布袋竹とは? わかりやすく解説

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ほてい‐ちく【袋竹】

読み方:ほていちく

イネ科の竹。高さ10メートル達し下部節間詰まって膨らむ。細長い(つえ)や釣りざおの材とし、膨らみの手持ちがよい。竹の子食用五三竹(ごさんちく)。人面竹


布袋竹

学名:P. aurea
和名:ホテイチク

備考(別名・通称など):コサンチク釣竿として使用
布袋竹
ホテイチク

ほていちく (布袋竹)

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布袋竹

読み方:ホテイチク(hoteichiku)

イネ科の竹、園芸植物

学名 Phyllostachys aurea


ホテイチク

(布袋竹 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 03:15 UTC 版)

ホテイチク
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : タケ亜科 Bambusoideae
: マダケ属 Phyllostachys
: ホテイチク P. aurea
学名
Phyllostachys aurea
Carr.ex.A.Ruv.et C.Riv.
シノニム
  • Bambos koteisik Siebold
  • Bambusa aurea Carrière
  • Bambusa koteisik Zoll.
  • P. breviligula W.T.Lin & Z.M.Wu
  • P. formosana Hayata
  • P. takemurae Muroi
  • Sinoarundinaria formosa (Hayata) Ohwi ex Mayeb.[1]
和名
ホテイチク
英名
Fishpole bamboo
Golden bamboo

ホテイチク(布袋竹)はマダケ属に属するの一種。別名多般竹。南九州ではよく食用にされ、コサンダケ(小桟竹・虎山竹・五三竹)と呼ばれる[2]。また、奄美大島ではくさんでーだーなとも言う。

概要

ホテイチクの稈
ホテイチクの葉
ホテイチクの根元付近の稈

条件が良ければ直径5センチメートル、高さ12メートル程度に成長する[2]。表面に毛は無いが、底部には白く短い毛がある[3]。枝先に葉が2 - 5枚付く。花は穂状に付き、長さ3 - 8ミリメートル。原産は中国長江流域、または浙江省福建省[3]山地で、黄河以南の山野に分布する[3]ベトナムではバックカン省など、北部に分布する。日本台湾などにも移入され、自生化している。開花周期は60年‐120年。

地際から30 - 50センチメートル程度までは他のタケ類と同じく節間が短いが、節はほぼ交互に斜め方向に入り、節間が長い部分が七福神布袋の膨らんだ腹を連想させることから布袋竹と名付けられた[2]中国では「人面竹」と呼んでいるが、布袋と同じ連想の「羅漢竹」、「寿星竹」、「仏肚竹」や、「観音竹」、「邛竹」などの別名もある。

同様の節の形を有するモウソウチクの変種はキッコウチク(亀甲竹)と呼ばれ、その直径は約10センチメートルでホテイチクよりも太い。

利用

園芸

園芸植物として各国の庭に植えられている。

用材

和竿の材料となり独特な節の部分が持ち手に加工される[2]。かつて、ホテイチク製の釣り竿が外貨獲得の花形だった時期がある。

モウソウチクなどと同じ様に加工して、杖、小さい器や柄杓などを作ることもできる。

稈は他に若竹の幹を破って、薄い内膜を鳴らす子供の玩具とし、その音からググ竹と呼ばれた。

食材

タケノコ薩隅方言で「こさんだけんこ」[4])はモウソウチクのタケノコの時期より後の4月下旬から5月上旬(中国では主に5月[3])に出てくる地上部を、手で折るとポンと音がして取れる[4]

食用になる部分はモウソウチクよりも少ないが、アクは弱い[2]。香りも良く、噛んだときにマダケに似た歯を滑るような独特の食感がある[2]。汁物、炊き込みご飯天ぷら煮物炒め物和え物など幅広く使える[2]。鹿児島県では軽くゆでて、刺身と同様に酢味噌を付けて食べることも多い[4]。中国では、「小笋尖」などとも呼び、鶏肉などとスープにしたり、炒め物にして食べることが多いが、メンマ(シナチク)にも加工される。

脚注

  1. ^ Phyllostachys aurea Rivière & C.Rivière”. The Plant List (2013). Version 1.1. 2015年8月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g バイオの散歩道 第20号 キャンパスを食べる ホテイチク”. 明治大学. 2025年3月30日閲覧。
  3. ^ a b c d 『中国植物志』第9巻第1分冊、p255、1996年、科学出版社 [1]
  4. ^ a b c 石神千代乃、「こさんだけんこ(ほていちく)」『さつま料理歳時記』、1973年、金海堂 [2]

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、Phyllostachys aureaに関するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズには、ホテイチクに関する情報があります。


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