大陸地殻とは? わかりやすく解説

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たいりく‐ちかく【大陸地殻】

読み方:たいりくちかく

大陸構成する地殻。主に花崗岩安山岩などの火成岩からなり上部堆積岩が多い。厚さ3050キロメートル海洋地殻比べて密度が低い。


大陸地殻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 01:25 UTC 版)

地殻」の記事における「大陸地殻」の解説

大陸地殻(continental crust)は、30km程度厚さがある。大陸日本列島などを構成する地殻である。大規模な山岳地帯ではとくに厚くチベットで60~70kmにおよぶ。これは地殻構成する岩石密度が約2.7~3.0g cm−3でありアイソスタシー成立しているためである。 多数岩石分析結果より推定され大陸性地殻平均化組成は、 二酸化ケイ素 SiO2 59.8% 酸化アルミニウム Al2O3 15.5% 酸化カルシウム CaO 6.4% 酸化鉄 FeO 5.1% 酸化マグネシウム MgO 4.1% であり、塩基性岩石だけではなく花崗岩片麻岩などの SiO2多く含む酸性岩石からも構成される。 大陸地殻の体積地球全体から見ると非常に小さいが、地球存在する カリウム40トリウム232ウラン235ウラン238などの放射性元素約半分が高度に濃集している。またバリウムおよび希土類元素なども地殻濃縮している。このことはCIコンドライト隕石組成との比較から言えることであるが、これはカリウムが主に長石集中しやすく、かつトリウムおよびウランなどはイオン半径および電荷大きいなどの特殊性から、主にマントル構成する考えられるかんらん岩には固溶しにくく排除されやすいためである。 第二次世界大戦以前には、大陸地殻は花崗岩質の「上部地殻A層)」(シアル, SiAl)と、玄武岩質の「下部地殻B層)」(シマ, SiMa)に分かれているとされた。大陸地殻下部海洋地殻につながると考えられ、大陸地殻が海洋地殻の上浮かんでいるようなモデル想像されていた。しかし、第二次世界大戦以後研究で、現在では大陸地殻内にこのような極端な物質境界存在しないことがわかっている。大陸地殻は水平分布において非常に不均質であるが、大まかに見ると上部比較シリカの多い酸性岩花崗岩質、流紋岩質)が多い傾向にあり、下部それよりややシリカ少な中性岩閃緑岩質、安山岩質)が多い傾向にある。両者の境界複雑に入り組んだ一種の漸移動関係とされている。もちろん、大陸地殻下部海洋地殻明瞭に異な地質構造である。

※この「大陸地殻」の解説は、「地殻」の解説の一部です。
「大陸地殻」を含む「地殻」の記事については、「地殻」の概要を参照ください。

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