を「気軽」に「スマート」に!「旅する佐倉1日きっぷ」を発売します!発売日:2021年4月1日(木) 京成電鉄他連名プレスリリース(2021年3月25日)2021年4月26日閲覧
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