京成電鉄→千葉急行電鉄(京成1000形→千葉急行1000形)
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「京急1000形電車 (初代)」の記事における「京成電鉄→千葉急行電鉄(京成1000形→千葉急行1000形)」の解説
デハ1029 - デハ1032・デハ1037 - デハ1040の8両が京急の子会社である京急車両工業(現・京急ファインテック)を通じてリースされた。これは京成の冷房化率が大手私鉄の中で低く、早急に冷房化率を上げるためにとられた施策であるといわれている。塗装は赤い車体に白帯のままだった。最後の青電であった210形が全廃された直後の1988年(昭和63年)から4両編成2本が8連固定で使用されたが4両編成でも使用された。主な改造点は以下の通りである。 車両形式称号を「モハ1000形」に変更 車体側面の社名表示を「KHK」から「Keisei」に交換 表示幕のうち種別・行先は京急1000形用のサイズで京成用の色(紺色地に白字)・書体・表示内容のものを新設して交換。運行番号はそのまま流用可能なため、白幕のままだった。 運転室に京成式の停車予告装置を設置。 種別板差しを先頭車前面の貫通扉下部に設置。 中吊り広告枠を京急サイズから京成サイズのものに交換。 京成での運用中に以下2点の追加改造が行われた。 京成の地上設備に対応するためアーマープレートの一部切除。 貫通扉種別板差しを室内側に移設、貫通扉に窓を設け、室内側から種別板が差し替えられるよう改造。 京成3700形の増備に伴い1991年(平成3年)に1編成(モハ1037 - モハ1040)を返却して除籍・解体し、残る1編成(モハ1029 - モハ1032)は塗装を青に白帯に、社名表示も「千葉急行」に変更の上、翌1992年に千葉急行電鉄へ貸し出し、同社唯一の保有車として京成の4連普通運用と共通で使用されたが、京成旧3050形と交替して1994年(平成6年)に返却、除籍となり、久里浜工場にて解体された。 北総への譲渡の際にはこの経験が生かされた。
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